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11月26日、日向坂46の五期生による単独ライヴ「新参者 二〇二五 LIVE at THEATER MILANO-Za」が千秋楽を迎えた。「新参者」は、坂道シリーズの各グループの新人たちによるライヴで、2023年以来の開催。今年2025年3月にお披露目されたばかりの日向坂46 五期生は、一部を除いて楽曲を総入れ替えするという2パターンのセットリストに挑み、10人のメンバーで全10公演を駆け抜けた。
この日の公演は、松尾桜の「「新参者」ラスト、行くぞー!」という声とともに“空飛ぶ車”で開演。ミドル・テンポのロマンチックな曲調で、おひさま(日向坂46のファンの愛称)を魅了した。
続いて、日向坂46の「カワイイ」の一面を象徴する楽曲“アザトカワイイ”を、アイドル性抜群の大田美月をセンターにしてパフォーマンス。さらに、体力自慢の元気少女 下田衣珠季がセンターに立って、“One choice”を笑顔いっぱいで歌唱。そのままの勢いで、グループ最年少の坂井新奈がセンターになり、“ドレミソラシド”を爽やかに歌って、会場を多幸感で包んだ。
ここで最初のMC。五期生最年長の鶴崎仁香が、この公演に懸ける意気込みを語る。
「私たち日向坂46 五期生は、この「新参者」公演に対し、「好きを超えろ」という目標を掲げさせていただいて、リハーサルに取り組んでまいりました。ただ、好きや憧れという感情のまま終わらせるのではなく、先輩方が大切に受け継いできてくださった大好きな大好きな楽曲を、五期生10名、全身全霊でパフォーマンスさせていただきますので、どうぞ最後の最後までよろしくお願いいたします!」
そして松尾が、ファンの声出しを担当。「私たち五期生と一緒に、好きを超えられますか!」と問い掛けると、「イエー!」という大声援が返ってきた。
会場が暗転し、“こんなに好きになっちゃっていいの?”のイントロが流れると、一転してしっとりした雰囲気に。鶴崎をセンターに、切ない恋心を歌ったラヴ・ソングを熱唱した。そして蔵盛妃那乃のセンターで“孤独たちよ”。ライヴでもほとんど披露されたことのないレアなカップリング曲を、気持ちを込めてパフォーマンスした。
続いて、高井俐香のセンターで、今ではグループの新人の登竜門になっている応援ソング“青春の馬”。五期生にとっても、お披露目前の合宿で練習していた想い出深い楽曲で、新人らしい勢いのあるパフォーマンスを見せた。
そして“絶対的第六感”へ。四期生の正源司陽子と藤嶌果歩がセンターを務めるシングル表題曲を、ともに五期生曲でセンターを務めたことがある大野愛実と松尾を中心に披露。ロング・バージョンにアレンジされた間奏では、二手に分かれて激しいダンス・バトルも見せた。
ここで、大田、大野、佐藤優羽、下田、松尾の5人によるMCへ。ここでは、「おひさま質問コーナー」が行われた。ファンからの質問に答える形で、「新参者」にまつわるエピソードを明かしていく。THEATER MILANO-Zaに置かれているロボット犬「ミラノくん」にメンバーがみんなメロメロになっていた話や、大野に対して過剰にデレているという大田と高井が、本番直前の舞台袖でも大野を挟んで取り合いをしていた話等が暴露されていた。
ここからはユニット曲のコーナー。二期生の小坂菜緒と金村美玖による「なおみく」の人気曲“See Through”を、鶴崎と松尾が歌う。そして、佐藤をセンターにして“夜明けのスピード”。四期生のユニット曲“What you like!”を、大野と坂井、高井がパフォーマンスした。
そして片山紗希、蔵盛、高井、鶴崎、松尾によるMC。このパートのテーマは、先輩メンバーからの指令に応える「アイドルミッションチャレンジ」。日向坂46のキャプテン 髙橋未来虹からの指令は、ファンのジェスチャーから楽曲タイトルを当てるという協力型のミッションだった。メンバーは、“ママのドレス”のタイトルを当てるのに苦戦するも、5問全問正解してファンとの絆を確かめた。
これで本来、罰ゲームは免れたはずだが、ぶりっ子でファンへの感謝の気持ちを伝えることに。「いつもー、ありがチュ」(松尾)、「ほんまに好きやね~ん」(蔵盛)等、それぞれのパターンでぶりっ子セリフを言った。
ここからラスト・スパートへ。五期生の煽り番長 片山の「おひさま、楽しむ準備できてるのか! 全員、五期生について来い!」という気合の入った言葉とともに、“あの娘にグイグイ”。最後はメンバーとファンが一緒になって大ジャンプを決めた。
