“若返り”に成功した韓国化粧品メーカーの大胆な決断 - WWDJAPAN - Moe Zine

ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、韓国ダイソーで話題を呼ぶ「マモンド」のセカンドラインの話。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月2日号からの抜粋です)

矢野貴久子「BeautyTech.jp」編集長 プロフィール

雑誌編集者を経て1999年からデジタルメディアに関わり2017年、アイスタイルで媒体開発に着手。18年2月に美容業界のイノベーションを扱うメディア「BeautyTech.jp」の編集長に就任

【賢者が選んだ注目ニュース】

韓国の化粧品メーカー・アモーレパシフィックは2024年9月、中価格帯ブランド「マモンド(MAMONDE)」のセカンドライン「ミモ バイ マモンド(MIMO BY MAMONDE)」を韓国ダイソー専売ブランドとして発売した。大手として初の“超プチプラ領域”への参入という背景もあり、すでに200万個近く売り上げ、大きな話題を呼んでいる。

23年以前の「マモンド」は、花の持つ力を科学的に引き出して応えるスキンケアとして30〜40代女性が主要顧客のブランドだった。パッケージもシンプルで控えめ、処方は機能性を重視。日本でたとえるなら、資生堂の「ベネフィーク(BENEFIQUE)」の立ち位置に近いブランドだろう。植物の力を引き出す処方で30〜40代の初期アンチエイジングに応える中価格帯ブランドという点が共通している。ちなみに、「マモンド」の誕生は1991年、「ベネフィーク」は72年で、どちらも長い歴史で信頼を積み重ねたブランドだ。

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