CV:木村良平/加隈亜衣 【漫画】『二度目の異世界、少年だった彼は年上騎士に…
お茶がしみる。 お、随分と疲れているようですが大丈夫ですか? うん。心配してくれてありがとう。 王国魔術師として働き始めて 2 ヶ月半。やりがいも大変なことも色々ある。 もう一度さらに花を送りたくて 初恋いの相手に送る白い小花の T カップ。私とルークの大切な思い出の花。 本当は受した時への思いを忘れないようにこの花を紋にしようとしたのですが、俺がその思い出の相手なら重くて引く。やめとけ、やめとけ [音楽] とレイヴンに止められて なんて聞いた時は驚いたけど引くというかびっくりするから思いとまってくれてよかった。 でもきっとそこまで思うくらいの出会ってから今までの気持ちを込めてくれたんだろうな。 [音楽] こうして一緒にこのカップでお茶飲んでると疲れなんて全部忘れちゃうな。 お、 あまりにも可愛くてつい どんなことがあった ルークとのこの宝物みたいな時間があればなんだって頑張れる。 ルック、あの、もう 1回。 お、 そう、頑張らないと。 スレン様、また書類にコーヒーをこぼしましたね。 うん。おや。 悪いコーヒーですね。困りました。 スレン様はこの国 1 番の魔術師であり、圧倒的魔力でいくつもの属性を使いこなせる唯一の人だ。この国に彼を知らない人はおらず他国までその名は広く知られているという。 [音楽] それなのにもうこの資料なんて先週から出しっぱなしですよね。ちゃんと片付けてください。 これくらいならまだ そう言ってこの前なんて 1 ヶ月放置されたパンが書類の下から出てきたじゃないですか。初めの頃はこんなすごい人の下で働くことに緊張してたけど実際のスレ様はこんなにらしない人だったなんて。 [音楽] パンはもったいないことをしてしまいました。 [音楽] そしてそれはスレン様だけじゃない。 王国魔術師として所属する残りの2人も国 に認められただけあってかなり魔法に ひい出ているが リアムは高圧的な態度で人間関係の トラブルが多くもう1人のザカリーさん に至は1度しか会くてもや顔はおぼげだ。 リアム、またトラブル。 うるせえなおばさん。 その度に必死に言い聞かせている。とにかく自由で書類仕事が大嫌いで全くこの場に現れない。その結果彼らに割り当てられた事務作業を私が代わりに行っている。前までは閣下の職員に迷惑かけまくりだったらしい。 [音楽] あ、もうこの職場の人たちの癖が本当に強すぎる。 さらさん、怒らないでください。 怒ってません。 絶対に怒っているでしょう。 [音楽] いいから早く仕事を進めてください。その書類の提出期限は 3日前ですよね。 のそうみたいですね。 [音楽] サラさんのような素晴らしい部下ができて私は幸せ者です。 さて、どれから手をつけたら?スレン様はこうだけど、私がミスした時にはフォローしてくれるし、王国魔術師となったばかりの私の生活に変化が出ないよう、危険の多い魔獣討伐をなるべく避けたり、長期の遠征の時は他の人に割り振ってくれたり、気遣かってく [音楽] [音楽] れていることも知っている。いつも穏やかで優しいしなんだかんだい上司なんだよね。私がそういう言葉に弱いって分かってて言ってますよね。 まさかいやいやそんな こんな大変なことも多いけれど自分の力を隠さなくて良くなったことで多くの人を救える機会も増えた。 この力を役立てたい。そして何より [音楽] 完璧なルークの隣で胸を張って生きて いけるような人になるのが私の今の目標だ 。 スレ様、私経入理に書類を届けてそのまま 研究所へ行きます。 はい。 リアム様。 リアム?王城にいるなんてメらしい。討伐帰りかな? 申し訳ございません。 あの、何かあったの? サラ様。 それがあいつらのミスで逃した魔獣が大型魔獣と戦闘中のリアム様にも襲いかかってしまって、それでリアム様が怪我を [音楽] 怪我? [音楽] お前らが雑魚なせいでこの俺が怪我したんだけどどうしてくれるんだよ も申し訳ございませんですが私たちも精一杯で何が精一杯だ あれくらい倒せねえ無能なら騎士なんてやめればつうか言い訳すんな。