日向坂46、五期生10人が初パフォーマンスに挑んだ「おもてなし会」オフィシャル・ライヴ・レポート公開。個性溢れる特技と歌で国立代々木競技場 第一体育館を揺らす - TOWER RECORDS ONLINE - Moe Zine


Photo by 上山陽介

5月27日、日向坂46の五期生による「おもてなし会」が、東京 国立代々木競技場 第一体育館で行われた。今年2025年3月にグループに加入した10人の五期生にとって、初めての単独イベントであり、客前で楽曲をパフォーマンスするのもこれが初めて。大舞台での本格的デビューの模様をレポートする。

この「おもてなし会」は、日向坂46の新メンバーたちが「おひさま」(※日向坂46のファンの総称)を特技やライヴでおもてなしするという趣向のイベント。まずは、それぞれのメンバーの挨拶と特技披露が行われた。

トップバッターとしてステージに立った大田美月(おおたみづき)は、舞台上で書道を生パフォーマンスし、「始」という文字を揮毫した。そして「五期生の物語はまだまだ始まったばかりなので、ずーっと見守っててくださいね」と笑顔で語った。

次に登場した大野愛実(おおのまなみ)は、5年間料理部に在籍していたという料理の腕前を生かして、餃子を調理。ニラを切るところから始めたが、最後はお約束のできあいの餃子を出し、自身がセンターを務める五期生曲“ジャーマンアイリス”に掛けてジャーマンポテトを添えた。できあがった一皿に「まなみスペシャル おひさま餃子 春風薫るジャーマンポテト 君は覚えているか?」と命名し、笑顔を見せた。

3人目の片山紗希(かたやまさき)は、食べることが好きで「お寿司25皿は余裕です」とアピール。だが、かわいらしい声から一転して「盛り上がっていくぞー!」と観客を煽ると、特技のチアダンスで会場を沸かせた。

4人目の蔵盛妃那乃(くらもりひなの)は、和服を着て登場。苦手だという早口言葉に挑戦するも、「ばすばくはくはつ?」と噛みまくる。今後の課題を残しつつも、趣味でやっているという日本舞踊はバッチリ決めた。

5人目は坂井新奈(さかいにいな)。アメリカ カリフォルニア州生まれで神奈川出身の坂井は、特技のバレエを踊る。「くるみ割り人形」の“葦笛の踊り”を軽やかに披露し、観客を魅了した。

6人目の佐藤優羽(さとうゆう)は、麻雀好きならではの「東南西北白發ゆう!」というキャッチフレーズで挨拶。「日向坂46の五期生としてこんな素敵なステージに立たせていただいて、本当に本当に私は幸せです」と、涙で声を詰まらせながら語った。そして、日向坂46の楽曲をバックに薙刀を披露した。

7人目は下田衣珠季(しもだいずき)。12年半やってきたというピアノで、ショパンの“革命のエチュード”を演奏。大会入賞経験もあるという腕前に、ファンからは大きな拍手が送られた。

8人目の高井俐香(たかいりか)は、日向坂46の冠番組「日向坂で会いましょう」でも初登場で泣いてしまっただけに、「もう泣きません」と宣言。特技として、ナポリ民謡の“サンタ・ルチア”を歌唱すると、見た目からは想像のつかない朗々とした歌声に会場がどよめいた。

9人目の鶴崎仁香(つるさきにこ)は、世界遺産検定2級の資格を持つ才女。サイリウムでライヴを盛り上げるファンのことを「メキシコにあるカラフルな街、グアナファト」と世界遺産に喩えた。さらに、特技のトランペットで日向坂46の楽曲“青春の馬”のサビを演奏した。

ラストを飾ったのは松尾桜(まつおさくら)。まずは短い自作のラップで挨拶し、趣味のスポンジ・ケーキ作りを披露。事前に途中まで作る様子を収めたVTRに解説を加え、最後のトッピングをファンの前で行った。完成したのは、イチゴとメンバーの名前入りのデコレーションパーツで彩った、本格的なケーキだった。

