掲載日
2025年12月19日
ロンドン・ファッション・ウィークは、英国ファッションレーベル「ジョゼフ」の復帰と、故ポール・コステローの最後のコレクションを含む、2月の次回ランウェイシーズンの充実したカレンダーを発表した。
過去のロンドン・ファッション・ウィークのランウェイに登場したシモーネ・ロシャのルック – ©Launchmetrics/spotlight
ブリティッシュ・ファッション・カウンシルが金曜日に発表した公式カレンダーによれば、2月19日(木)から23日(月)までの5日間に約46本のランウェイショーが行われ、さらに15本のプレゼンテーションが予定されている。最終日には、新進デザイナーによる完全デジタルの発表が19本並ぶ。今シーズンでは2025/26年秋冬コレクションを披露する。
シーズンは木曜日の正午、ダイアナ元妃の専属デザイナーとして知られるアイルランドの名匠、故ポール・コステローによる遺作ショーで幕を開ける。コステローは11月、80歳で逝去した。
一方、英国を代表するラグジュアリーブランドであるバーバリーは、デザイナーのダニエル・リーによる月曜日のイブニングショーでシーズンを締めくくる。
前述のとおり、ジョゼフは7年ぶりにロンドンへ復帰し、就任間もないクリエイティブ・ディレクター、マリオ・アレーナが同ブランドで2度目のコレクションを発表する。さらに、ジュリアン・マクドナルドも5年ぶりにランウェイへカムバックする。
期間中には、Erdem、Simone Rocha、Richard Quinn、Harris Reedなど、ロンドンを代表する実力派デザイナーが多数参加する。
しかし、ロクサンダやモリー・ゴダードといった高く評価される女性デザイナーの名はカレンダーに見当たらない。かつてロンドンで最も注目を集めたランウェイショーとされたJ.W.アンダーソンも不参加で、北アイルランド出身のデザイナーは、ブランドをライフスタイルブランドへと舵を切りつつ、パリでの本業であるロエベのクリエイティブ・ディレクター職に注力している。
とはいえ、LFWの最大の魅力はしばしば、セントラル・セント・マーチンズ、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション、ラフバラー大学など英国の名門ファッション教育機関の卒業生に代表される、フレッシュで先鋭的な才能の発見にある。そのため、何百人ものバイヤーや編集者が、合同卒業ショーや、関係者の多くが今なおファッション界随一のインキュベーターと評するFashion Eastのようなマルチデザイナー形式のランウェイに押し寄せる。
