肌質の変化や肌悩みが何かと尽きない40代以降は、スキンケアやメイクを“どう見直す”か、迷っていませんか？ 年齢に抗うのではなく、年齢に合った肌づくりの基礎を学ぶタイミングなのかも。有名女優や歌手のヘアメイクはもちろん、雑誌の美容記事で大人の肌づくりを提案し続けている、ヘア＆メイクアップアーティストの嶋田ちあきさんに、40代からの大人の肌づくりの哲学を教えてもらいます。
嶋田ちあき／ヘア＆メイクアップアーティスト
40年以上にわたり、ヘアメイクの最前線で活躍するトップランナー。多くのモデル、女優から指名を受け、雑誌・広告等で“その人に合う”メイクを提案。美容誌・ファッション誌のほか、講演など多方面で活躍中。2009年に自身のブランド「BRILLIAGE（ブリリアージュ）」を立ち上げ、現在はバンコクと東京を行き来するデュアルライフを満喫中。
20代、30代とは異なる肌の変化
40代からの大人が目指す“キレイな肌”とは？
「年齢を重ねるにつれ、シミやしわ・たるみなど、肌悩みがどんどん増えますよね。40代になると、その悩みが複雑になり、これまでのケアやメイクがしっくりこなくなる人も少なくありません。SNSなど情報が溢れる今の時代、自分に似合うメイクを見失ってしまうと “迷い”が出るんですよね。これが肌や顔の表情をより一層曇らせてしまうのです」とヘア＆メイクアップアーティストの嶋田ちあきさん。
「でもね、メイクってものすごいチカラを持っているんですよ。『あれ、今日のメイク好きかも』『何か、肌の調子が良く見える』と気持ちのスイッチが入る瞬間ってありませんか？ その人の個性を輝かせ、自信を与えてくれるメイクのチカラを味方にしないなんて、もったいないですよ」（嶋田さん）
阪神梅田本店でのPOPUPストアイベントで「嶋田ちあきメイクカウンセリング」を開催。「僕がその人それぞれに合わせたメイク方法を紹介しています」（嶋田さん）。嶋田さんに直接アドバイスしてもらえるため、イベントはいつも大反響！
――大人の肌はメイクで魅力的に変わることができますか？
「もちろん、変われます。ただ、若い頃と同じように“トレンドだけを追い求める”メイクは、卒業してください。大人になった自分の顔に、“何が必要なのか”をきちんと見極めることが大切」（嶋田さん）
大人の肌悩みは3つに集約されます
① 透明感の低下による【くすみ】
②【毛穴】の開き・形の変化
③ ほうれい線、まぶた、フェイスラインの【たるみ】
「中でも【くすみ】は、疲れ・老け感と直結しやすいため、メイクのチカラを借りると良いですよ。目指すのは、“上品なツヤ”。コラーゲンがパンと張っているような状態の肌は透明感があり、みずみずしいんです。お風呂上がりやエステ帰りのような血色感が理想。このツヤや透明感は、メイクで作りましょう。
大人のメイクに必要なのは若く見せることよりも、健康的で幸せそうに見えること。鏡に映った自分を見て、気持ちまで明るくなる。そんな“多幸感”こそが、肌や表情を1番きれいに見せてくれると思います」（嶋田さん）
40〜50代に向けたベースメイクの基本を教えてもらいます