JAXURYアワードも今年で5年目、5回目を迎えました。今回は、日本発の「ほんもの」Authentic「輝き」「心地よさ」Luxuryが、世界的にもその素晴らしさが認められているブランドをアワードさせていただきました。驚きと発見がある大胆なデザインに繊細な美意識が息づく。日本から世界へ。本来感ある日本のジュエリーとファッションに注目。その中から本記事では、8ブランドをピックアップ。

世界を唸らせる、町工場から生まれたジュラルミン×革小物

エアロコンセプト

奥「B4 Attache Case & Jacket」ST-B4¥319000、Jacket¥275000、手前「Vanity Pouch」¥286000/エアロコンセプト(048-286-8800 https://www.aeroconcept-international.com/)

国内外、誰もが知るセレブや高級メゾンから制作を依頼される、エアロコンセプト。航空機のパーツを製作していた町工場の職人、菅野敬一氏が祖父の代から受け継がれてきた技術を活かし、自分が作りたいもの、かっこいいと思えるものづくりをしたいとブランドがスタート。

ジュラルミンの凛とした質感と滑らかな革の組み合わせにより生まれる製品には、妥協なく隙のない美しさがある。上「SuperTransporter B5s Crocodile Himalaya」¥3300000(時価)、下「Luggage“VACANCES 400”Crocodile Himalaya」¥5390000(時価)/エアロコンセプト(048-286-8800 https://www.aeroconcept-international.com/)

便利さを追求するのではなく、大事なのは“粋”。ジュラルミンをベースに相反する素材の革を組み合わせた唯一無二のアイテムは海を越え世界が称賛。使うたびに背筋が伸びる、心を豊かにするものづくりを続ける。

右「Cardcase“Emijah”All Lizard」¥82500、左「Card case“Emijah”Italian Leather×Lizard belt」¥60500/エアロコンセプト(048-286-8800 https://www.aeroconcept-international.com/)伝統技術と美意識が宿るアートとしての工芸

SIRI SIRI

2025年初夏コレクションHarmonia(ハルモニア)は、「調和」を意味する古代ギリシャ語に由来。人工と自然、無機と有機など相反する要素が響き合う世界を表現。上から時計回りに、ネックレス¥25300、ピアス¥41800、リング¥44000、ピアス¥30800/SIRI SIRI(03-6821-7771)

ガラスや藤など、自然由来の素材と伝統的な職人技術との合わせ技によりコンテンポラリーな作品を発信するSIRI SIRI。建築とデザインを学んだデザイナーのベースにあるものは日本の工芸技術や伝統的な美意識。金属ではなく、自由な素材で作るアートとしてのジュエリーを生み出す。24年末には、コラボレーション企画「HOBO SIRI SIRI」より初の水晶のコレクションを発表。

美意識と職人技術、機能が三位一体となったステッキ

MATSU

グリップがシャフトの延長線上にくるように設計された、人間工学に基づいたシンメトリー構造はステッキに強度と安定性をもたらす。グリップの素材は木の宝石・ブライヤーを使用。球体に等しく杢目を出す職人技が際立つボールグリップブラウンMen¥162800/CANE LLC(03-6331-1847 info@cane.co.jp)

ヨーロッパの老舗ブランドに認められたデザイナー吉田眞紀氏の「美意識」、柘製作所の「職人仕事」、デザイナー自身の足の負傷体験をもとにした「機能」が三位一体となったMATSUのステッキ。それぞれの卓越した感性が宿るステッキは、歩行補助の道具であると共に、実用的なアートピースとして日常に彩りを添える。

ブライヤーの美しさを活かしつつネイビーの塗装を施したグリップと、鮮やかなグリーンのシャフトが洒落た女性用モデル。TグリップネイビーWomen¥192500/CANE LLC(03-6331-1847 info@cane.co.jp)製造直売で120年続く帆布かばん

一澤信三郎帆布

一澤信三郎帆布のために特別に織られた綿帆布で、職人が一つひとつ丁寧に仕上げ、天然素材の経年変化が楽しめる。手さげ(H-20)¥7700/一澤信三郎帆布(075-541-0436)

京都・東山で1905年から帆布商品を作り続ける老舗かばんブランド。素材選びから製作、お直しまですべてがお店で完結する「製造直売」のかたちを守り、デザインの発案、裁断、縫製に至るまですべて職人の手作業により製作。今年120周年を迎えた現在も、昔と変わらず「手間ひまを惜しまない」ものづくりを続ける。

120周年の記念に20年ぶりの新色として限定カラーの「あさぎ」が登場。道具袋(17D/120周年限定あさぎ)¥12100/一澤信三郎帆布(075-541-0436)

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