中居正広のトラブルに揺れるフジテレビ
7月6日、フジテレビで人権・コンプライアンス問題に関する検証番組『検証 フジテレビ問題〜反省と再生・改革〜』が放送された。中居正広トラブルへの対応を検証するものとなったが、依然として厳しい目が注がれている。
3月末にフジテレビなどが設置した第三者委員会によって、2023年6月に中居が起こした元フジテレビの女性アナウンサーに対する性的トラブルが性暴力と認定された。番組では、一連の問題に対するフジテレビの対応が取りあげられた。
「被害女性に対する初期対応はもちろん、港浩一元社長が主催する不適切な会合についてや、再生に向けた取り組み状況などが紹介されました。港元社長や対応にあたった佐々木恭子アナウンサーなどにインタビュー取材もおこない、1時間45分にわたって放送されたのです」(スポーツ紙記者)
番組冒頭、フジテレビの清水賢治社長が出演し、改めて一連の騒動について謝罪。その後、スタジオで宮司愛海(まなみ)アナと木村拓也アナが、番組の進行を務めた。
夕方のニュース番組『Live News イット!』(以下、『イット!』)でメインキャスターを務める宮司アナは、フジテレビの問題で重要な役割を担うことが多かった。
「1月におこなわれたフジテレビの10時間を超える会見の際、午後4時から『イット!』内で生中継を放送し、宮司アナは会見終了まで番組の進行を務めました。中継終了後の深夜には、同じくメインキャスターの青井実さんとともに、10分ほど会見の解説をおこないました。
本来、午後7時に終了する番組にもかかわらず、会見終了まで10時間以上スタジオに待機して “残業” する形になったため、SNSでは宮司アナに同情する声も見られました。
宮司アナは『イット!』内でフジテレビの対応に苦言を呈すコメントをすることも多いため、そうした実績を買われて、今回の検証番組にも起用されたのかもしれません」(芸能記者)
ただ、番組の内容に関して、放送直後から、Xでは
《「検証」でなく「言い訳」番組》
《検証番組?酷すぎて見ていられない》
《期待してなかったけど想像以上にダメだった》
など、批判の声があがっている。2024年12月末に中居のトラブルが取りざたされて約6カ月が経ち、フジテレビとしても勝負をかけた番組だったはずだが、視聴者の理解は得られていないようだ。
「番組では、長らくフジテレビの企業風土に影響を与えたとされる日枝久元取締役相談役に3回にわたって取材を申し込んだものの、応じなかったと伝えられました。
日枝氏が不在な一方、宮司アナと木村アナの若手アナウンサーが矢面に立つような形になったため、巻き添えになったような印象を抱く人もいたようです」(前出・芸能記者)
フジテレビの “反省と再生” が視聴者に伝わる日は来るのか。