名刺代わりの小説10選 【小説家志望vlog】 - Moe Zine

名刺代わりの小説10選 【小説家志望vlog】

名刺代わりの小説10選 【小説家志望vlog】

[音楽] こんにちは。小説家志望の月子です。先日
無事新人賞に応募できて時間に少し余裕が できたので前からやってみたかった企画を
やろうと思います。それは名刺代わりの 小説10です。SNSで流行ってから
だいぶ立つとは思うんですけど、私もやっ てみたかったんですよね。小説の簡単な
あらすじとなぜこの本を選んだのかをご紹介し ていきます。
それでは早速始めたいと思います。 1冊目は小川糸さんの『食堂かたつむり』です。倫子は恋人に裏切られ、全財産を失い ます。その上ショックで声まで出なくなっ
てしまいました。困った倫子は母が 暮らす田舎に帰ります。
料理が得意な倫子はそこで食堂かたつむりを 始めました。
料理を作るうち倫子は徐々に元気を 取り戻していきます。
こちらは私が食べ物小説にはまるきっかけ になった本です。出てくる料理がとにかく
美味しそうなんです。食べ物の匂いや味 まで伝わってくるような素敵な描写でした
。 タイトルからほっこりとした物語を
イメージするかもしれませんが、ちょっと ショッキングなシーンもありました。でも
そのシーンがあるからこそより命を いただくというテーマが深いものになって
いると思います。これぞ食べ物小説という 一冊でした。 続いて2冊目は梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』です。
学校へ行けなくなった中学生のまいは祖母の 家で暮らすようになります。
まいは祖母から魔女の手きを受けることになり ました。
この本は中学生の頃に初めて手に取りまし たが夢中になって読んだ記憶があります。
今回再読をして知ったのですが平成6年に 刊行された本なんですね。そんなに昔の本
だったのかとびっくりしました。今読むと 児童書だなと思うところもありますが、まい
の問い1つ1つに丁寧に答えるおばあさん が本当に素敵で読んでいて温かい気持ちに
なりました。中高生の方に是非読んで もらいたい1冊です。 3冊目は町田そのこさんの『星を掬う』です。
幼い頃母に捨てられた千鶴は現在夫から DVを受けていました。
千鶴は夫から逃げるため母が暮らすさざめき ハイツで暮らし始めます。
さざめきハイツでは他に母をしう恵真、娘に 捨てられた彩子の2人が暮らしていました
。女4人での共同生活の中でそれぞれに 変化が起きていきます。
この本は私が初めて読んだ町田そのこさん の本です。初めて読んだ時強い衝撃を受け
ました。前半苦しいシーンが続くんです けど、作中には人の温かさも描かれていて
、ちゃんと救いがありました。暗い過去を 持つ女性4人で助け合っていく姿には勇気
をもらえます。続きが気になって読む手が 止まらなかったです。
続いて4冊目は宇野碧さんの『キッチン セラピー』です。あらすをご紹介します。
様々な問題を抱えた人が森の中にある町田 診療所を訪れます。町田診療所は薬では
なくカレーやパフェなど料理を作ることで その人の問題を解決していくのでした。
こちらは前にも動画で紹介しましたが 大好きな小説です。
文章がユーモラスで一文一文読むのが楽しかった です。
登場人物の悩みは現代的で共感しながら 読みました。
美味しい食べ物もたくさん登場するのでおすすめです。 宇野碧さんのデビュー作『レペゼン母』も今読ん でいます。まだ途中ですがこちらも面白い
です。 5冊目は村田沙耶香さんの『コンビニ間』です。芥川賞 受賞作で有名ですよね。一応あらすじからご紹介します。 36
歳未婚の恵子は大学卒業後も就職せずコンビニのバイトを続けていました。普通でない恵子はマニュアルの決められたコンビニで働くことで初めて普通の人になることができました。 [音楽] しかし白羽という男がバイトに入ってきた
ことで恵子の毎日は少しずつ崩れていき ます。
普通でない行動をする主人公に思わず笑っ たりハラハラしたりしました。でも普通と
は曖昧でその時その時によって微妙に変化 していくものです。
自分もいつか主人公と同じ普通でない側に 立たされてしまうかもしれないと思うと
ヒヤリとしました。 これは少しネタバレになってしまうかも
しれませんが、普通からはみ出た人間は どうすればいいのかこの本は安易な答え
をくれるわけではありません。ですが、だからこそ いつまでも考えさせられる良い本
だと思いました。 続いて6冊目は阿部哲子さんの『カフネ』です
。2025年の本屋大将受賞作なので読ん だ方も多いと思います。
弟を亡くした薫子は遺産相続の件で話を するため弟の元恋人せつなと会うようになり
ました。せつなは家事代行サービスカフネで 料理専門の仕事をしていました。薫子は
せつなに掃除の腕を買われ、カフネの仕事を 手伝うようになります。その中でせつなと
いう女性、さらに弟の死の真相にも近づい ていきます。
本屋大賞ということでだいぶ期待して読ん だんですけど、それ以上に面白い作品でし
た。 私の大好きな食べ物小説ですが、ただ
食べ物が美味しそうな話ではなく、 いろんな要素が含まれています。
