初めてのViVi単独表紙撮影から約４年。当時18歳だった彼もいつの間にか23歳。なにわ男子として初のアジアツアーを無事終え、ソロではパリコレのショーにも初参加。そのキラキラとしたピュアなエネルギーは海を越え、世界中の誰しもが認めるアイドルとして、成長を遂げた道枝駿佑。そんな、世界へと高く羽ばたくみっちーだけど、纏う柔らかな雰囲気はあの頃のまま。お菓子を頰張りながら無邪気に笑う。キラキラして柔らかくてまっすぐでしなやか。昔と変わらぬピュアな姿でいられるのは、つねにファンを一番に思う強い気持ちが真ん中にあるから。あの頃より少しだけオトナになったみっちーを深掘りしてみた。
道枝駿佑のアイドル論
“アイドル”にまっすぐに向き合うみっちー。それは、自身が山田涼介くんのファンでもあり、ファンの気持ちを深く理解し真摯に向き合っているから。たくさんの愛をもらっているからこそ、たくさんの愛で返したい。そんなみっちーのアイドルへの思いを聞いてみた。
──初のアジアツアー「NaniwaDanshi ASIA TOUR2024＋2025 ‘＋Alpha’」も終え、世界での確かな手応えを感じたと思います。道枝さんは韓国で“ミチゲッタ”（韓国語で「おかしくなりそう」の意）と愛称がつくほど人気ですが、ワールドワイドな人気をどんな時に実感しますか？
SNSでのコメントですね。英語や韓国語にタイ語……。いろんな言語での応援コメントを見ると、海外の方々がたくさん見てくださっているんだなと実感します。『Weibo』もやっているので、コメント欄で僕を求めてくださる方がこんなにもたくさんいらっしゃるんだなと日々実感していますね。
──先日はパリコレクションにも参加しましたし、海外での仕事もどんどん増えていきそうですね。
嬉しいですね。これは、少しずつ積み重ねてきた海外での可能性を最大限広げた結果なんだと思います。今後、もっと活躍していきたいし、アジアの映画祭にも参加したい。いろんな成し遂げたいことがある分、自分自身もっと頑張らないといけないなと思います。今はその一歩を踏み出した感覚です。僕の活動が自然と巡り巡ってなにわ男子に還元できたらいいなと思っています。
──なにわ男子もアジアツアーを終え、次は東京ドームと夢が着々と叶っていますね。グループとして成長を実感するのはどんなときですか？
アジアツアーをやらせていただいたときに、打ち合わせの中でも、ざっくばらんに意見を交わすことが増えて、それはいい成長だなと思いました。グループって誰かの我が強すぎるとダメだと思うんです。どういうものが求められ、どういうことをやりたいのか。それらすべてをメンバーですり合わせないといけない。そうやって意見を重ねたことで、デビュー当初と今のコンサートは違うものになってきていると思う。内容に大きな変化はないかもしれないけど、気持ちの面ではすごい大きく成長したなと思います。
──道枝さんは誰よりも“アイドル”が好きで向き合っている印象です。この４年間でアイドル像は変化しましたか？
４年前はまだデビュー前で、いただいた仕事をただ楽しむだけで、アイドル像なんて大それたものは抱いていなかった。でも、今改めて思うのが、最近ボーイズグループやガールズグループがいっぱいいるじゃないですか。その中で、僕たちの事務所のアイドルは、もちろんグループによっても違うけど、メンバー同士でわちゃわちゃしてファンの皆さんに癒やしを与える側面こそ強みだと思うんです。
パフォーマンスしてバンってかっこよく決めるときももちろんあるけど、そのわちゃわちゃ感も届けたい。それが、僕たちの事務所ならではの伝統であり、文化なのかなと。それはずっと守っていかないといけないなと思いますし、その上で時代の流れを汲んでSNSも使いながら新しいことにも挑戦していきたい。それこそアジアに出ていくというのは新しいことだと思うので、そういうハイブリッドなアイドルをみなさんも求めてくださっているだろうし、そこに向けて頑張りたいと思います。
──最後に、道枝さんがアイドルとして一番大事にしていることを教えてください。
僕らがアイドルとしていられるのはファンの皆さんあってこそだと本当に思うので、そこを忘れたくない。グループでライブができるのも、ドラマや映画などに出演できるのも皆さんがいるからで、それを常々感じておかないといけないなと思います。
僕は皆さんのおかげで楽しく毎日を過ごせていますし、その皆さんに喜んでもらうには、どうしたらいいんだろうっていうことを日々考えながら過ごしています。そして、応援してくださる方も刺激が欲しいんじゃないかと思うので、毎日ワクワクできるよう、驚くんじゃないかという新たな面もどんどん見せていきたい。これからも自分のできる限りのことを最大限やりつつ、僕自身のやりたいこともどんどんやっていきたいと思いますので、皆さんついてきてください！
だって、僕も山田くんのファンだからこそ感じるんですが、推していて楽しいアイドルが一番だと思うんです。次はどんな作品に出るんだろう。どんな曲がくるんだろう？ アルバムが発表されたけど、どんな曲があるんだろう？ そんな想像をしているだけでもすごい楽しい時間なんですよね。そういう楽しみがいっぱいあるのはアイドルファンの醍醐味ですし、僕らのモチベーションもその分大きくなるので、みんなに刺激をたくさん与え続けたいなと思います。
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Composition&Text:Nirai Ikeshiro