【合戦解説】布野の戦い 大内派国衆 vs 尼子 〜 月山富田城に攻め寄せる大内軍を返り討ちにした尼子晴久は防安備へ反転攻勢に出る 〜 <毛利⑮>
<毛利シリーズ⑮話>
時は戦国時代 中期
天文10年(1541) 11月
一代で数ヶ国を領する戦国大名へとのし上がった雲州の狼こと尼子経久がこの世を去った。
安芸吉田郡山城攻めで毛利に大敗を喫した直後であったこともあり、当主 尼子晴久を見限り大内に靡く国衆が次々に現れた。
これを好機と捉えた大内義隆は 打倒尼子を掲げ挙兵。
石見 安芸 備後の大内派国衆も動員した総勢2万とも3万とも云われる大軍で出雲へ侵攻。
居城 月山富田城から出てこない尼子晴久を臆病者とあざ笑うかのように、大内軍は月山富田城から1里(約4km)の地まで迫り城を包囲 、尼子の滅亡も間近だと誰もが思った。
しかし 智将 陶隆房 毛利元就をもってしても 中国一の堅城 月山富田城を力攻めで落とすことはできず、長引く戦と度重なる敗戦は大内従軍国衆の士気を低下させ、ついには吉川興経 三刀屋久扶 三沢為国といった 元尼子派の離反を招いてしまった。
不利を悟った大内義隆は尼子との和睦に切り替え 尼子方もそれを受け入れる方向で進むかに思われたが、この時をじっと待っていた尼子晴久は、撤収支度に入った大内軍を確認するや 全軍に突撃の命を発した。
先陣を切る勇猛果敢な新宮党の奇襲を受けた大内軍は あっという間に総崩れを起こし。
大内義隆は毛利や小早川の隊が殿軍となり尼子の追撃を凌ぐ間に なんとか出雲から脱出するも、義隆の嫡男 大内晴持や 重臣 杉隆宣 沼田小早川当主 小早川正平などが命を落とす大敗北となった。
出雲を脱出した毛利元就もまた 渡辺通ら家臣を多く失いながらも、なんとか毛利領である石見 邑智郡の二ツ山城に辿り着くことができたのだった…
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※通説に基づきつつも一部ユキムラ流に脚色を加えた合戦解説となります
※合戦や物語の出来事は諸説あります
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※登場人物名は改称時期に拘らずわかり易い表記で記載しております
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※2024年時点での歴史資料を元に作成しております
※イラスト提供:史環 殿
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#戦国時代 #合戦 #歴史
33 Comments
確か出羽祐盛の息子て毛利元就から養子をもらっていたよね
布野崩れは、毛利元就の負け戦として、歴戦の中からは伏せられているけど、両陣営の国人領主の奮闘にまで目を向けると、結果的に尼子の勢力拡大の阻止に成功した合戦。
三吉致高といった、無力に見える小国人領主でも、油断すると大軍を蹴散らせる底力があったことも判明。
また、小早川氏が毛利傘下になっていく、始まりでもあることも。
11:00ナレ死か~い✴️
54:35皮肉にしか見えない。
お疲れ様です。いつも楽しく拝見しています。宍戸家ご当主のお話はとても興味深かったです。お屋敷の広さも気になりましたが長州閥の人間関係も非常に気になりました。あるのか分かりませんが第二回を楽しみにしています。大河ドラマ毛利元就で宍戸隆家役の加勢大周氏と五龍姫役の高橋由美子さんを思い出しました。
薩摩藩豆知識第2弾
島津家にとっての悲願であった薩隅日三州統一までは当主から家臣団まで一丸となっていたがその後は迷走しながら九州統一に向かった。長い間島津家と大友家は事実上の同盟関係を築いてきた。そこに大友宗麟を頼って日向の伊東義祐が豊後に身を寄せたことで旧領回復をもくろむ義祐と勢力拡張をもくろむ宗麟の利害が一致し大友家による日向侵攻が決まった。
耳川以南まで勢力範囲を拡大した島津家は大友軍の侵攻に対処すべく高城に勇将山田有信を入れ佐土原城主の末弟、中書家久とで防衛を図った。
1:11:00 織田裕二笑う
気早いけど、毛利シリーズ終わったら
次はどこかな?
たわけ後北条氏2人を小田原まで
やるのか。
家康を将軍就任までやるのか。
はたまた、信長を再度やり直すのか。
ps.幸村殿、後北条氏を最後まで
やる際は明治時代まで続くこと
子孫の北条浩氏が創価学会の会長を
やっていることは絶対に話すること!
大河ドラマにも同じような描写があったなぁ
大河毛利元就で椋梨を演じた舟木一夫が懐かしい。
ありがとうございました。
7000に1000で対応して出雲まで退かせたのだから、上手く行ったと言えるとは思う。人的損害も多く出たが、戦略的に目的は果たせたと思うよ。尼子からすれば、7000を掛けて毛利の拠点奪取が出来なかった訳だから、長い目で見てよろしくない。
ガッキーに続きベッキーがw今後、義鎮がベッキーにバチクソ叱られつつ、カトリックに沈んでいくのが観たい。
義隆、ちょっと声が低くなった?
あっちについたり、こっちについたり、時世を読みながら一所懸命。この夏、国衆が熱い!
次が神辺城の戦いならその間に両川問題も入し大内嫡子の問題も入。そうなと大寧寺の変の伏線も張らなくてはいけない。なりの大作で時間がりそうすね。
なんというか布野の戦いのところの国久が元就の策だと疑いにかかってるところ既視感あるなぁと思ったら
第一次安芸銀山城の戦いで元就の夜襲策で混乱に陥った陶興房が元就の策だと混乱してたシーンに似てるからかw
「雷神」立花道雪(戸次鑑連)がなんかオネエっぽく書かれているが、これはあながちウソともいえない。
自分にも他人にも厳しいストイック武将の趣味はなんと
花の栽培
家臣にむけて
「秘蔵の種が手に入った故、育てておいてね。あ、水のやりすぎには注意だぞ」
というような内容の手紙を部下に書いているほど。
初めて知ったけどこの時志道広良70代だったのか…
吉原次秀のアイコンが光栄ゲームのあの優秀な竹中半兵衛なの違和感がある
尼子晴久👍❤️🫶👍立花道雪👍🫶
改めて視聴しましたが、これは野球でいえば、負けは負けでも、完封負けではなく、7対0だったのを最終回に満塁ホームランを打って、最終的には7対4で試合を終えたといったところでしょうか。
三吉が根性見せたなぁ〜
こんな勝ちもあるんだね
夜中に見るんじゃなかった…面白すぎて寝れぬ…
本城常光が尼子滅亡後明智の家臣になる
新作遅いなぁぁぁ
俺 尼子も好きだけど 山な忠興も好きなんだよねー。また出してよ お頼み申す。幸村殿。😁
三吉の子孫です
仇討ちできてよかった😊
先祖がどんな戦いしてたのかわかりやすくて助かります
動画ありがとうございます
高橋紹運出てこないかな
大友の掛け合いは漫才みたいで面白い。
尼子誠久ってなかなかに優秀な武将だよなぁ
大体の戦でそれなりに戦果をあげてるし
大友宗麟と立花道雪初登場 ベッキーのギャップは真実性が高そう😂
52:24〜
ここのくだり好き
確かに2万の大軍に負けて「崩れ」は違和感あるな。
2万の大軍が勝つだろうと予測していたところを退却して「崩れ」の方がしっくり来る。
まぁどう呼ぶかは当人達次第だけど。