KATEの顔分析「KATE SCAN」がリップモンスター分析機能を追加しリニューアル、パーソナライゼーションとUGC創出を軸にしたカネボウ化粧品のEC戦略 | TABI LABO - Moe Zine

メイクアップブランドのKATEが、デジタル技術を駆使した顧客体験の深化に乗り出す。

同ブランドが展開する没入体験型ECストア『KATE ZONE』内の顔印象分析コンテンツが、2025年7月8日に大幅なリニューアルを遂げた。

これまで以上にパーソナライズされたメイク提案が可能になったほか、大ヒット商品「リップモンスター」との最適な出会いを創出する新機能も搭載されている。

進化を遂げたKATE SCAN顔印象分析

今回のリニューアルの核となるのが、顔印象分析コンテンツ『KATE SCAN』の機能拡充だ。KATEが提唱する「陰影メイク」の鍵となる提案を、より個々人に最適化する仕組みが実装された模様。

従来からのパーツ比率分析に加え、新たにアイブロウとリップの分析機能を搭載。スマートフォンのカメラで顔をスキャンするだけで、眉の角度や唇の比率といった詳細なデータまで測定可能になった。

分析結果は「光透(KOTO)」や「露玉(TSUYUDAMA)」といったオリジナルの名称が付けられた全8パターンの顔タイプに分類され、ユーザーの個性を多角的に可視化する。この顔タイプとイラストは全てリニューアルされたようだ。

さらに、ユーザーが取り入れたいアイメイクやリップの色を選択できる機能も追加。分析結果とユーザーの好みを掛け合わせることで、一人ひとりの魅力を最大限に引き出すメイクパターンや具体的な हाउ to コンテンツを提示する。

リコメンドされた商品はバーチャルで試せるほか、公式通販サイトと連携し、シームレスな購入体験を実現している。これは、顧客の発見から購買までを一気通貫でサポートするOMO戦略の一環と位置づけられるだろう。

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© 株式会社カネボウ化粧品

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リップモンスターとの出会いを最適化する新機能

今回のリニューアルで特に注目されるのが、新コンテンツ『-PERSONAL MAKEUP- LIP MONSTER』の始動である。これは、発売以来ロングセラーを続ける「リップモンスター」に特化したパーソナライズ提案機能。

KATE SCANと同様に顔をスキャンすることで、唇の形や比率から全6パターンの唇タイプを分析。その結果に基づき、多彩なカラーバリエーションを誇るリップモンスターの中から最適な一本を提案してくれる。また、「なりたい唇の印象」から商品を選ぶアプローチも用意されており、分析と気分の両面から商品選択をサポートする。

この機能は、既存のリップモンスターファンに新たな発見を提供すると同時に、膨大な選択肢の中から自分に合う一本を見つけたい新規顧客の獲得にも寄与するかもしれない。ブランドの代表的な商品をフックに、パーソナライズ体験の入口を設ける巧みな戦略がうかがえる。

© 株式会社カネボウ化粧品

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デジタル接点で深化するブランドと顧客の関係性

「秘密基地」をコンセプトに掲げるKATE ZONEは、単なるECストアではなく、ユーザーが新たな自分を発見するための体験空間として設計されているようだ。今回のKATE SCANとリップモンスター分析機能の強化は、そのコンセプトをさらに具現化する一手といえる。

自身の顔を深く理解し、なりたいイメージを具体化させ、それを実現する商品をオンライン上で見つけ、試すことができる。この一連の体験は、顧客エンゲージメントを高め、ブランドへのロイヤルティを醸成する上で重要な役割を果たすだろう。KATEは、デジタル上の顧客接点を強化することで、持続的なファンマーケティングを加速させていく構えのようだ。

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