リップライナー——90年代の“本命ビューティアイテム”として一世を風靡したこのツールが、ここ数年で見事なカムバックを遂げている。けれど、トレンドに飛びつく前に、まずは正しい使い方を知っておくのが大切。きちんとした下準備とテクニックさえあれば、リップの仕上がりを格上げする落ちにくく、美しいリップメイクが簡単に叶う。
リップライナーは、繊細な技術を要するメイクアイテムのひとつ。練習を重ねることで、その魅力を最大限に引き出すことができる。セネジェンスのメイクアップアーティストでありプロダクト教育ディレクターのサラ・クールはこう語る。「リップライナーは、あなたのリップカラーの“設計図”であり“境界線”です。ほんの小さなステップですが、仕上がりを大きく変える力があります。そのわずかな輪郭づけが、メイク全体を洗練された印象に仕上げるのです」。
この記事では、プロのメイクアップアーティストが教えるリップライナー完全ガイドをお届け。簡単なステップごとの塗り方から、自分の顔立ちに合わせたカスタマイズ法まで、リップメイクを格上げするコツを詳しく紹介。
読みたい項目へジャンプ
AccordionItemContainerButton
リップライナーを使うメリットとは?

Peter Cade
唇をより印象的に見せたいときも、いつものリップメイクをより完成度高く仕上げたいときも、リップライナーをプラスすることで得られる効果は絶大。セネジェンスのサラ・クールはこう語る。「リップライナーは唇の形をはっきり際立たせ、“にじみ”を防ぎ、カラーを長持ちさせる役割があります。長時間、美しい仕上がりをキープできるんです」。さらに、慣れてきたらリップライナーはまるで“メイクの魔法の杖”のような存在に。ドルチェ&ガッバーナ ビューティのグローバル メイクアップ エキスパート、ジェイク・ウォーデンはこうアドバイスする。「リップライナーを使うことで、驚くほど正確にラインを引けます。少しだけ形を整えて、唇をふっくら見せたり、左右のバランスを調整したりもできるんです」。つまりリップライナーは、唇の形を美しく整えるリップカラーのにじみやヨレを防ぐ色持ちを良くして、美しい仕上がりを長時間キープ唇を自然にボリュームアップさせるといった“美リップの万能ツール”。1本取り入れるだけで、メイク全体の完成度がぐっと上がるアイテムです。
リップライナーの正しい使い方|ステップ・バイ・ステップガイド
Step 1:唇の下準備をする
「健康的でうるおった唇こそ、なめらかな仕上がりのカギ」とサラ・クール。まずはリップスクラブやコンディショニングポリッシュで古い角質を優しくオフし、唇の表面を整えましょう。そのあとに、抗酸化成分を含むリップマスクやシアバター配合の保湿グロスでしっかり保湿。メイクアップの最後に使う前に、軽くティッシュオフして余分な油分を取るのがポイント。
〜プロのコツ〜
ジェイク・ウォーデンによると、ベースメイクなど他のパートをしている間にリップマスクを塗っておくと、よりしっとりした状態でライナーを引けるとのこと。
