40代・50代で気になってくる美容医療。ドクターが教える失敗しない美容クリニックの選び方の7ヵ条! | mi-mollet NEWS FLASHBeauty | mi-mollet(ミモレ) - Moe Zine

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写真:Shutterstock

美容意識の高まりでエステや美容医療クリニックを上手に利用する人たちが増えている今。シミやシワ取りはもちろん、最近では糸リフトやハイフなど“1歩踏み込んだ施術”を提案する美容医療クリニックも増えてきています。だからこそ、きちんと知りたい「美容医療クリニックの上手な選び方」。そこで、ビスポーククリニックの室孝明先生に美容医療クリニックを賢く選ぶポイントを伺いました。

 

お話を聞いたのは……

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室 孝明先生/BESPOKE CLINIC(ビスポーククリニック)理事長・美容形成外科医BESPOKE CLINICを2017年福岡で立ち上げ、個性を活かした自然で美しいデザインによる美容医療を提案。国内外の学会やメディアを通じて美容医療における“美のバランス”の重要性について啓蒙活動をおこなっている。2021年東京・代官山にオープン。2024年には写真家レスリー・キー氏と現役患者をモデルにした写真展を開催。

 

 


良い先生との出会いの条件は、1にも2にも「カウンセリング力」


SNSが身近になり、美容情報が溢れかえっているといっても過言ではない現代。その一方で、美容医療クリニックで施術してもらった後のトラブルが絶えず、「こんなはずじゃなかった」と施術のやり直しをする人も少なくありません。美容医療クリニックをどうやって選ぶか……難しいですよね。

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「美容医療は常に結果が求められるため、医師として高い技術力はもちろん、最新の知見とスキルを更新し続けていかなければなりません。同時に、患者さんとの絆づくりも大事。それを叶える手段として、『カウンセリング』に重きを置いています。

紳士服のテーラーが顧客と会話しながらとびきりの1着を仕立てていくような。私たちは患者さんの悩みに寄り添い、美しさを引き出すために何が必要なのか、話を聞く必要があります。そのためには、ファーストコンタクトであるカウンセリングを大切にすること。でなければ、決して良い結果は生まれませんよね。私の理想とするカウンセリングの3本柱はこちら」(室先生)。

① カウンセリングの質

患者さんの心の奥に潜んでいる悩みや不安も対話を通じて引き出し、ゴールを一緒に見据えることが大切です。一番時間をかけるところでもあります。

② 診断力

そのうえで、医師としてYES・NOの判断、より良い提案をおこなうこと、これが診断になります。カウンセリングの質にも関わりますが、患者さんが希望されたことだけを施術するクリニックはNG。

③ 治療(技術)水準 

医師の技術力。これは言うまでもありません。経験不足の医師にお願いしたいとは思いませんよね。

 

まだまだある!

クリニック選びに気をつけたいこと


さらに、私たちが美容クリニックを選ぶときに気をつけたいことは?

「インスタ・YouTuberの動画配信など、美容医療の情報は多岐にわたっています。みなさんも料金などの基本情報はもちろん、口コミを調べるとは思いますが、それに加えて、下記の内容にも気をつけてみてください」(室先生)

④ SNS頼りにならないこと

SNSで紹介されているビフォー・アフターの画像だけで判断するのはおすすめできません。そもそも一人ひとり骨格が異なるため、画像と同じ仕上がりになるとは限りません。中にはドラマティックに加工した画像に差し替わっていたりもするので要注意。画像は参考程度にとどめておきましょう。

⑤「〜〜専門の美容クリニック」って大丈夫!?

例えば、「二重まぶた整形しかやらないクリニック」というのも、私たちからすれば疑問だらけです。その人の美しさを引き出すには顔全体のバランスが大切なのに、二重手術だけ、フェイスリフトだけ……、でいいのでしょうか? 美容医療は既製品ではなく、オーダーメイドだということを忘れずに。

⑥医師のプロフィール・経歴は必ず確認すること

最近、美容医療業界では「直美(ちょくび)」問題があります。医学部を卒業して医師国家試験に合格すると、基本的な知識や技術を習得するための初期研修を2年間おこなうのですが、「直美」とは、初期研修後「すぐ(直)」に「美(容医療クリニック)」に就職する医師のこと。

経験が少ないのに現場に立たされるわけですから、対応能力の低下は歪めません。施術内容の大小問わず、もしもの時にも対応可能な経験豊かな先生を見つけるには、医師のプロフィール・経歴は必ずチェックしましょう。

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⑦ 複数のクリニックでカウンセリングを受けること

時間の余裕があれば、気になるクリニックのカウンセリングを複数受けることをおすすめします。医師とコミュニケーションを取れるか、どのような提案をしてくれるか? その時も「他のクリニックのカウンセリングを受けている」と正直に伝えてみてください。患者さんのことを考えているなら、その時に嫌な顔をする医師はいませんよ。その他、費用は? ダウンタイムは? など、不安をそのままにせず質問を。「こんなこと、堂々と言ってもいいの?」と言われるのですが、いいんです。

「医師の立場からしても実際に話を聞かなければ、わからないこともたくさんあります。また、患者さんが“こうあるべき”と考えていることがベストではないことも。迷っているなら、まずはカウンセリングを受けてください」と室先生。


“なんとなく”の不安の正体がわかると、美容医療クリニックとの向き合い方も変わってきます。正しい情報を元に、自分にとって納得の選択ができるよう、まずは患者側となる私たちの知識も深めていかねければ。

次回は、美容エディターが美容医療についてガチで相談したカウンセリングの様子を紹介します。(6月2日配信予定)

 



撮影/後藤渉

取材・文/長谷川真弓

編集/國見香

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