弟の死の真相を追うというちょっぴり ミステリー要素もあってグイグイ引き込ま
れました。どのキャラも生きしていて後半 の伏線回収が気持ちよかったです。ラスト
には衝撃を受けました。とても現代っぽい 話で2025年の本屋大賞にふさわしいと
思います。 7冊目は原田ひ香さんの『財布は踊る』です。
原田ひ香さんの作品だと『三千円の使い かた』が有名だと思うんですけど、私はこちら
の方が好みでした。ルイヴトンの財布を 巡る人々の物語です。
様々な人物が登場しますが、みんなに共通 するのは今より少しお金が欲しいという
ことでした。 こちらは章ごとに主人公が変わるスタイル
の物語なんですけど、それぞれの主人公に 感情移入して読むことができました。
特に最初に登場する専業主婦の葉月みづほ には苦しくなるほど共感しました。
『三千円の使いかた』と同じお金にまつわる 物語なのですが、こちらの方がより切実だ
なと思いました。 贅沢しているわけではない。1円単位で
切り詰めている。それでも生活はギリギリ 。現代ではそういう人も多いと思います。
お金について改めて考えさせられる小説 でした。
続いて8冊目は寺地はるなさんの『ビオレタ』 です。こちらは本の裏にあらすじが載って
いるのでそちらを読みたいと思います。 婚約者から突然別れを告げられた田中妙は
ひょなことから雑貨屋ビオレタで働くこと になる。そこは棺桶なる美しい箱を売る
少々風代わりな店だった。 人生を自分の足で歩くことの豊かさを
ユーモラスに描き出す心に染みる物語。 こちらは現実味のある話というより現実の
辛さを癒すような物語だと思いま味。登場 人物みんな個性豊かで特にビオレタの店主
の菫さんのキャラがさっぱりしていて 良かったです。ビオレタは主人公の葛藤が
本当にリアルに描かれていて読んでいて 苦しくなることもありました。でも優しい
物語って辛いシーンを本当に辛く書くから こそ優しい部分が輝くと思うんですよね。
そういった意味でもビオレタは良い作品だ なと思いました。 9冊目は竹宮ゆゆこさんの『知らない映画の
サントラを聞く』です。大学卒業後、無職に なった琵琶は夜な夜な亡くなった親友の写真
を奪った泥棒を探しています。その泥棒は セーラー服姿の不気味な女装男でした。彼
はなぜ写真を奪ったのか、亡くなった親友 とどんな関係があったのか、女装男と再開
したことで琵琶の止まっていた人生が 動き出します。すごく個性的な内容なので
、今回ご紹介する小説の中で1番あらすじを 考えるのが難しかったです。
この本は紹介のとき恋愛小説と書かれている んですけど、普段恋愛小説をあまり読ま
ない私でも楽しめる内容でした。序盤文章 の勢いについていけないかもと思いました
が、だんだん文章が体に馴染んできて 楽しく読むことができました。この本は
決して王道の青春小説とは違うんですけど 、これも青春小説の1つだと思います。
思い返すとベッドでジタバタしたくなる ようなイタイ思い出なんですけど、でも宝物
のようでもある瞬間を描いています。1度 読んだら忘れられないほど個性的で癖に
なる小説でした。 最後10冊目は宮澤賢治の『注文の多い料理店』です。 小学校の時に読んで以来、大好きな 小説です。2人の紳士が猟をするため山奥
に愛犬と一緒にやってきます。途中で案内 の男とはぐれてしまい、2人は山奥を
彷徨います。 一緒に連れてきた犬は死んでしまいました
。そんな中、2人の紳士は西洋料理店を 見つけます。果たして2人の運命とは?
宮澤賢治好きは『風の又三郎』派と『銀河鉄道の夜』 派に分かれると言いますが、私は圧倒的に
『注文の多い料理店』が好きです。ちょっと 不気味なところがまた良い小説だと思い
ます。当時あまり本が好きではありません でしたが『注文の多い料理店』はお気に入り
で何度も読み返しました。オチがまたいい んですよね。青空文庫で読むことができる
ので是非読んでみてください。 以上が私の名刺代わりの小説10選です。
いかがだったでしょうか? 今回紹介するに あたり再読したのですが、やっぱり面白く
て人の好みは何年経っても変わらないなと 思いました。また10選に変化があったら
YouTubeでご紹介させていただき ます。
では今回はこの辺で終わりにしたいと思い ます。最後までご覧いただきありがとう
ございました。これからも動画をあげて いくつもりなので、また見てもらえたら
嬉しいです。高評価やチャンネル登録も よかったらお願いします。コメントもお
待ちしています。10選でなくても全然いい ので皆さんの好きな小説も教えてください
。以上月子でした。 [音楽]

今回はずっとやってみたかった企画、
名刺代わりの小説10選です

とても思い入れのある小説を
紹介させていただきました

どれもおすすめなので
気になった本があったら
ぜひ読んでみて下さい

皆さんの名刺代わりの小説も
教えてもらえたら嬉しいです!

そういえば
もうすぐブックオフセール
はじまりますね
おすすめ本があったら
ぜひ教えてください!

#vlog #本 #読書 #読書vlog #books #アフレコ #声あり #購入本 #名刺代わりの小説10選 #本紹介 #小説家志望

Write A Comment

Exit mobile version