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木村葉月-帰参する/THE FIRST ACT



木村葉月-帰参する/THE FIRST ACT

「THE FIRST ACT」は、一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取る演劇動画企画。
一発撮りで、演劇と向き合う。

第8回は、女優そしてモデルとしても活動中の木村葉月が登場。
日野祥太書き下ろしの一人芝居。故郷に帰郷し、久しぶりの再会をする女性を一発撮りで披露する。

わたし:木村葉月
(https://twitter.com/82ki_82ki)

作:日野祥太(Pandemic Design)
(https://twitter.com/hinoshota6255)
撮影:米澤郁弥(STUDIO CARNET)
   (https://www.studiocarnet.com/)
   古厩阿子
   阿部奈津子
   佐川好実
ヘアメイク:河村七海
プロデュース:谷口航季(img)
(https://twitter.com/tkimg_section92)
企画・製作:img

■「img」SNS
Official site:http://site.wepage.com/img-officialweb
Twitter:https://twitter.com/img_officialweb
Tiktok:https://vt.tiktok.com/ZSJ2JCUD9/

白い空間にあるのは、
役者の肉体のみ。

演劇にルールはない。
一発撮りの芝居をすること。
ただそれだけである。

直前に渡される台本。
言葉が、世界が、初めて表現される瞬間。
何が生まれるのだろうか。

THE FIRST ACT

#THEFIRSTACT #ザファーストアクト #木村葉月

12 Comments

  1. 見てる私までうるっときてしまう演技でした、、
    これが一発録りだなんて驚きです!
    改めてはーちゃんの凄さを感じました😊

  2. 何もないことでシンプルに葉月さんの演技に集中出来ました。セリフ、抑揚、表情が魅力的で、瞬きもできないくらい惹き込まれます。感情の高まり、父親への溢れる想い、複雑な感情を幾重にも織り込んだ素敵な演技。葉月さんありがとう!

  3. 泣く場面から鳥肌でした😖🤍
    葉月ちゃんスゴすぎる😍

  4. はーちゃんの泣きの演技がとっても好きなので、今回この題材を演じてくれた事で、また素敵な演技が観られて良かったです😌
    約12分ってこんなに短かった?て思ってしまうほどでした。

  5. 葉月ちゃんの演技って演技っぽくなくて自然だからすっと入ってくる。。。
    さすがだな〜すきだな〜(;_;)

  6. 葉月ちゃんが泣いたとき、鳥肌がたち、私も涙がでそうになりました。
    演技に見入って、11分があっという間でした!!また葉月ちゃんの演技が見たいです!

  7. セリフ

    私は今日、10年ぶりに、10年前のままの、父親の顔を見た。

    物心が着いた時にって、いつからのことを言うんですかねぇ〜、人間らしく、なった時ですかね?

    そうだとすると、今私が思い返せる物心は、小学四年生の時だから…私が、世の中を世の中として捉え始めたのは、そのくらいのときだったと思います。

    小学四年生の時、父親が写真を撮ることにハマっていたおかげで、その時の写真が有り余るほどあって…あっ(笑)確か初恋もその頃、近くの郵便局にいて、よくうちに遊びに来ていたお兄さん。

    白いシャツに帽子をかぶって、首からタオルを提げていて、その人の事を私は「テさん」なんて呼んでいました。

    あの…ほら、あるじゃないですか、郵便局の地図記号って言うんですか?
    テみたいでしょ、(‪笑)だから「テさん」

    でも、そんな頃から、既に、気づいちゃってたんです。誰にも気が付かれない程度に、私は、ちょっとだけ頑張っちゃうタイプだって。

    …例えば、同じクラスに同じ洋服を着ている子がいた時とか、(‪笑)気使っちゃって、半袖になったりしてました。

    そのくらいの頑張り

    まぁでも、服が被るのも無理なくて、私が生まれ育ったのは、村なんですけど、国から限界集落なんて呼ばれるような、人口が極端に少ない村で、洋服が売ってるとこも限られちゃうから、結果、皆同じ服になっちゃうんです。

    でも私は、そんな田舎臭いこの村が嫌いでした。

    正直、物心がついたその時から、ずっと嫌いだった、それは、10年たった今でも変わりません。

    10年前、私は、この村を、逃げるように出ていきました。

    10年前はまだ、高校に上がりたての年で、出るきっかけになった、最大の理由も明確で、その年から始まった、限界集落、移住コミニティー、その人達が都会からこの村にやってきたことでした。

    羨ましかったです。私はその代表の人と仲良くなる機会があって、いつの間にか好きになってて、その人の家に行っては、一緒に朝を迎えるなんてこともありました。

    それ以降、今、初めてこの村に帰ってきました。

    今、目の前には家、実家、(‪笑)変な感じ、まだあったんだ、あるか、まぁそう漆器になって言うからもっと白と黒の布みたいなのがバーって、掛かってるのかなって思ってたけど…

    あ〜やだな、覚悟どっかで決まるかなって思ってたけど、(‪笑)結局ここまで決まらないじゃん、家の門もその先の玄関も、当然のように開きっぱなしだし、今じゃ考えられない。

    あっ、線香の香り、えっ、私は今日、10年ぶりに、10年前のままの、父親の顔を見た。

    お父、お父、あれっ?…お父さんだっけ?あれっちょっと待って、えっと〜、私、貴方のことお父さんのことなんて呼んでたっけ、ド忘れ、ごめん、わざとじゃないんだよ、ぁっ、もう訛りがさ、すっかりなくなっちゃったから、お父さん、とりあえず、お父さんって呼ぶからね、

    は〜、てかさ、それ遺影なの?だってこれさ、勤めてた郵便局の帽子をかぶったお父さん、私が、私が撮ったやつだよね、「テさん」と見比べてみなさいよって、言って、嫌味のつもりで撮った写真だよね、10年前と何も変わらない、というか、むちゃくちゃ10年前の写真じゃん

    は〜ちょっと待って、これはさ、あれ以降、写真撮ってなかったってことじゃないよね、楽しいことがあれば、すぐ撮る人だったじゃん、10年だよ、10年あればさ、楽しいことの一つや二つくらいあったでしょ、そういうことじゃないよね、時間、収めたいなんて言ってたじゃん、鬱陶しかったけど、今ではみんな写真取ってるし、断る事にスマホかざすの、あれ見てて

    あ〜みんな時間止めたがってるんだなぁ、なんて思ってたのに、誰だって時間止めたいでしょ、でもね、前にお父さんが言ってた、時間が何でも解決してくれるからって、それまでは待てばいいんだって。

    私だけ、ずっと時間が早く過ぎろ、早く過ぎろ、なんて思ってた、(‪笑)変かな?変だよね、でもね、知ってた?私は昔から、ちょっとだけ頑張るタイプだったんだよ。

    お父さん、ごめんね、ごめんなさい

    ぁっ、、あっ、そうだ、とっちゃ、とっちゃ、ただいま。

  8. こんなにも素直な演技が出来る女優さんってそんなに居ないと思うし見ていると瞳に吸い込まれそうになる位キラキラしてる。
    自分の感情も連れて行ってしまう不思議な魅力がある。
    葉月ちゃんの様な人が今よりも更にずっと多く演技出来る場所を作らないと勿体ない、そんな存在だと思う。

  9. 父親をどう呼んでいたのか咄嗟に出ないシーンでの、小さな手の震えに驚きました。
    最初はこのシーンがわざとらしい言い方だと思ったのですが、受け入れられないことがあると演技っぽくなるよなぁと、かえってリアルさを感じました。
    良い俳優さんを見つけられて嬉しいです。

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