お前らごとき俺なら簡単にやめさせることだってできんだからな。 [音楽] リアム。 あ、はあ。おい、なんだよお前。話せよ。マジで?何なんだよ。いつもいつも。 リアム怪我ってそれそうだけどだから あのキさんたちが各自の役割を果たせなかったことに起こる気持ちは分かるよ。それでも今のは間違ってると思う。 なんでだよ。 リアムの王国魔術師っていう肩書きは権力を傘に来て自分より下の立場の人を脅したり追い詰めたりするためのものじゃないから。誰もがのように生まれ持った特別な才能があるわけじゃない。 [音楽] その力はみんなを導いて守るために使う べきだって私は思ってる。 [音楽] また今回もうるさい怒っちゃうかも。でも やっぱり見過ごせない。リアムの方が先輩 でも同じ役職なんだから注意する資格は あるはず。 分かった。 あ、リアム。罵倒されるかと思ったのに少しは伝わったのかな?あ、大変だ。研究所と書類を待たせてたんだった。すみません。遅くなりました。 サラさん待っていましたよ。 ここ王立研究所では魔法に関する様々な研究が行われていて週に 1 度私の魔力について研究してもらっている。ちなみに前缶詰状態で王国魔術師の適正があるかどうか調べたのもここだった。 今回は前回に続きサラさんが持つ光属性の浄化魔法について調べさせてもらいます。 あなたの能力は本当に未満数だ。研究に協力していただき感謝していますよ。 いえ、私自身も分からないことだらけなので助かってます。ここで定期的に調べてもらうようになってから私の魔法について分かったことがいくつかある。 1つ目は私の魔力には強い浄化作用がある ということ。それは魔獣の発する正期や 呪いなどに対しても効果があるらしい。他 の光魔法使いも同じ能力があるものの、 それはとても弱いものなんだとか。 そして2つ目は私の光魔法で魔獣を倒せる ということだった。光魔法は全ての属性の 中で唯一攻撃魔法が使えないとされている 。その一方で貴重な地魔法が使えるため 重宝されていた けれど 私の魔力を浴びると魔獣が解けるように 消えることが分かったのだ。 これは正規の大発見です とスレン様もはしいでた。今はどんな魔獣にでも効果があるのか、どんな状況で使うのが効果的なのか、魔力の減りはどれくらいなのかなどを調べている。ルークは [音楽] [音楽] そんな研究遠征討伐に連れて行かれる機会が増えそうで嫌です。 って言ってたけど、 [音楽] 自分や誰かを救うだけではなく守る力が あるのなら、 私にとってはすごく嬉しいことだ。 さて、今日は魔獣を使用してのものになりますが、ちゃんとに入っていますし、防護魔法もかけますので安全ですから。 あ、はい。安全だとは言われても今まで後方支援をしながら見てきた魔獣を今度は私が相手をするんだと思うとさすがに緊張するし恐怖心は拭えない。 けど力をうまく使えたらもっとルークや騎士団の人々の役に立てるはず。 では行きましょう。 はい。 実際に魔獣を使っての実験。 [音楽] 正期や毒計を浴びても大丈夫なように防護 魔法もかけてもらったし。 大丈夫、大丈夫。 [拍手] [音楽] あ、大丈夫ですか? ああ、はい。安全だって分かっていてもまだ慣れなくてすみません。 [音楽] [音楽] 魔獣になれる必要なんてありませんよ。恐怖心は身を守る上で大切ですから。むしろ若い女性をこんな場所に連れてきてしまって申し訳ない。 ラッセルさん優しい。 [音楽] 立てますか? [音楽] ラッセルさんはこの若さで研究所の所長になったエリートだ。規で優しくて私は勝手に年の離れた兄のように思っている。 もう少しですよ。 気合い入れません。 [拍手] 着きました。この奥にいます。 あ、 サラさんに浄化をお願いしたいのはこの 魔獣です。 これをですか? 前の実験の時も浄化はしたことがあるけど 今までと全然違う。 こんなに大きな恐ろしいもの私が浄化 できるの。 この一食いラフレシアは剣や魔法で攻撃 すると空気中に猛毒を放ちます。 全員に防護魔法をかけて回るのにも限度があるので、こいつの討伐にはかなり手を焼いていて、しかしさんの特殊な魔法でなら毒を走してもそれごと浄化できるのではないかと。分かりました。 