続いて松尾センターで“卒業写真だけが知ってる”。自身の「桜」という名前に相応しい桜の季節を歌った楽曲を、伸びやかに歌う。その松尾の「ラスト・スパートだからって、気ぃ抜いてんじゃねーだろうなー! 今日一の盛り上がりで、会場揺らせー!」という煽りで、続けて“愛はこっちのものだ 2025”。メンバーとファンがタオルをぶん回して踊った。間奏では、10人全員のソロ・ダンスも披露された。
そして本編最後の楽曲“僕に続け”へ。未知の未来へと踏み出すこの応援歌を歌いながら、大野や鶴崎は目に涙を浮かべていた。
五期生が一旦退場すると、すぐに「日向坂」、「五期生」というアンコールの声が響く。それを受けて登場したメンバーたちは、“HEY!OHISAMA!”をパフォーマンス。間奏では、片山のリードでファンとコール&レスポンスを楽しむ。
歌い終わったメンバーたちは、今日の公演を振り返る。そして五期生を代表し、大野愛実がこの「新参者」公演を総括した。
「日向坂46 五期生の大野愛実です。本日は「新参者」公演にお越しくださり、そして配信ライヴ・ビューイングをご覧くださり、誠にありがとうございます。そして改めて、私を(涙で声を詰まらせながら)、日向坂46に出会わせてくれて、好きにさせてくれて、加入させてくれて、本当にありがとうございます。
私たちは、今、目の前に壁があります。その壁は、小さいものもあるし、大きいものもあるし、何個も連なっていたり、時によってまちまちですが、私の目に今映っているのは、とても壮大で、なかなか簡単には越えられなくて、おひさまの前で言葉にするのは悔しいくらい、本当に本当に大きな壁です。
だからこそ、悔しくて、悔しくて。私は大好きなものを否定されたり、誰かにバカにされたり、そういうことが本っ当に大嫌いで。だからこそ五期生、この「新参者」で絶っ対に、日向坂の五期生がすごいって周りに認めてもらえるように、頑張ってきました。
だから、初めてセットリストを見たとき、ABパターン、2パターンあって、約30曲振りを入れること、ツアーと同時並行であること、すっごく不安でしたが、でもそれ以上に、これを武器にしたら最高の日向坂 五期生になれるんじゃないかなと思って、とってもワクワクしていました。
でも、いざとなると、つらくて、苦しくて、今まで私たちが大事にしていた、大好きだった曲たちが、仲間が、グループがこんなに、こうも一瞬に、自分の中で壊れかけてしまうんじゃないかと心配になることが、何度もありました。でも、好きだからこそ生まれる苦しさやつらさは、決して嫌いになることと同等ではなくて、本気で向き合っている証拠なんだと、今私の横にいる9人が教えてくれました。
これから大きな試練に立ち向かって、その壁にぶち当たってぶち当たって、乗り越えたその先にまた大きな試練があって。でも私たちは、いつまでも限界を疑い続けて、未来をつくる日向坂 五期生になりたいです。(笑顔で)好きという感情だけでどこまで進めるのか、私たちが証明してみせます。
本日まで「新参者」公演を応援してくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました。これからも、日向坂46の応援を、よろしくお願いいたします!」
最後に歌ったのは、五期生のデビュー曲“ジャーマンアイリス”。大野をセンターに、指先まできれいに揃った一糸乱れぬパフォーマンスを見せた。多くのメンバーが涙をこらえつつ、笑顔でライヴを終えた。
しかし、この日はダブル・アンコールを敢行。メンバーは再びステージに登場すると、ここまで五期生のまとめ役を務めてきた鶴崎がマイクで語り掛けた。
「皆さん、ダブル・アンコールありがとうございます。私たち日向坂46 五期生は、この「新参者」公演に対し、「好きを超えろ」という目標を、みんなで話し合って決めて、掲げて、ここまでリハーサル、そして本番に取り組んできました。
最初はバラバラだったみんなも、どうすればこの大好きなグループの楽曲を、おひさまの皆さんに届けることができるんだろう、どうすればもっと良くなるかな、そんな思いからどんどん話し合いが進んで、好きを超えるために、大好きな楽曲をもっと届けるためにという思いで、みんながどんどん1つになっていったのが、私はすごく嬉しかったです。
最初に30曲やると聞いたときは、今の私たちでやりきれるのだろうか、一つ一つが、曲数が多い分疎かになってしまうんじゃないかと、すごく不安な気持ちもあったのですが、この期間みんなで一つ一つのことを乗り越え、ここまで歩むことができて、そして今日、こうして10人全員で千秋楽を迎えることができたことが、私は本当に誇りに思います。
