日向坂46 五期生の頼もしさ 全国ツアーで試される“ハッピーオーラ”の拡張性 - Real Sound|リアルサウンド - Moe Zine

 日向坂46は、3月に五期生10人の加入が発表され、5月に『五期生「おもてなし会」』が開催された。その直後の単独ライブ『日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025「OVER THE RAINBOW」』でのステージでは、大野愛実と松尾桜が「絶対的第六感」でWセンターを務めるなど、新人ながら堂々とした姿が印象に残った。“ハッピーオーラ”という日向坂46の代名詞でもある空気感を、新しいメンバーがすでに自然にまとっているのはグループにとっても大きな強みだろう。

日向坂46「五期生ドキュメンタリー」〜おもてなし会への道のり〜

 9月から始まる全国ツアーでは、その温度感が大きな会場でどのようなものとして育っていくのかがひとつの焦点になるだろう。近い距離感の中で作ってきた空気感を、アリーナクラスでも違和感なく広げられるのか。日向坂46にとってはこれまでもずっと大事にしてきた“ハッピーオーラ”が、五期生にすっと馴染んでいるのが、すでに頼もしい。

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リアルサウンド 編集部

 日向坂46の強みは、ステージに立つメンバーとファンが一緒に笑顔で空間を作る感覚にある。五期生は、すでに“ハッピーオーラ”を受け継ぐだけでなく、新しい形でその温度を高めてくれそうな雰囲気があると感じる。まだ観客が声をしっかり聞いたことのない新メンバーのソロパートが急に挟まれたり、先輩と並んで新しいユニットが生まれたり。グループ全体が築いてきた一体感にフレッシュな勢いが重なった時にこそ、会場全体を包み込む“祝祭感”はさらに強くなるだろう。

日向坂46『ジャーマンアイリス』MUSIC VIDEO

 それぞれに新しい期生を迎えたばかりの3グループが、ほとんど間を置かずに大舞台へ挑むのは決して簡単なことではない。しかし、その中で一人ひとりがどの曲でどんな表情を見せるのかという期待、立ち位置が変わるたびに新たな名前や声が記憶に刻まれていく瞬間――その過程にこそ、坂道グループが長年にわたりファンを魅了し、ここまで続いてきた理由があるのかもしれない。

 各グループお披露目で示したものは、あくまでも“入口”にすぎない。この夏から秋にかけてのステージが、新期生にとっての“これから”を切り拓くことになる。ファンがその瞬間をどんなまなざしで見届けるのか、それぞれのグループが歩む未来の景色を示すのは、ステージ上の表情と言葉だ。彼女たちがどんな景色を連れてきてくれるのか、その一瞬一瞬を見逃さずにいたい。

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川崎龍也

川崎龍也
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音楽を中心に幅広く執筆しているフリーライター。YouTubeを観ることが日課です。

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