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Reuters
掲載日
2025年6月11日
ProyaやS’Youngのような中国のトップ美容ブランドの一部は、国内での成長が鈍化する中、ポートフォリオを拡大し、ロレアルやエスティローダーのようなグローバルリーダーの成功を再現するために、海外の小規模なライバルの買収を模索しています。
Proya
国際的にはまだ比較的無名ながら、これらの中国ブランドは国内で大きな成功を収め、グローバルプレイヤーから市場シェアを奪ってさえいます。しかし、長引く不動産危機や、賃金の伸びや雇用の安定に対する懸念から、中国の個人消費は低迷しており、ブランドの継続的成長に新たな課題を突きつけています。
プロヤ・コスメティックスの創業者である侯俊成氏は先月、同社の10年計画では世界トップ10入りを目指しており、そのためには少なくとも500億元（70億ドル）の年間売上高が必要だと述べました。
そのために、杭州に本社を置くProyaは、「歴史と技術を持ついくつかのヨーロッパブランドを買収する」ことを計画していると、地元メディアの報道は侯が株主総会で語ったことを引用しています。
科学に裏打ちされた大衆価格帯のスキンケアを専門とするプロヤは、2024年に年間売上高100億元を突破する初の中国美容企業となりました。
これに対し、日本の資生堂（新しいタブを開く）は現在世界第10位で、昨年の売上高は69億ドル、市場リーダーのロレアルは450億ドル超。
中国の著名な美容グループであるS’YoungとUshopalは、すでに国際的な買収で躍進しています。
S’YoungはフランスのスキンケアブランドEvidens de Beauteと米国のブランドReViveを所有し、Ushopalは英国のスキンケアブランドARgENTUMとフランスのフレグランスJuliette has a gunを含むポートフォリオにフランスのブランドPayotを加えました。
Ushopal社のパートナーであるWilliam Lau氏によると、同社は毎年1〜2ブランドの新規買収を計画しているとのこと。
アナリストは、海外ブランドの買収は中国の美容企業が収益源を多様化し、国内市場への依存を減らすのに役立つと言いますが、彼らはまた、中国のファッショングループによるいくつかの同様の努力は、過去に期待を逃していたことに注意してください。
ドイツのデータプロバイダー、スタティスタ（Statista）の予測によると、美容・パーソナルケア市場は2025年に世界で6,771億9,000万ドルの売上を生み出すのに対し、中国は417億8,000万ドル。
中国のブランドは、ヨーロッパのスキンケア、フレグランス、ヘアケアブランドのうち、評価額が5億ドル以下のプレミアムブランドをターゲットにする可能性が高いと、グローバルな取引で中国のグループに助言してきたNext Beauty Chinaの共同設立者、Gregoire Grandchampは述べています。
「今後数年のうちに、中国のロレアル、エスティローダー、資生堂、アモーレパシフィックとなる大きな中国企業が現れるでしょう」とグランシャン氏は予測。
買収は長い間、美容大手の成長戦略でした。ロレアルは2023年にオーストラリアのブランドAesopを25億ドルで買収し、プレミアムでナチュラルな化粧品ブランドをポートフォリオに加え、エスティローダーは2022年にトム・フォードを28億ドルで買収し、高級香水の品揃えを強化しました。
中国の美容ブランドは、このM&Aの手口を参考にしようとしていますが、自国外でのブランド運営能力に懸念があります。
ファッションの分野では、かつて国有繊維大手の如意が海外ブランドを買収し、「中国のLVMH」になるという野望を喧伝して話題になりました。
資生堂によるドランク・エレファントの買収や、ロレアルによる期待に応えられずに苦戦した中国ブランドの買収などの例を挙げながら。
「グローバルな企業買収は一般的に非常に難しく、その問題のひとつは、企業が買収後、あまりにも早くブランドをローカライズしようとすることです。
「ブランドを購入する理由のひとつは、そのブランドが素晴らしいからです。
上海を拠点とするマーケティング・リサーチ会社、チャイナ・スキニーの創業者でマネージング・ディレクターのマーク・タナーは、次のように述べています：「中国市場への門戸を開き、資本注入を行うことで、経営陣による全面的な買収よりも成功する可能性が高いのです」。
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