音楽とファッションを融合させたクリエイションを行っている弓削匠。
──サンミュージック・レコードのプロデューサーとして、弓削さんはどのような活動をしていく予定でしょうか?
弓削 小学生の多感な時期に1980年代を過ごして、テレビで見たアイドルの多くがサンミュージックに所属しているということはもちろん知っていました。サンミュージックが持っている素晴らしい音源を現代に紹介すること、権利関係も含めてビジネスとして回していくことが僕に課せられたお題だと思っています。だったらいま活躍している素晴らしいミュージシャンに、彼らの感覚でカバーしてもらって、世界的に流行しているアナログ・レコードという音楽媒体でリリースできたらおもしろいよね、ということでスタートしています。
──アナログ盤ということは、ジャケットのアートディレクションも弓削さんの担当でしょうか。
弓削 はい。ジャケットというのはレコードの表紙で、その人たちの音楽がその画から聴こえなきゃいけないと思うんですよ。有名なアートディレクターを起用して音楽よりもそのアートディレクターの作品みたいな感じのジャケットデザインが多いですが、それは嫌だと思っていました。そこも含めて、サンミュージック・レコードを運営していけたらいいなと考えています。
──第1弾として、角舘健悟さんというミュージシャンに「瞳はダイヤモンド」をカバーしてもらうというアイデアは、どういった経緯で生まれたのでしょう。
弓削 このプロジェクトにふさわしいアーティストを考えていて、そのなかにはYOGEE(NEW WAVES)の名前もあったんですが、たまたま渋谷の路上で角舘君と会って、立ち話をしたんです。