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「命」か「経済」か?コロナ禍で顕在化した社会問題を『生き物としての人間』の観点で議論する(中村桂子氏×加藤秀樹)< #自分ごと化対談 >



「命」か「経済」か?コロナ禍で顕在化した社会問題を『生き物としての人間』の観点で議論する(中村桂子氏×加藤秀樹)< #自分ごと化対談 >

■生命誌研究者 中村桂子氏×構想日本代表 加藤秀樹 対談概要:
コロナ禍で、現代社会が抱える多くの問題が顕在化するなか「命」か「経済」かという問いがたてられていますが、果たして、この問いかけは本当に正しいのでしょうか。第一回『自分ごと化対談―ツルツル世界とザラザラ世界』では、生命誌研究者 中村桂子氏をお招きし、生物学者として長年にわたり「生きもの」を研究し、ゲノム(生物のDNAが持つ1セットの遺伝子情報)解析の中で明らかになった地球の生き物やウイルスの歴史をなぞりながら、現在起こっている様々な問題解決への糸口について議論し探っていきます。

■ 対談シリーズ『自分ごと化対談―ツルツル世界とザラザラ世界』コンセプト:
コロナウイルス感染症拡大をきっかけに、これまで見落とされてきた現代社会が抱える多くの問題が顕在化してきました。私たちは今どう生きたいのか。私たち人間にとって幸せとは何か。 構想日本代表の加藤秀樹が、研究、アート、政治、ビジネス、スポーツなど、様々なフィールドで活躍する各界の著名人をゲストに招き「ツルツル世界とザラザラ世界」をキーワードに、格差や貧困から民主主義の危機、地球温暖化など様々な現代社会の弊害の背後に一貫する原因を明らかにし、「世界の仕組み」「日本の仕組み」「私たちの生き方」について議論を行います。戦後の経済一辺倒の社会と、それ以前の日本が培ってきた持続可能な社会の「間」を結び、みんなが幸せになれる社会を実現する為に必要な事を、みんなで『自分ごと化』して考え、実現するためのヒントを探っていきます。

00:00【Chapter1】「生き物としての人間」の視点から私たちが直面する問題を整理する
   ―アメリカで生まれた「Life Sciences」と日本で生まれた「生命科学」それもツルツルとザラザラ
   ―コロナ禍「生命」か「経済」かの問い
20:08【Chapter2】現代社会というシステムの中にいる人間 
   ―生き物としての人間がいてはじめてシステムがうまく回る
   ― 「自分が戦っていたのはシステムだった」水俣病からの便り
34:00【Chapter3】人間としてどうするのがいいのかを一度問わないといけない
   ―便利さと引き換えに人間が空洞化し社会がガチガチになっている
   ―土からも風からも離れた人間が作る社会とは
44:25【Chapter4】生き物の視点でコロナウイルスを考える
   ―これが正しい、必要だとか、そういう発想は生き物の中にはない
   ―みんな違って、みんな同じ、生き物の世界で繋がっている
   ―ウイルスの方が先輩
1:00:45【Chapter5】人間の本当の力「想像力」それはAIにはない
   ― 「想像」が「創造」の元
   ―自然界はわからないものだらけ。
1:11:50【Chapter6】“人の幸せ”とは
   ―中村桂子氏が考える“人の幸せ”とは

●対談者プロフィール
■中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長、理学博士)
1936年生まれ、東京都出身。1959年、東京大学理学部化学科卒業、1964年、東京大学大学院生物化学専攻博士課程修了。三菱化成生命科学研究所人間自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授などを歴任し、1993年、大阪府高槻市にJT生命誌研究館を設立(2020年まで館長)。これまでの著書に編著書「生命科学」 (平成8年 講談社学術文庫)「生命誌の窓から」 (平成10年 小学館)「ゲノムが語る生命」 (平成12年 日本放送出版協会)「自己創出する生命~普遍と個の物語」 (平成17年 ちくま学芸文庫/毎日出版文化賞授賞)「「子ども力」を信じて伸ばす」 (平成21年 三笠書房)「「ふつうのおんなの子」のちから」 (平成30年 集英社クリエイティブ)「中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌Ⅳ はぐくむ 生命誌と子どもたち」 (令和元年 藤原書店)他、共著・訳書等多数。

■加藤秀樹(構想日本代表)
構想日本代表。慶應義塾大学総合政策学部教授、東京財団(現東京財団政策研究所)理事長、東京大学公共政策大学院実務家教員、京都大学特任教授、京都大学経営協議会委員などを務める。京都大学経済学部卒業後、大蔵省(現財務省)に入省。1997年、政治家や官僚では踏み込めない政策を「民」の立場から立案、提言そして実現するため退職し、非営利独立の政策シンクタンク・構想日本を設立。これまでの著書に編著書「アジア各国の経済・社会システム」 (平成 8 年 東洋経済新報社)、「金融市場と地球環境」 (平成 8 年 ダイヤモンド社)、「道路公団解体プラン」 (平成 13 年 文藝春秋)、「ひとりひとりが築く社会システム」 (平成 15 年 ウェッジ)、「浮き足立ち症候群―危機の招待 21」 (平成 16 年 講談社)、「行政の事業仕分け」 (平成 19 年 ぎょうせい)。

