掲載日
2025年5月21日
イタリアのファッション業界は、2025年最初の2ヶ月間で5.8%の減収となり、マイナススタートを切りました。同業界の中核部門は7.7%減と大幅な減収を記録した一方、付帯・関連部門は前年並みの水準で推移しました。この数字は、イタリアファッション会議所(CNMI)がミラノファッションウィークメンズの発表に合わせて発表したものです。
ミラノ・ファッション・ウィークはCNMIが主催
2025年初頭において、セルイン価格は前年と同レベルであった一方、消費者物価は0.8%の小幅上昇を見せました。第1四半期のアパレルとフットウェアの小売売上高はマイナス圏にありました。
2025年の最初の2ヶ月間における輸出は、付随・関連部門で5.5%増加した一方、基幹部門は中国向け輸出の著しい減少(24.1%減)の影響を受けて6%減少しました。輸出全体では2.8%の減少を記録しました。
基幹部門の輸入は2025年初めに回復し、中国からの輸入が30.2%増加したことと、スペインからの輸入が12.8%増加したことにより8.6%増加しました。付帯・関連部門でも輸入が増加し、9.4%の増加を見せました。
2025年1~2月のイタリアのファッション業界の貿易黒字は42億ユーロで、前年同期比11億ユーロの減少となりました。
上半期の売上予測は3.8%減であり、年末は米国の貿易政策の急激な変化と不安定さ、関税交渉の予断を許さない状況により、非常に不透明です。