ここからは、ラジオDJ等として活躍するサッシャが進行役となり、2チームに分かれてパフォーマンス。まずは、楽器が得意なメンバーが日向坂46の楽曲を演奏する。片山がエレクトーン、蔵盛が琴、下田がピアノ(エレクトリック・ピアノ)、高井がヴァイオリン、鶴崎がホルンを担当し、“月と星が踊るMidnight”、“JOYFUL LOVE”を奏でた。

続いてはダンスの得意なメンバーがパフォーマンス。大田、大野、坂井、佐藤、松尾の5人が、この日のために練習したオリジナルのダンスを披露。オーディションでもダンスをアピールしていた大田等は、失敗を恐れず堂々と踊った。そしてそのままの流れで、楽器チームとダンス・チームがコラボ。メンバーの生演奏をバックに、賑やかにパフォーマンスが行われた。

ここで、大野と松尾が撮影したイベントの舞台裏の写真を見ながらトーク。琴を練習する蔵盛の姿や、餃子作りを練習する大野、10人で戦隊風ポーズを作って撮った写真等を公開した。最後に私服ファッション・ショーを行い、前半は終了。

後半はライヴ・パート。まずは五期生が初めて貰った楽曲“ジャーマンアイリス”で幕を開ける。センターの大野は、初めてファンの前でパフォーマンスできた喜びを語りながら、「皆さんたくさん“ジャーマンアイリス”を愛してくれると嬉しいジャーマン♪」と、少し照れつつお願いをしていた。

次は日向坂46のデビュー曲“キュン”。センターの松尾が発した「かわいい」の一言に盛大な歓声が上がる。そしてセンター・ステージに移動し、2ndシングル表題曲“ドレミソラシド”を披露。坂井がセンターに立ち、爽やかなパフォーマンスで魅せた。坂井は、MCで「この楽曲は(メンバーと)目がたくさん合うので、みんなと目を合わせられるのがすごく幸せでした」と語った。

そして“青春の馬”へ。今ではグループの新人の登竜門的な意味合いを持つ楽曲で、センターの高井をはじめ10人が全力パフォーマンスをした。続いて下田がセンターに立ち、9thシングル表題曲“One choice”を歌唱。グループのライヴでも一際大きなコールが起きる楽曲で、会場はファンの歓声に包まれた。

本編の最後に、大野が五期生を代表して未来への決意を語る。「私たち五期生10人は、これからも努力を忘れず、先輩方の背中を追い掛け続けて、いつか日向坂46にとって大きな存在になれるように精進して参ります。これからも日向坂46とおひさまの皆さんが、手を繋いで全力で日向坂を駆け上っていけますように」。そして大野をセンターにして11thシングル“君はハニーデュー”を歌唱。弾けるような笑顔でフレッシュなパフォーマンスを披露した。

アンコール明けに再び登場したメンバーたちは、1人ずつマイクでスピーチを行った。

大田美月「私たち五期生はもっともっと成長して、何度でも何度でも皆さんのところに愛を届けに行くと約束します。なので、これからも日向坂46五期生のことをもっともっと好きになって、愛してください。これからもよろしくお願いいたします」

大野愛実「この「おもてなし会」までの期間を通して、五期生10人で団結し合って心を1つに、成長し合えた過程がすごく私は大好きで、この時間が一生続けばいいのになって何度も何度も、今も思っています。これからも五期生10人全力で突っ走っていくので、おひさまの皆さんも付いてきてくださいねー。本日は本当にありがとうございました」

片山紗希「私はこの大好きなグループに貢献するために日々こつこつと真面目に努力を重ねていきますので、紗希とそして、五期のみんなとこの先ずっと一緒にいてください。これからもよろしくお願いします」

蔵盛妃那乃「メンバーやスタッフの方々、そしておひさまの皆様の支えがあって、今日「おもてなし会」を無事に終わることができました。お稽古では五期生みんなで笑ったり、悩んだり、みんなで成長して、私にとってほんとに大切な宝物になりました。これからの日向坂46五期生をよろしくお願いいたします。ありがとうございました」

坂井新奈「この舞台に立たせていただけてること、当たり前じゃなく、すごくありがたいことばかりで、こんなにも素敵な日向坂46というグループに加入させていただいたことと、そしてこんなに素敵な五期生に出会えたこと、本当にありがたい限りです。まだまだままならないことばかりですが、精一杯一つ一つ、力となれる存在になれるように精一杯頑張っていくので、これからよろしくお願いいたします。ありがとうございました」