●書籍『ツルツル世界とザラザラ世界・世界二制度のすすめ』
格差や貧困から民主主義の危機、地球温暖化など様々な現代社会の弊害の原因を整理し、これからの「世界の仕組み」「日本の仕組み」「私たちの生き方」について具体的な事例を交えて、新しい考え方を提案します。
http://www.kosonippon.org/news/2020/1208/

☆あなたのうんざりを募集中!☆
あなたが感じている“うんざり”には、私達の生活を良くするヒントが隠されています。
みんなと共有し、一緒に考えていきませんか。あなたの周りから暮らしやすく、手の届く、目の届く範囲から、出来ることをできるだけ。
皆さんからいただいた“うんざり”をご紹介し、みなさんと一緒に考える材料にしていきたいと思います。

下記のURL先で「あなたが“うんざり”していること」を回答してください。  https://forms.gle/PkFNDXgrvgadhnvb6

集まった、うんざりは構想日本メールマガジン等で紹介をしています。
http://www.kosonippon.org/mail_magazine/

●政策シンクタンク構想日本とは
一般社団法人構想日本は、「民」の立場で政策を作る、独立、非営利の組織です。私たちが直面している様々な政策テーマについて、法案や条例案など具体的な形で政策を提言し、立案化の為の活動を行っています。これまで公益法人改革をはじめ制度改革などの形で実現したものは40以上です。2002年から始めた「事業仕分け」は、国レベルでは自民党(2008年)、政府(2009年から現在まで毎年継続)、国会(決算行政監視委員会、2011年)で行われ、制度として定着しました。事業仕分けの発展形である住民協議会と合わせて全国で約300回開催。そのうち、無作為に選ばれた住民が参加する方式は、これまでに約150回開催しました。参加した住民の累計は約1万人にのぼり、政治・行政を「自分ごと」にする手法として高く評価されています。近年、選挙で議員を選ぶ民主主義の限界が指摘される中で、ヨーロッパの研究者にも注目されています。2019年から国が行う事業の検索サイト「JUDGIT!(ジャジット)」を運営しています。 
http://www.kosonippon.org/

■構想日本の主な取り組み:
▼自分ごと化会議
「自分ごと化会議(事業仕分けや住民協議会)」は、社会や政治・行政のことを「他人事」ではなく「自分ごと」にすることを目的として、無作為に選ばれた住民が国や自治体とともに、地域の重要課題などについて議論する場です(これまで全国76自治体で157回開催)。この手法は、行政や政治家がアプローチできていなかった人たちの考えを広く聞くことを可能にするとともに、地域の課題に住民が関わることで、行政の仕事や税金の使い方が効率的になり無駄を減らすことができます。住民は関わるとだんだん面白くなり、住民どうしの絆も深まり、新たな行動を起こすきっかけになっています。

▼JUDGIT!(ジャジット)
政府の情報の中でも核心に位置する「予算」をデータベース化したものに、検索機能をつけて誰でも使えるようにしました。国が何をしているか、どこに税金を使ったのかを発見できるサイトが「JUDGIT!」です。 https://judgit.net/

▼政策提言
私たちが直面している様々な政策テーマについて、法案や条例案など具体的な形で政策を提言し、実現のための活動を行っています。<主な政策提言のテーマ>医療制度、地域金融、国と地方、政党ガバナンス、教育制度

▼ふるさと住民票
住民と自治体との関係が多様化し、住民票がある自治体に納税し行政サービスを受けるという「単線的な関係」から、その人の生き方に合わせて自治体が柔軟に対応する「複線的な関係」に変える時代に入っています。これを推し進める取組みが「ふるさと住民票」です。 http://relevantly.work/cp-bin/wordpress/

●構想日本YouTubeチャンネル
過去開催した事業仕分けやフォーラム等の動画を公開しています。https://www.youtube.com/channel/UC7aSgBZNOkoYxmhPrez0HoQ/featured

過去のフォーラムの再生リストはこちらから

●撮影・動画編集
・撮影 構想日本
・動画編集 ハニーコミュニケーションズ

3 Comments

  1. ツルツルとザラザラ。いったん頭にはいるとすごく便利な言葉で、いろんな場面で使えます。お2人のシンプルで本質的な会話が心に沁みました。私も、ザラザラした生活の中であらゆる生き物との関わりを感じながら(あ、動く遺伝子も含めて)暮らしていきたいと思いました。

  2. ものすごく元気になりました。中村桂子先生のご著書やお考えは昔から好きで、久しぶりにお話を聞いて元気になりました。

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