SUPER EIGHT安田章大スーパーアイドルからアングラへ「ドームと変わらない。距離じゃない」(日刊スポーツ)|dメニューニュース(NTTドコモ) - Moe Zine

SUPER EIGHT安田章大スーパーアイドルからアングラへ「ドームと変わらない。距離じゃない」

新宿梁山泊第79回公演 唐十郎初期作品上演「愛の乞食」「アリババ」公開舞台稽古取材会に出席した安田章大

SUPER EIGHT安田章大(40)が13日、東京・花園神社境内特設紫テントで、舞台「新宿梁山泊第79回公演 唐十郎初期作品連続上演『愛の乞食』『アリババ』」公開舞台稽古取材会に出席した。

唐十郎さんが旗揚げした劇団「状況劇場」によって1966年(昭41)に「アリババ」、1970年(昭45)の「愛の乞食」は初演された。現実と幻想、現在と過去が溶け合うそれぞれの物語は、叙情的に紡がれる言葉の数々で、人々の中に眠る普遍的なロマンを呼び起こす。通い慣れた街、見慣れた景色が唐さんのフィルターを通して掘り起こされ、現代に生きる人々に活力と希望を与える作品としてよみがえる。

演出を手がける新宿梁山泊主宰金守珍氏(70)とは2年振り2度目のタッグ。「ここまですごいごとは…」と金氏は目を丸くした。「ウチのメンバーと変わらない。この4日間ずっと作業してくれている。テントの立て込みからやってくれた」と明かした。安田は“テント役者”と自らを称し、「僕が作った席かなと思ってください」と笑った。

安田は「唐さんがいう“渦”。その大きな渦をみんなで作る中に入らせてもらった」とし、「念願がかなった」と目を輝かせた。

ドームを埋めるスーパーアイドルがアングラへの挑戦。金氏は「前回はお祭りだったけど、今年は溶け込んでいる」と称した。安田自身は「ドームと変わらない。距離じゃない」とし、「唐さんの思いを金さんが引き継いでいる。それを伝えたい」と胸を張った。

演劇の世界には“誤読”という概念がある。本来の意味とは違う解釈をすることで、新しい芝居が生まれることを意味する。安田は「どんどん誤読をし、新しい物にトライして、エラーして、挑戦していきたい」と演劇魂を体現する。

金氏は「過去何度もやってきたけど、今回が最高!」と胸を張った。その横で安田は「唐さんがもっている戯曲の輪っかと、僕が持っている人生の輪っかをリンクさせて、挟まった間のところをより濃くできるのか、深さを持たせることができるのかを、しっかり梁山泊の皆さまと作っていけたらなと思います」とした。

テント設営から携わることで、「ステージは1人で作るものではない」と実感した。その上で、「この演劇は見るのではなく体験型です。ぜひお待ちしております」と訴えた。

同公演は今日14日に初日を迎え、7月6日まで同所で上演する。【川田和博】

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