ウジョー(UJOH)の2026年春夏コレクションが発表された。
日本の夏を軽やかに生きるウェア
年々湿度を増す重たい熱気に、装う意欲すら遠のいてしまいそうな現代の日本の夏。今季のウジョーは、そんな気候のなかでも軽やかに、ポジティブな活力をまとって都市生活を送れるウェアを提案。高いカッティング技術が生むエレガンスと知性が宿るスタイルに、きらめく夏の記憶を想起させる海のモチーフをちりばめた。
漁網モチーフのレース
象徴的なのは、目の大きさが異なるレースをあしらった漁網モチーフのスカートやワンピース。フリンジ状の裾が風に揺れるたび、控えめに仕込んだラメが水しぶきのようにきらめく。
セーラー襟を大胆に再構築
マリンルックのシンボルともいえるセーラー襟のシャツは、存在感のある大胆なフォルムへ再構築。腰の下まで落ちる幅広のリボンがふんわりと揺れ、スタイリングを柔らかなムードで包む。繊細なストライプや艶のあるサテンの生地を採用することで、凛とした品の良さを演出した。
リゾートなムードも都会的に
コレクション全体を見渡すと、トロピカルリーフの刺繍レースをあしらったロングシャツや、豊かなドレープが映えるワイドパンツ、レトロな水着を思わせるワイドストライプのビッグシャツなど、リゾートなムード漂うピースが並ぶ。しかし、デザイナー・西崎暢が見据えているのは、あくまでも都市での生活。日常に溶け込むヘルシーな透け感と、洗練されたシルエットがその姿勢を物語っている。
リーボックとのコラボ第2弾
2025年春夏に続き2度目となるリーボック(Reebok)とのコラボレーションウェアも登場。ナイロン素材のドレスやパンツなど、全6型を発表した。ドローコードやダブルジップ、ユーティリティポケットといったスポーティーな要素を取り入れつつ、ウジョーならではのカッティングと立体感あるフォルムで都会的なムードを引き出している。
海をのぞき込んだかのようなブルー
静謐な黒、白、ベージュを基調としたカラーパレットの中で、ひときわ存在感を放つのが、くすんだ薄紫と深いネイビーのあいだに位置する独自のブルーだ。ジャケットやパンツ、セーラーシャツに用いられたその色は、夏の海をのぞき込んだかのような透明感と奥行きのあるトーンが魅力。トラッドなブラウンのテーラードジャケットには、細い青のストライプをさりげなく効かせ、表情に軽やかさを添えた。




