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2024年に死去した、声優、俳優の大山のぶ代さんを偲ぶ会が、都内で開催され、新旧「ドラえもん」の声優陣や、昔からの声優・俳優仲間が集い、大山のぶ代さんを偲びました。
「偲ぶ会」の式典では、声優の野沢雅子さんが、大山のぶ代さんへ「お別れの言葉」を述べました。
【写真を見る】【 野沢雅子 】 大山のぶ代さんへ 「ペコの声は本当に唯一無二」「ペコはキャラクターの中で、これからも生き続けるので、さようならは言いません」 【お別れの言葉・全文】
【 野沢雅子さん お別れの言葉 ※全文※ 】
「ペコ(大山のぶ代さんの愛称)、あなたが旅立ってから今日で1年になりました。でも、私の記憶の中では、いつもはつらつとして元気なペコのままなので、まだピンと来ていません。」
「本当はこういう席では『のぶ代さん』と、呼ばないといけないと思うんだけど、私の中ではやっぱりペコなので、いつも通りにペコって呼ばせてもらいますね。」
「ペコとの出会いはもう60年以上も前。」
「お互いに劇団出身で、声優の創世期から、声の仕事をしてて、声質から男の子の役が多くてという共通点があって、親近感が湧いたのを昨日のことのように思い出します。」
「同じ番組に出る機会は少なかったけど、スタジオで会うと、あの人なつっこい笑顔で、『マコ』って気さくに話しかけてくれて、2人とも食べることが好きだから、食べ物の話とかで盛り上がったりしましたよね。」
「『この間、ここのお店に行ったんだけど、これが美味しかったよ〜』なんて。ペコは本当に詳しかった。」
「そして必ず出るのが、ご主人の(砂川)啓介さんのお話。本当に仲が良くて、『大好きなんだな』といつも微笑ましく思ってました。」
「それと、藤子不二雄先生主催のゴルフコンペに、当時、ペコは『ドラえもん』、私は『怪物くん』を演じていたご演で、お声をかけていただいてクラブハウスで『スコアどうだった?』なんて話をしたこともありましたよね。楽しくて懐かしいペコとの思い出です。」
「ペコの声は本当に唯一無二で、みんなを笑顔にしてくれました。それが今、生で聞くくことができないのは、本当に寂しくて残念でなりません。」
「当時の仲間が、結構そちらに行ってると思うんだけど、会ってお芝居の話とか出来てるかしら?」
「ペコのことだから、皆さんにお料理を振る舞ったりして、きっと賑やかに過ごしていることと思います。」
「私は、もうしばらくこっちで頑張ろうと思うので、こちらのみんなのことを見守っていてくださいね。」
「ペコはキャラクターの中で、これからも生き続けるので、さようならは言いません。」
「長い間、ありがとう。」
「令和7年9月29日 野沢雅子」
【担当:芸能情報ステーション】
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