奈緒 受刑者美容師役 刑務所内美容室で接客…罪と向き合う WOWOW連続ドラマ「塀の中の美容室」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 - Moe Zine

ドラマ「塀の中の美容室」で受刑者で美容師の難役に挑む奈緒
Photo By 提供写真

 女優の奈緒(30)が、8月22日スタートのWOWOW連続ドラマ「塀の中の美容室」(金曜後11・00)で主演する。初めて受刑者役に挑戦する。

 原作は桜井美奈氏の同名小説。女子刑務所内にある美容室を舞台に、服役中の女性が事情を抱えた一般客を接客しながら、自らが犯した罪と今後の人生の向き合い方を描いた物語。20年には小日向まるこ氏によって漫画化され、文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞し、話題となった。

 奈緒は服役中に実習を受けて美容師免許を取得し、刑務所にある「あおぞら美容室」で美容師を務める受刑者。刑務官の監視下でさまざまな制約がある美容室で、訪れる一般客に向き合う。

 昨年主演したTBSドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」でボクサー役を演じ、実際にジムに通い演技にも競技にもひたむきに向き合う姿勢で高く評価を受けた。今回は役作りの一環として、原作のモデルとなった岐阜県笠松町の笠松刑務所内にある「みどり美容院」を訪れた。そこで実際に働く美容師の所作やそれを支える刑務官の姿を目に焼き付けた。

 「厳しさが芯にありながら、とても穏やかな刑務官の皆さんが印象に残っています」と、実際に触れあったことで感じた素直な気持ちを明かす。「立て直そう、やり直そうとしたときに大きく包み込み、見守ってくれる人がそばにいることのありがたさを強く感じました」と語り、自らの演技も受刑者に寄り添うことになりそうだ。

 実際に存在する場所だからこそ伝えられることも感じたという。「“こういう美容室があるんだ”と知ることで、私たちができることはなんだろうと考えて、刑務所という存在をより身近に感じてもらえると思います」と呼びかけている。

 ≪国家資格取得 全国に3カ所≫女子刑務所に存在する美容室は今作のモデルとなった笠松と、和歌山、栃木の各刑務所の3カ所が存在する。受刑者が社会復帰に向けた準備をするプログラムの一環で、実践的な職業スキルの習得によって出所後の就職機会の拡大を狙う。法務省によると、同美容室で働く受刑者は美容科の職業訓練を通じて国家資格である「美容師免許」を取得後に接客しているという。価格も都内では平均4000円程度するカットが、1000円台と安価だ。

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