櫻坂46とアニメカルチャーの結びつきが、近年ますます強固なものとなっている。9月13日に開催される『Aniplex Online Fest 2025』へ松田里奈と森田ひかるが出演するというニュースは、その流れを象徴する出来事だ。
【画像】「ピッカーン!」を踊るキュートな松田里奈&森田ひかる
乃木坂46や日向坂46を含む坂道グループがアニメとの連携を重ねてきた中、特に櫻坂46は主題歌提供や期間限定的なコラボにとどまらず、メンバー個人の関心や適性を軸にした活動を展開している。今回の松田と森田の出演は、その延長線上にあり、偶然ではなく必然の抜擢と言えるだろう。
両者の関係性を考えるうえで、まず触れておきたいのがアニメ産業の現在地だ。かつては娯楽と受け止められることが多かったアニメも、いまや世界中で楽しまれるコンテンツへと成長している。YOASOBIやCreepy Nutsがアニメとの出会いをきっかけに海外でも広く知られるようになったように、アニメとの繋がりはアーティストにとっても飛躍のチャンスとなる場だ。NetflixやCrunchyrollといった配信サービスの普及も、その流れを一層後押しした。アーティストにとってアニメは新しいファンとの出会いを繋ぐ架け橋となり、アニメにとってアーティストは話題を広げる力を持つ存在でもある。そうしてお互いの強みを掛け合わせることで、新しい広がりが生まれている。
そうした背景の中で、櫻坂46はキャラクターカードゲーム『ビルディバイド -ブライト-』とのコラボレーションを通じ、その関係を強めてきた。松田と森田が“応援大使”に任命され、ゲーム『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2』の実況プレイに参加したこともトピックとなった。こうした流れの中で、松田と森田は櫻坂46というグループの枠を超えて、新しい作品をファンに紹介する案内役として、ブランドそのものを広げていく役割を担っている部分もあるだろう。
櫻坂46とアニメの親和性の深さがより表れた事例として、松田と森田によるアニメ『ポケットモンスター』(テレビ東京系)エンディングテーマ「ピッカーン!」が挙げられる。Giga、TeddyLoid、DECO*27という豪華クリエイター陣によって生み出されたこの楽曲は、アニメの世界観と櫻坂46のポップさを融合させる試みとして大きな話題を呼んだ。森田は長年のポケモンファンとして知られており、その真摯な愛情がファンの共感を集め、松田は新たに『ポケモン』に触れることでさらに好きになったと語っており、作品のファンにも親しみを持たれる存在となった。