鈴木拡樹 「平安時代の美しさを宿した口調を意識した」 声優へのリスペクトと「2.5次元」舞台の強みとは【動画付き】(AERA DIGITAL) - Yahoo!ニュース - Moe Zine

【写真と動画】鈴木拡樹「普段はとても素朴なタイプ」 強い気持ちの原動力とは

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■リスペクトを込めて研究

――演じるキャラクターによってさまざまに変化する「声」も、俳優・鈴木拡樹の持ち味のひとつだろう。

鈴木 地声は割と低いほうです。声質を変えようと意識している作品もありますが、意識していないもののほうが多いですね。

 その役の人格をつくっている間に自分のしゃべるスタンスが変化していって、自然と声質まで変わっていることが多いんです。さまざまな方向から役づくりに向き合うなかで、「こういうアプローチもあるよな」と思考を巡らせる時間が楽しいです。

 その楽しさは役者という仕事を続けるうえで生涯付きまとうと思っています。

 漫画やゲームが原作の舞台に多く参加しているのですが、舞台の前にアニメ化されていることも多くあります。それは、自分が演じる役をその前に演じた声優さんがいらっしゃるということ。お客さまの中に、その声優さんがいて、そのお芝居が素晴らしかったということも多いんです。そういう成功があるのですから、それを参考にさせていただいたほうが、お客様にとって見やすくもあり、「正解」に近い声を出せる。そこを僕は大切にしていて、モノマネと差別化が難しいところではありますが、リスペクトを込めて研究させてもらっています。

■優雅で滑らかな平安時代の美しさ

──代表作の舞台「刀剣乱舞」シリーズで演じた三日月宗近は、意識的に声質から変えた数少ない役のひとつだ。

鈴木 舞台「刀剣乱舞」シリーズの三日月宗近はゲームの声を担当していらっしゃった鳥海浩輔さんの優雅で滑らかな、平安時代の美しさを宿したような口調を意識して臨みました。舞台でゲームと同じテンポ感でしゃべることは難しいですが、鳥海さんの抑揚の付け方を参考にすることによって、お客さまが持っている三日月宗近のイメージを崩さずに演じることができたと思っています。

──舞台「刀剣乱舞」をはじめとする2.5次元の「立役者」のひとりだ。

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