やってみます。魔獣を倒す場合と血魔法を使う場合。魔力の扱い方は同じだけれど、私が心の中で思い描くイメージを変えなければならない。治れ。あ、 倒せ。 サラさん以外は後方へ。 休ご飯は念のため外で待機を。どうか消えて。 [音楽] [拍手] 消えた。こんなに簡単に。 ああ、すごい。本当にすごい。素晴らしいです。サラさん。隊長に問題はありませんか? ああ。はい。 ただ魔力の減りが大きいです。一気に半分ぐらいは減ったかと。なるほど。回数制限はありそうですね。サラさんの魔力量で半分なら相当な魔力を必要とするのか。 魔獣の大きさや種類にも関係している。 その後は場所を移動して色々と聞き取りを された。魔獣を倒せる力は未数であること 。魔力の消費が大きいこともあり、命にも 関わるため研究所の外では使わないよう 注意された。 [音楽] さすがに疲れた。 サラさんのおかげで、まだまだ我が国の魔法は発展していきそうです。 ラッセルさん嬉しそうだったなあ。 ラッセルさんが研究所の所長っていう立場 なのは優秀なだけじゃなくて魔法への 悪泣き探求心も理由の1つだってスレン様 が言ってたっけ? そんなスレ様も負けず劣らずだと思うけど そんな2人が言うほど私、 あ、 私、 あんな魔獣も倒せちゃったんだ。 スレン様もラッセルさんも研究所の人たち も 私の力を見るたびにすごいと言ってくれる 。 私はありふれた普通の人間だったのにこの 世界に来て思いもよらない力が使えるよう になった。 何度か討伐遠征に参加したから分かる。 本来ならあれほどの魔獣は大勢の騎士が 懸命に戦った末にようやく倒せるもの。 広告魔術師になって本格的に魔法の特訓を してもらうようになって力の精度が上がっ てきているのは感じてた けど それを私1人でなんて この力をみんなの役に立てたい気持ちは嘘 じゃないのに たまにどうして もこの道の能力が怖くなる。おい。 お、リアム、 お前なんで質問室にいないんだよ。 え、ごめん。研究所に言ってたんだ。 私のことを探してたの?何かあった?別にただ聞いただけ。 [音楽] お、そっか。じゃあ私は質務室に戻るけど、リアムは 帰る。 今日遠征で疲れてるもんね。 じゃあ気をつけて帰って。 ちょっと待て。 ちょっとリアム何? 謝ったから。 だから早ったから。 さっきの [音楽] 謝ったってさっきのキ士さんたちに なんだよ。お前が間違ってるって言ったんだろ。つかつもうるせえから仕方なく。 リアム。 あは。 え、偉いよりアム、私すごく嬉しい。こういうのがうるせえんだよ。世界バ [音楽] いいよ。 それではお前はなんでつもそうなんだよ。偉そうにあれこれ言ってきやがって。 偉そうにって私が言ってるのなんて人が嫌がるようなことはしちゃだめってくらいでしょ。 小さい時お母さんとかにも言われなかった。知らね。おやいないし。 俺がやることに誰も何も言わなかったし。何が悪いのかわからない。 リアム 帰る。 あ、ちょ、生きで王兵で手がかかる。魔法の才能に溢れた男の子。私はその程度しかリアムのことを知らなかった。 そっか。リアムは分からなかっただけなんだ。リアム、明日もちゃんと来てね。 明日は討伐ないだろう。 なくても 俺は魔獣をぶっ倒す仕事しかしない。 それじゃダめなんだって。 書類仕事だってリアムがやってくれないと困る人がたくさんいるんだよ。えっと、私とか [音楽] ふん。 気が向いたらで う。ふふふんふん。 [音楽] 明日待ってるからね。 さっきの悪かった。もう言わない。だよ。何も言わねえならもう行くから。 [音楽] あ、いや、待ってください。リアム様。 こちらそ申し訳ありませんでした。 次こそ必ず騎士としてもない仕事は申しません。 ありがとうございます。 [音楽] おお。リアムが 2日連続で出勤している。 うぜえ。やめろ、みんな。 リアム来てくれたんだ。別にお前に関係ないし。 でも本当に嬉しいよ。というわけで、こちらの書類用どうか。 はあ。なんだこの量。 いやあ、助かる。よろしくね、リアム。 頑張りましょう。リアム。 黙れよ。スれ。 反抗機。おい、どこ行くんだよ。 お、おはよう。リアム。スレン様から頼まれた資料を届けに行くだけだよ。