続いて最後に披露させていただく楽曲は、日向坂46にとってもおひさまの皆様にとっても、すごく大切な楽曲です。私たち五期生が、初めておひさまの皆様の前に立たせていただいたのは、「ひな誕祭」の1日目でした。皆様の前で、緊張しながらご挨拶させていただいたあの日、ステージの裏から観た先輩方のパフォーマンスも、そしてあの景色も、私たちはずっと忘れることはありません。
この期間、悩むことがあっても壁にぶつかることがあっても、いつだって優しいメンバーのみんなや、優しい優しい先輩方、そしてたくさんの温かいおひさまの皆様、そして関わってくださる全ての皆様のおかげで、ここまで走ってくることができたと思っております。私たち日向坂46 五期生は、この「新参者」10公演を終えた、走り抜けた今、そしてこれから先、胸を張って、日向坂46ですと言いたいです(涙ぐむ)。
そんな思いを乗せながら、最後に、大好きで、大切な楽曲を、おひさまの皆様の前で、披露させていただきたいです。私たちのこれまでの思いを全て乗せ、そしてこれから先も日向坂46の一員として、メンバーのみんなと、おひさまの皆さんと、横一列になりながら、ずっとずっと、明るい未来に向かって歩み続けていきたいなと思っております。
なので、どうかどうか、これからも私たちのことを、認めていただけると、そして五期生が入ってくれて良かったと、そんなふうに思っていただけたら嬉しいです。そんな思いを全て乗せながら、最後の曲を披露させてください。それでは最後の曲を聴いてください。“JOYFUL LOVE”」
そして日向坂46のあたたかさを象徴する楽曲“JOYFUL LOVE”を歌い、「以上、私たち日向坂46でした!」とグルーブを背負った覚悟の挨拶で締めくくり、五期生の「新参者」公演は感動的なフィナーレを迎えた。
この日向坂46 五期生の「新参者」公演では、2パターンのセットリストで、全員が2曲以上の楽曲でセンターを務めた。さらに、グループの全国アリーナ・ツアーを並行して行っていたため、覚える楽曲数も、求められる体力も相当なものになった。しかし彼女たちは、新人ではなくても高すぎるそのハードルに挑み、見事に飛び越えてみせた。日向坂46の五期生は、「好きを超えろ」というテーマで臨んだこの「新参者」公演で、ファンも先輩も驚くような快挙を成し遂げたと言っていいだろう。































(C)Seed & FlowerLLC
▼配信情報
「新参者 二〇二五 LIVE at THEATER MILANO-Za」
■リピート配信
12月1日(月)日向坂46 五期生(11月16日(日) 夜公演分)
12月2日(火)乃木坂46 六期生(11月21日(金) 夜公演分)
12月8日(月)櫻坂46 四期生(11月23日(日) 夜公演分)
12月11日(木)日向坂46 五期生(11月26日(水) 最終公演分)
12月14日(日)櫻坂46 四期生(11月29日(土) 最終公演分)
12月9日(火)乃木坂46 六期生(11月30日(日) 最終公演分)
配信開始 19:00~
[チケット]
3,500円
・配信プラットフォーム:ABEMA / Stagecrowd / Lemino / Huluストア / U-NEXT / Rakuten TV
Lemino「日向坂46 ARENA TOUR 2025『MONSTER GROOVE』」
■リピート配信
DAY1:12月3日(水)19:00(開場 18:00)
DAY2:12月4日(木)19:00(開場 18:00)
DAY3:12月5日(金)19:00(開場 18:00)
[チケット]
通常価格 4,600円
※別途システム利用料220円がかかります。
▼リリース情報
日向坂46
16thシングル
『クリフハンガー』
2026年1月28日(水)リリース
7921082:L
7921086:L
7921089:L
7921094:L
7921096:L
15thシングル
『お願いバッハ!』
NOW ON SALE
6938285:L
6938287:L
6938289:L
6938290:L
6938293:L
▼ライヴ情報
「日向坂46「7回目のひな誕祭」」
[2026年]
4月4日(土)神奈川 横浜スタジアム
4月5日(日)神奈川 横浜スタジアム
OPEN 15:00 / START 17:00
▼イベント情報
ニッポン放送「日向坂46・松田好花のオールナイトニッポンX 松田のトークが聴きてぇか! in パシフィコ横浜」
12月8日(月)神奈川 パシフィコ横浜 国立大ホール
開場 17:30 / 開演 18:30
出演者:松田好花(日向坂46)
▼書籍情報
「BRODY (ブロディ) 2025年12月号」
表紙:日向坂46 五期生
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