SUPER EIGHT 村上信五、“大人アイドル像”をどう変えていく? 『半分論』から思考を読み解く|Real Sound|リアルサウンド ブック - Moe Zine

 アイドルの楽しみ方は人それぞれであるものの、日本のアイドルに関してはよく「成長していく姿を応援する喜びがある」と聞く。一方で、最近では経験を重ねたアイドルたちの活躍も目覚ましく、成長を遂げた先の「大人っぷりに痺れる」という場面も増えてきた。今、その大人アイドルとして輝きを増しているのが、村上信五だ。

まだ見ぬ新しい世界を追い求めて全力疾走

 SUPER EIGHTのメンバーとしてエンターテインメントを届けながら、多数のテレビやラジオ番組のMC、キャスターを担ってきたのは多くの人が知るところ。その場の状況に的確に対応し、もれなく笑いを生み出していく抜群の安定感を持つ活躍ぶりだけでも、一流スターという印象だが、彼のバイタリティはそんなものではない。SNSで話題を集めた「走る村上信五」写真さながらのスピードで駆け抜けてきた。

 例えば、東京・グローブ座で2009年から2018年まで毎年、作・演出・出演をすべてセルフプロデュースした1人舞台『If or…』シリーズ。「やりたいこと」「おもろいと思うこと」を詰め込み、ある年はストーリーを、ある年はコントを……と、あれだけのマスメディアへの出演と並行しながら公演数は300回を超えるというから、その意欲には脱帽だ。コロナ禍の2020年には一夜限りの生配信公演として復活。抽選で選ばれた100名のファンがオンラインで参加したことも画期的だった。

 さらに村上の活動領域は、もはや芸能活動だけにとどまらない。ジョブ型サラリーマンとしてぶどう再興プロジェクトの立ち上げたり、生活困窮家庭の子どもたちへのシェアケーキプロジェクト『ケーキのWA』のプロジェクトリーダーを務めたり。さらには大阪観光局が進める『日本の観光ショーケース』の編集長に、NFTアプリ『GIVE&MAKE』の考案……と、村上の1日は一体何時間あるのかと思わずにはいられない活動量だ。

 そして、今年6月2日には自身をモデルにしたバーチャルタレント「AIシンゴ」のYouTubeチャンネルを始動。この開発費用が100%自費ということにも驚かされたが、そんな壮大なプロジェクトを持って始まったこのチャンネルで、最初に届けられたショート動画が「全国の水族館でゴマフアザラシの赤ちゃんが続々と誕生!」という可愛らしいニュースであるギャップにもニヤけてしまった。

Write A Comment

Exit mobile version