【2歳新馬戦】マルガの白毛アイドルロードは姉ソダシと同じ「7・12 函館・芝1800メートル」から始まる!「アイドル同士(笑)」武豊騎手が白星導く - UMATOKU | 馬トク - Moe Zine

今週12日にデビューするマルガ(カメラ・高橋 由二)

今週12日にデビューするマルガ(カメラ・高橋 由二)

 白毛のアイドルホースとして愛されたソダシの半妹マルガ(父モーリス)が、武豊騎手(56)=栗東・フリー=とのコンビで今週土曜の函館5R・芝1800メートルでデビューする。偉大な姉と同じ白毛の新アイドル候補が、5年前に姉がV発進を決めた舞台で、同じ7月12日に迎える初陣。2日の函館での1週前追い切りではレジェンドと初コンタクトを取り、“白”星発進へ万全の態勢を築き上げつつある。

 白毛馬の歴史に、新たな1ページが加わる。ソダシの半妹のマルガが武豊とコンビを組み、今週土曜の函館5R・芝1800メートルで初陣を迎える。運命の導きか、20年に2馬身半差をつけて新馬勝ちした姉と同じ舞台で、同じ7月12日。21年の桜花賞などG1・3勝を挙げ、絶大な人気を誇ったアイドルホースの妹に、武豊は「注目があるだろうし、それを自覚して乗ります」と気持ちを奮い立たせる。

 先週2日の函館・芝コースでの3頭併せで初コンタクト。前進気勢があり、活気あふれる身のこなしで駆け抜けた。直線での伸び脚は力強く、かつシャープ。武豊は「この血統特有の口の強さはあるけど」と前置きしつつも「走りがすごくいい。乗り味がすごくいい。いい馬だなと思った」と賛辞を惜しまなかった。

 これまでJRAでは7頭の白毛馬に騎乗し、16戦1勝(※)。唯一の勝利は19年3月に中山・3歳1勝クラス(ダート1800メートル)を、ハヤヤッコで制したものだ。地方では08年関東オークス・Jpn2をユキチャンで8馬身差をつけ、白毛一族に重賞初タイトルをもたらしている。「こういう馬が勝つとこんなに盛り上がるんだ、って。勝つって大事だなと思った。ただ白いだけじゃなくて、勝つんだから」。かわいくて強い。その両立がファンを引きつけることを、身に染みて感じていた。

 誰もが認める競馬界のトップスターと、スターの素質を備えたモーリス産駒のタッグ。「アイドル同士ですからね(笑)」とユタカ節でおどけたが、多くのファンが待ち望む一戦であることは間違いない。美しい走りで白星をつかみ、真夏の函館を真っ白に染め上げる。(水納 愛美)

(※)武豊はJRAでは白毛馬7頭に16度の騎乗で【12211】。ユキチャンでは08年の秋華賞で〈17〉着。ホワイトベッセルで〈7〉〈6〉着。ソダシ、マルガの母ブチコでは15年のチューリップ賞で〈14〉着。そのブチコの全兄シロニイで〈15〉着。唯一の勝利を挙げたハヤヤッコは〈2〉《1》〈8〉〈15〉着で、15着は22年の天皇賞・春。ゴールドシップ産駒の牡馬アオラキで〈9〉着。ソダシの半弟で、マルガの全兄カルパは最多6回の騎乗で〈3〉〈4〉〈2〉〈8〉〈3〉〈7〉着となっている。

Write A Comment

Exit mobile version