【最新メンズヘア】旬のセレブを席巻する「濡れ感フリンジバングス」の魅力 | Vogue Japan

【最新メンズヘア】旬のセレブを席巻する「濡れ感フリンジバングス」の魅力 | Vogue Japan

Jacob Elordi at the 98th Annual Oscars held at Dolby Theatre on March 15 2026 in Hollywood California.  ジェイコブ・エロルディ

彫刻のように凹凸の多いジェイコブは、サイドは短めにすっきりさせフロントにボリュームを加えることで、あの女の子たちをメロメロにさせる大型犬のように甘いムードを漂わせている。正しい髪型のチョイスの勝利。

Gilbert Floresヴァシリ・シュナイダー CANNES FRANCE  MAY 14 Vassili Schneider poses during L'Âge D'Or  photocall at the 79th annual Cannes Film...

長めのカーリーヘアで、線の細い彼の中性的な個性を際立てているヴァシリ。柔らかに波打つ髪に、整った顔立ち。美少年から大人に変わる境界線の魅力を湛えて。

Stephane Cardinale – Corbis/Getty Imagesコナー・ストーリー(NEW YORK NEW YORK  MAY 04 Connor Storrie attends the 2026 Met Gala celebrating Costume Art at the Metropolitan...

プロアイスホッケーを舞台にしたBLドラマ「Heated Rivalry(原題)」で一躍イットボーイとなったコナーは、全体的にカールを広げて散らしたパーマヘアに、癖っ毛風の巻き髪バングスでアクセントを。

Theo WargoLOS ANGELES CALIFORNIA  MARCH 15 attends the 2026 Vanity Fair Oscar Party hosted by Mark Guiducci at Los Angeles County...

ポールのアイコニックなウェーブをつけたかなり短めな前髪は、彼の若々しさと愛嬌のある表情を際立てる、秘密兵器となっている。口ひげとの組み合わせでヤンチャなイメージに。

Taylor Hill

このいまどきシャギーヘアを作るには、十分な長さの前髪が必要。そこにレイヤーを入れてパーマをかけ、顔周りと額にナチュラルな動きをつける。あとはジェルのようなスタイリング剤で濡れた質感を加えれば、無造作感はありつつも完璧にスタイリッシュな、このフリンジバングスの完成。

マスタッシュというマスキュリンを象徴するようなルックが流行ると同時に、あどけなさを引き出すようにフェイスラインを柔らかく包むフリンジバングスがメンズビューティー界で市民権を得ているのは、興味深い現象だ。そこには彼らZ世代による、60年代のビートルズのようなロックバンドやY2Kのメンズアイドルへのセンチメンタリズムも、もちろん深く関わっている。

レイモンド・チャンドラーの小説で有名な「男はタフでなければ生きていけない。ジェントルでなければ生きて行く資格がない」というセリフがあるけれど。少年期を脱して熟しつつある彼らは、強さと優しさの狭間で揺らぎ、その葛藤を儚げなフリンジバングスで包み込む。そんな、この年代の男性特有の不安定さとバングスの融合が、彼らの絶妙な色気の源となっているのかもしれない。