テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードを紹介します。第109回はドラマ『推しの殺人』(日本テレビ系)で田辺桃子さん、横田真悠さんとともにトリプル主演を務める林芽亜里さんが登場です。
【動画】林芽亜里が7秒で質問に答えます!「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」
◆原作と台本を読んだ感想を教えてください。
最初に原作から読ませていただいたのですが、自分もアイドルグループの一員となって罪を共有しているような感覚になり、すごく感情移入できる作品だなと思いました。終始ハラハラドキドキさせられましたし、世界観に引き込まれているうちにあっという間に読み終わってしまいました。ドラマでは原作にあるシーンはもちろん、ドラマならではのオリジナルのシーンもあるので、原作とはまた違った面白さがあると思います。
◆ご自身が演じる役柄についてはどう演じようと考えていますか?
私が演じるイズミはグループのセンターでおっとりしているけど、センターとしてのプライドと自分の芯をしっかりと持っている女の子なのですが、家庭環境やメンバーのテルマ(横田真悠)から敵視されることなどからどこか孤独を感じていて、自信が持てず「私なんて…」と思ってしまうところもあって。演じるにあたってはそういった繊細な心の機微を丁寧に表現できたらいいなと思っています。
◆ご自身と近い部分もありますか?
そうですね。私もなかなか自分に自信が持てないタイプなのですが、「これだ!」というゆるがないものがある時は臆せず相手に伝えることができる時もあるので、そこは特に似ているところだと思います。
◆本作ではたくさんの挑戦をしているそうですね。
はい。お芝居はもちろんですが、アイドルとしてのパフォーマンスシーンを撮影するにあたり、歌やダンスの練習もしていて。特にダンスは今まで踊ったことのないジャンルだったので苦戦しました。振りを覚えて完璧に踊るだけでなく、覚えた上で曲や役にあった表情を作って自分なりの魅せ方で表現しなければならないし、お客さんのことも楽しませなければならないとなると、一つの舞台でやることが盛りだくさんで(笑)。以前ドラマでアイドルたちを見守る側を演じて、アイドルの方に対する尊敬の気持ちは大きかったのですが、今回自分が役としてステージに立つ側を経験したからこそ大変さが分かって、今まで以上に「すごいな」「カッコいいな」という気持ちが強くなりました。慣れないことばかりで不安もありますが、とにかくたくさん練習してイズミちゃんになり切れたらいいなと思っています。
◆関西弁のせりふもありますが、いかがですか?
今まで方言で話す役柄を演じたことがなかったので、新たな挑戦ができてうれしいです。私自身は石川県出身で、どちらかというと金沢弁は関西弁に近い部分があるので大丈夫かなと思っていたんです。でも、方言指導の先生から資料として送っていただいたボイスメモを聞くと、聞いたことのないイントネーションばかりで…。一歩間違えるとニュアンスが大きく変わってしまうので、練習方法としては頂いた音声をひたすら聞いて、繰り返し声に出して復習しています。今は少しずつ体になじんできて「ありがとう」は自然と関西弁のイントネーションになってきました(笑)。