PROFILE: 伊藤愛/「ネイト」&「グッドシング」スタイリスト
PROFILE: (いとう・あい)地元である宮城・仙台のヘアサロン「ネイト」に所属しつつ、東京のトレンドサロン「グッドシング」でも月に2〜3日サロンワークを行うなど2拠点で活躍。東京に来た際は撮影やセミナーもこなしている。インスタグラム(@neit_ai)のフォロワー数は26.9万人 PHOTO : RYOTARO KADOWAKI
美容師の働き方も自由度が増してきた昨今、ここでは地元・仙台と東京の2拠点で活躍する伊藤愛さんにフォーカスする。今の働き方のメリットや、美容師としてトップクラスとなる約27万人のフォロワー数を誇るインスタグラムのこだわりを聞いた。
WWD:美容師になろうと思ったきっかけは?
伊藤愛(以下、伊藤):高校卒業のときは「美容師になりたい!」といった強い思いはなく、「美容学校だったら髪色とか服装とか自由にできそう」といった軽い気持ちで入学しました。けれど技術の練習が思った以上に楽しく、卒業する頃には美容師以外考えられなくなっていました。
WWD:卒業後は地元のサロンに?
伊藤:そうですね。東京の美容室も見て回ったり調べたりして、憧れていた美容師の下で働くことなども考えてみたのですが、やはりそれは違うなと。憧れの人の傍にいると自分もそのスタイルに染まってしまいそうで……。また、教育カリキュラムがカッチリと決まっているようなサロンも苦手で、私は自分でいろいろと試行錯誤しながらやっていくタイプだと思っていたので、環境的にそれがかないそうな地元のサロンに決めました。
ネイト(Neit)
ADD:宮城県仙台市青葉区国分町1-3-25
TEL:02-2393-5661
グッドシング 代官山(GOODTHING daikanyama)
ADD:東京都渋谷区恵比寿南3-8-3 G-FLATS 101
TEL:03-6452-3546
WWD:そこで身につけた自分の強みは?
伊藤:最初の頃、周りには分かりやすいハイトーンとかデザインカラーに行く人が多かったけれど、逆にナチュラルな方というか、シンプルな方を選んで自分だけのスタイルを作る方が強みになる気がして、そちらの方向を目指しました。お客さまの中でもナチュラル層が一番多いというビジネス的なところも考慮して、顧客数を増やすことを優先的に考えました。
WWD:東京でもサロンワークをするようになったのは?
伊藤:自分の年齢が20代半ばくらいになると、同年代のお客さまが多かったため、転勤したり、結婚して旦那さんの転勤があったりとかで、東京に行く人がすごく増えたんです。その頃はもうリピーターばかり担当していたので 東京でもやってほしいというリクエストをもらっていました。そんな時に、「グッドシング」の伊藤竜代表と知り合う機会があり、東京の店舗で業務委託という形でサロンワークをさせてもらうことになりました。
WWD:2拠点のメリットは?
伊藤:お客さまやスタッフの雰囲気がまるで違うので、刺激になります。あと「グッドシング」はちょっと特別だと思うのですが、古着の販売や製品開発、イベント企画など多角的に事業を展開しているので、業界外の人たちと知り合う機会もあって楽しいです。先日も、韓国でフリーカットをするイベントに参加させてもらって 韓国の美容師と交流の場を持てました。
メイク動画の投稿がきっかけでフォロワー増
WWD:インスタグラムに注力したのはいつから?
伊藤:学生時代から、撮影して投稿しており、美容師になってからもそのアカウントを使っているので、始めたのは結構前からです。でもフォロワーが増えのは、コロナ禍のメイク動画の投稿がきっかけです。私はじっとしていられないタイプなので、休業期間はSNSを強化しようと決め、YouTubeやライブ配信、フォロワーとのコミュニケーションなど、できる発信は全てやりました。営業していたドラッグストアで買えるコスメをそろえて、自分をモデルにつけ比べとか、使用したレビューとか、メイクに合わせたヘアとかを配信しているうちに、案件などももらえるようになりました。
イチオシメイクアイテムを使った投稿
2026年春夏におすすめのヘアデザイン
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WWD:反響が大きかった投稿は?
伊藤:メイク動画ですね。投稿しているうちに、フォロワーが求めているものが分かってきました。とにかくバリエーションが大事で、自分で企画を考えて投稿し、ユーザーに「この人をフォローしておけば、いろいろなものが見られる」と思ってもらうことが大事だと気づきました。
WWD:これからメイク動画を投稿しよう、と考えている美容師へのアドバイスは?
伊藤:流行っているコスメを使って投稿する人が多いですが、皆同じことをやるので、私はあまりお勧めしません。それよりも、自分が本当にいいと思ったアイテムを使うのが良いと思います。それにちょっとした工夫、例えば私なら「イエべなのにブルべのメイクをしてみた」とか、自分で誰もが真似しやすい企画を立てて投稿しています。
WWD:今後の目標は?
伊藤:韓国が好きで、3カ月に1回くらいのペースでプライベートで行っていました。そして先日、タイミングよく韓国での仕事をいただいて、やはり楽しいなと思いました。今後は韓国の美容師と交流を深めて、現地での仕事をいただけるようになればうれしいと思っています。