「最初は好きだった子に会いたくて」――Merry BAD TUNE.三倉みく “不純な動機”から始まったアイドル人生と“全てを愛す”信念 - スポニチ Sponichi Annex 芸能 - Moe Zine

【画像・写真2枚目】「この曲順で成長を感じて」 Merry BAD TUNE.三倉みくが語る初の全国盤への覚悟(撮影・森乃ゆめは)
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 6人組アイドルグループ「Merry BAD TUNE.」(通称:バチュン)の三倉みくが、スポーツニッポン東京本社でソロインタビューに応じた。ステージで見せる華やかな笑顔の裏には、意外なきっかけと、揺るぎない信念が隠れていた。恐怖さえも力に変える、その原動力とは――。(「推し面」取材班)

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 「好きで応援していた女の子がいたんです。その子が所属していた事務所に入れば会えるんじゃないかと思って、ものすごく不純な動機だったんですけど…」

 アイドルを目指したきっかけを尋ねると、三倉は少し照れくさそうに、しかし正直に語り始めた。オーディションを受けた際、面接の担当者から返ってきた予想外の一言が、彼女の人生を大きく変える転機となった。「じゃあ、アイドルやってみる?」その言葉が、彼女をアイドルの世界へ引き寄せた。

 初めて足を踏み入れたアイドルの世界。その魅力にすぐに引き込まれた。「なんて素敵な世界なんだろう」と心から思った。動機こそ不純だったかもしれないが、ステージの輝き、ファンの温かい声援、仲間との絆が彼女の心に深く響き、次第に「もっと素敵なアイドルになりたい」という思いが湧き上がった。

 今、三倉が大切にしている言葉が2つある。「諦めないこと」と「全てを愛すこと」。その言葉には、彼女の人生哲学が凝縮されている。悔しさや辛さ、ネガティブな感情も含めて「全部ひっくるめて愛して、夢のための素敵な出来事だと思えれば、前に進める」。夢に向かう道は、諦めなければ決して途絶えることはない。

 その信念が試された瞬間があった。ある対バンライブで初めてZepp DiverCityという大舞台に立つことになり、不安でいっぱいだった。「このまま飲み込まれてしまったらどうしよう」。ステージに立つ恐怖が膨らむ中、幕が開いた。

 その瞬間、目に飛び込んできた光景はまさに輝いていた。「フロアにいるファンの顔が、すごくキラキラしていたんです」。迷いは瞬時に消えた。「ああ、私はこの瞬間のために、ステージに立ち続けてきたんだ」。下を向いている暇はない。この人たちをもっと幸せにしなくては。強くそう思った。

 大きなステージと向き合うときに芽生える恐怖。その恐怖を乗り越える力は、フロアで輝く眼差しと、心を揺さぶる大声援の“愛”にある。そんな愛が三倉みくというアイドルを、何倍にも成長させている。

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