ーノヴゴロドの市場で果物を売って家計を助けていた少女時代が、あなたをそういった慈善活動や社会貢献へと導いたのですね。
モデルの仕事は困難な生活状況から私を救い出してくれたけれど、ネイキッド・ハート財団の設立は22歳の私を精神的に救ってくれた。これまで、2万人以上の子どもと家族に、育児のためのリソースを届けることができたの。かつての私のような子どもやその家族の人生を支えられるのはとても幸せなことね。
ー国連人口基金(UNFPA)親善大使としての活動や性教育への取り組みも注目を集めています。
私は父の顔を知らなくて、母や姉妹に囲まれて育ってきた。そして自分が子どもを持つようになって、特に男の子を育てるときに、性教育にはまだまだ改善の余地があると痛感した。自分の身体をコントロールすること。情報をもとに判断できるようにすること。そういったことのために、正しい知識やツールを提供する必要があると感じている。
ーこれらの活動やキャリアは、あなたをどう成長させたと思いますか?
以前にも増して、心の平安を感じるようになったかな。自分が欲しいものが!さらに重要なのは欲しくないものもしわかるようになった。自分の時間と意識をどこに向けるべきかは理解できている。
ー次の時代の、もしかしたら母親になるかもしれない女性たちに向けて、メッセージをお願いします。
母親になるというのは、とても個人的な選択。じっくり考えてから子どもを持つという人も、持たないと決める人も、それぞれの選択が尊重されるべき。私は若くして(当時1O歳)最初の子を産んだので、睡眠不足や食事をどうするのか、どうやって自分が休む時間を作るのかなど、試行錯誤の連続だった。ただ、時間が経つとそういったことはすっかり忘れちゃうのよね。子どもたちー一番上と下では15歳以上も離れているーがいる大家族は、人生を楽しさで満たしてくれる存在。私にとって何ものにも代えがたい喜びなの。
