@峯岸みなみ

@峯岸みなみ: 「ロッキー・ホラー・ショー」終わってしまったことを自覚したくなくて、いつまでも気持ちを綴らずフワフワしたまま過ごしていたいというのが本音ですが、日が経って匂いが…

「ロッキー・ホラー・ショー」終わってしまったことを自覚したくなくて、いつまでも気持ちを綴らずフワフワしたまま過ごしていたいというのが本音ですが、日が経って匂いがしなくなる前にちゃんと文章に残したくて、やっとの思いで取りかかってみます。長くなりますが良かったら読んでやってください。

2017年に友達とサンシャイン劇場で観劇していたこの作品にまさか出演できるなんて1ミリたりとも思っていなかったので、お話をいただいた時は本当にびっくりしました。私があの最高集団の中に…⁉︎と凄く興奮したことを覚えています。いざお稽古が始まると、舞台やミュージカルの経験が圧倒的に少ない自分にとって高すぎる壁だと感じる瞬間があまりに多く、無力さに打ちひしがられる日々でした。そんな時に支えてくれたのは演出の河原さんからの「みなみちゃんとコロンビアは意外と似たところがあると思う」という言葉と、古田新太さんからの「おバカで可愛ければ勝ちだぞ」という言葉でした。その言葉を胸に、自分の内に秘めたものを少しずつ開放していく作業がだんだんと気持ち良くなっていくことが面白かった。自分にできることは何だろう、自分にしかできないことは何だろう、素晴らしすぎるカンパニーのひとつのピースになりたくてがむしゃらだった毎日が振り返るととても愛おしいです。

本当の意味でこの作品の楽しさを知ったのは本番が始まってから。神奈川公演が中止になってしまい、その先への不安も募る中、大阪で幕が開いた感動はひとしおでした。「これはお芝居なの?ライブなの?なんなの?」って胸の中の興奮を抑えながらコロンビアちゃんとして躍動することに夢中になりました。連日の公演で確実に体力はすり減っているはずなのにステージの上ではそんな現実的なことは全部吹き飛んじゃうくらい、それこそやばいガスを吸っているみたいな(笑)毎日がどんギマリでした。大千穐楽まで駆け抜けることができるのかとか、ロキホラ終わったらなにして生きていこうとか、世界ではとても悲しいことが起きているとか、一旦全部忘れてタイムワープできるあの時間が本当に本当に幸せでした、、大変な毎日の中で迷いもありながらご来場してくださった皆様も同じ気持ちだったらいいな。

“めちゃくちゃなことをウルトラスーパー真剣にやる”
その面白さを最高にかっこいい先輩たちが教えてくれました。AKB48を卒業してから、どんな風に生きていくか迷っている私に人生はまだまだ楽しいことがありそうだぞと思わせてくれました。

5年前に客席から憧れた古田さんのフランク・フルターを一番近くで感じることができた特別な日々を忘れません。沢山の愛をありがとうございました。

あれだけ夢中になったのに、今はただただ空っぽで『まじで何だったんだ…』と思うこの気持ちこそがロッキー・ホラー・ショーという宴に参加した何よりの証拠なのだと思います。

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