佐藤優羽「五期生も私も……(※言葉に詰まってファンから励まされる)ありがとうございます。アイドルとしてまだまだ未熟なところばかりの私ですが、こんなにたくさんの応援してくださる方々がいらっしゃることが、こうしてお会いして分かって、すごく嬉しかったです。今後とも皆様の日々に彩りを与えられるような、そんな日向坂46の立派なメンバーになるために日々努力するので、これからも末永くよろしくお願いいたします。ありがとうございました」

下田衣珠季「皆さんとものすごく盛り上がることができて、本当に嬉しかったです。これからもっと頑張っていくのでよろしくお願いいたします。ありがとうございました!」

高井俐香「こんな素敵なサイリウムの海を見ることができて、本当に本当に幸せです(※涙ぐむ)。ありがとうございます。おひさまの皆さんがいたからこそ作り上げられたこの「おもてなし会」を一生の思い出にします。今後、どんなつらい坂道があっても全力で走っていけるような人になれるように、精一杯頑張ります。本日はありがとうございました」

鶴崎仁香「ずっと前から大好きで、何度も何度も支えていただいた日向坂46にこうして加入させていただけて、そしてこの大好きな10人の同期のみんなと共に今日ここに立てていることがすごく嬉しいです。今日の「おもてなし会」が私たち五期生にとってスタート地点だと思っています。これからいろんなことがあるかと思いますが、みんなで支え合いながらたくさんのことを乗り越えて、成長していって、そして大好きな日向坂にたくさん貢献できるような存在になっていきたいです。この先もどうぞ私たちのことをよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました」

松尾桜「本日はおひさまの皆様のペンライトを見て、五期生も「知らないうちに愛されていた」なーとすごく嬉しく感じました。そしてこれからもっともっと成長して、この「おもてなし会」が最高の始まりだったねって言っていただけますよう、努力して参りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました」

最後にもう一度、彼女たちの始まりの曲である“ジャーマンアイリス”を歌唱。ファンからはこの日最大のコールが飛ぶ。歌い終わると、メンバーを代表して鶴崎が「おひさまの皆さんのことが大大大好きです」と感謝の気持ちを伝えた。さらにライヴ終了後には、メンバーによるファンのお見送り会が実施された。

日向坂46の一期生(当時けやき坂46)に始まり、ほとんどの期で行われてきたグループ伝統のイベント「おもてなし会」。メンバーは、1人で11,000人のファンの前に立つという経験を通して、アイドル活動の難しさも楽しさも知っただろう。今後、彼女たちが作っていく新しいグループの形に期待したい。

(文/西中賢治)


Photo by 上山陽介

▼リリース情報

日向坂46
14thシングル
『Love yourself!』
NOW ON SALE

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Blu-ray
『~日向坂で会いましょう~新年早々バトりましょう』
NOW ON SALE

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Blu-ray
『~日向坂で会いましょう~OBKを炙り出しましょう』
NOW ON SALE

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Blu-ray
『~日向坂で会いましょう~ポンコツたちを集めましょう』
NOW ON SALE

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Blu-ray
『~日向坂で会いましょう~四期生を知ってもらいましょう』
NOW ON SALE

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Blu-ray
『~日向坂で会いましょう~宮崎に行きましょう』
NOW ON SALE

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▼ライヴ情報

「日向坂46 四期生ライブ Presented by 新・日向坂ミュージックパレード」
7月29日(火)、30日(水)、31日(木)神奈川 ぴあアリーナMM
開場 17:00 / 開演 18:30(予定)

 

▼書籍情報

「B.L.T.2025年7月号」
表紙:河田陽菜&松田好花(日向坂46)

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「アップトゥボーイ vol.351」
表紙:正源司陽子(日向坂46)

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「B.L.T. 2025年6月号」
表紙:日向坂46 五期生

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「B.L.T.graduation2025中学・高校卒業」
表紙:正源司陽子&藤嶌果歩(日向坂46)

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上村ひなの(日向坂46)
最新著作
「へんてこスイッチ」

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「bis 2025年春号」
表紙:金村美玖(日向坂46)

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