一緒に行く。 散歩したい気分だからついて行ってやる。 あれからリアムは少し懐ついてくれたのか 。私の後ろをちょこちょこついて回るよう になった。 最近では私も昔のルークみたいで可愛い なんて思うようになっている。 サラさんの出勤日はリアムも来てくれる ようになりましたね。 昔は年に数回しか顔を出してくれず困っていたのに。ち、うざ。スレンがうざいからもう 2度と来ねえ。 ちなみにリアムはスレン様に対して一番反抗的だ。負けず嫌いな彼は自分よりも魔法使いとして優れているスレ様を適ししているらしい。 そんなこと言わずに雨あげますから。そこの机にありました。 おい、待て。つからあった雨だ。やめろ。近づけるな。 愛しくてまさに天使だったルークとは違って全く素直じゃないけどなんだか憎めないというのがリアムという男の子だ。 [音楽] でね、スレン様ったらついには片付けたはずの私の机まで汚したんだから。うわ。 想像したらゾっとするわ。ああ、私様に憧れてたのに知りたくなかった。 今日は恒例の女子会で 大変なのね。なんとリリアディア様もいます。 こうなったきっかけは驚いたことにカーティスさんとリディア様が幼馴染みだったと知り 言ってなかったっけ? 聞いてません。 それでみんなで食事に行ったことからだった。そこでリディア様と改めて息統合し、個人的にも会うようになったのだ。 でもレ様に憧れてる女の人たち実際多いのよね。 だってあの用紙でチも名誉もあるんだもん。当然だよ。みんなスレン様に夢を見ている。でもギャップがあって可愛いじゃない? [音楽] え?リディア様の好みがわからない。ギャップで通ります。 それは私自身もよくわからないのよね。 ああ、リリア様の好みか。 そういうのって大体今までどんな人が気に なってたかとか好きだったかとかで うちか さん。 えっと、 ああ、ルーク様のこと。う、 完全に何も考えないで喋ってた。無神経で ごめんなさい。そんな大丈夫よ。 あのね、私はもうルーク様のことは ちゃんと吹っきれてるの。むしろ諦める きっかけができて良かったと思ってる。 なんというか、それより 私今までこうやってお話する友人が 少なかったから2人と仲良くなれてそれが 嬉しいの。 だから何も気を使わないでサラさんと ルーク様のお話も聞かせてね。 私誰かのそういう話を聞くのってロマンス 小説を読んでいるみたいでドキドキして すごく好きなの。 リディア様。 [音楽] 第1印象からずっと変わらない。どこまで も優しくて素敵な女性。 危ない。 彼氏いなかったらリ様に恋するところだった。わかる。 [音楽] え、だめよ。恋の話が聞きたいのに。 [音楽] これからはいい友人としてもっと仲良くなっていけたらいいな。 深かあ、俺のお願いを無視してたくさん飲んだでしょう。いつも言ってるのに。 ルーく連れてきました。 ルークは今帰ってきたの? 今帰ってきたのはサラですよ。 え、そうだった。 [音楽] 楽しかったのなら良かったです。 うん。どんなに激務で忙しくても私が起きてる時間には会いに来てくれる。 私が帰ってくるのを待って会おうとしてくれる指先がくすぐったい。そしてこんな表情を見るたびされてると思う。 あ、あのね、今日たくさん恋い花したんだ。 そうですか。 あとね、リディア様にぎゅってされちゃってね、すごいいい匂いした。 何をしているんですか?俺を焼かせたいんですか?え?焼くの? 当たり前です。 でもルークの話してたんだよ。 [音楽] ルークの好きなとこ話してたら可愛いってぎゅってんもカリさんの話して同じことされてた。 おサを [音楽] 1番可愛いと思ってるのは俺です。 ルーク上書きする。 お します。 幸せで胸がいっぱいでルークのこと以外 考えられなくなる。 たら ルーク 好き。 大好き 。 [音楽] 俺の方が 絶対に好きですよ。 休憩中。 昨日は完全に飲みすぎたな。 気づいたら朝だったし楽しかったっていう 記憶しかない。 のルーク何か言いたげだったけど怖くて聞けなかったよ。ああ、何もありませんように。 ち ねえ。 お、さっき騎士団に用事があったんだけど、廊下ですれ違ったカーティス様に挨拶をしたら笑顔で返してくださったの。 まあ、羨ましい。私にもそんな仕事が回ってこないかしら。事女の人たちかな。おお、カーティスさんがモてらっしゃる。さすがに団長クラスは私たちには手が届かないけれど、やっぱり恋人にするなら騎士が [音楽] 1番よね。 あ、恋人といえばルーク市団長に恋人ができたじゃない。あの王国魔術師の地味な人。 そうそう。びっくりした。地味。私のことだよね。そうそうて。 しかも平民 らしいし。なぜ様に選ばれたのかしら?特別美人でもなければ色気だってないし。ずれルーク様も飽きるわよ。 というか渡り人だかなんだか知らないけれど体の知れない人ルーク様には釣り合わないわ。 なんか現術大会の時にも同じようなこと 言われたな。 でも 得体が知れないか 的な人ばかりだったからうっかりしてた。 渡り人の力は本当に興味深い。サラさんに出会えてよかった。 サラさんは素晴らしい力の持ち主ですよ。 ああ思う人もそりゃいるよね。 別に彼女たちにルークとの中を認めて もらう必要はないのだけど、 今のはちょっと 刺さった。 戻りました。 たらさん、お リなさい。 見なかったことにしないでください。もうまた書類なくして怒られますよ。 すみません。ところでサラさん、次の仕事の話があるのですが出張に行ってもらいたいのです。 出張ですか? はい、 どうぞ。 ありがとうございます。同盟国のマリアク王国の一部で魔獣が大量発生し、討伐が追いつかないそうです。 もしかして前にティかが言ってたやつ。 隣獄が大変なことになってて援助を求めてきてるんだって。 そこでサラさんを含めた我が国の精鋭たちに手伝いに行ってもらうことになりました。マリアク王国そこまで行くだけでも 1 週間その上大量の魔獣の討伐をするとしたら 1 ヶ月以上はかかるはず。初めての長期出張。 大きな任務だ。 1ヶ月以上かかるような大きな任務。 ようやく慣れてきたこの国を離れるのも 初めてルークとこんなに長期間離れるのも ちょっと不安かも。 ていうかルークは絶対に反対してきそう。 危険な任務は反対です。う [音楽] ん。安心してください。サラさん。 今回はルーク氏団長にも同行してもらおうと考えています。 え、 あなたを危険な場所に連れて行くだけでも文句を言われそうなのに 1 ヶ月もお借りしては殺されてしまいそうなので こいやいやいやさすがに さ、あなたがここで働き始めた頃ルーク氏団長が挨拶に来られましてサをよろしく頼みます。 この立場になってからあんなにも圧をかけられたのは初めてでした。 なんかすみません。ルーク よっぽどサラさんのことが大事なんですね。羨ましい限りです。ルーク氏団長とは何度か話をしたことはあったのですがイメージが変わりました。 以前はどこか虚な感じを受けていたので。そうですか。なんだかこういう話を聞くとくすぐったい気持ちになるな。 あと遠征にはリアムと私も行きます。 [音楽] え、リアムとスレン様もですか? はい。 なんだか楽しそうなので。 スレン様、これ絶対王城での仕事から逃げたいやつだ。でもこんなに 1 度に力のある魔法使いが国を開けて大丈夫なんですか? 大丈夫です。 まず首に縄をつけてでもザカリーを登場さ せます。それに我が国の騎士団は優秀です から。 魔獣を皆殺しにした後には数日の自由時間 も設けますので是非ルーク団長と ラブラブ旅行気分で観光でも楽しんで ください。そんな物騒ラブラブ旅行 遠征の出発は1週間後です。 頑張りましょうね。 はーい。ラブラブっていうよりドロドロちみドロの予感。ふんふんふんふん。 [音楽] ウキウキしてるな。 ん?ああ、すみません。あともう 1つ。 さらさんは今何か欲しいものはありますか? 欲しいものですか? はい。ずれサラさんが大きな働きをした時に与えられる放は何がいいかなと。そういったことも陛下から任されていましてなので事前に知っておけば準備もしやすいので なるほど。 でも急に聞かれると ちなみに過去だとリアムが大きな鉱石を残した時少なサラマンダーをペットとして欲しいと言い出しまして多くの人が苦労した末無事に増定されました。 なのでサラさんも遠慮せず行ってください。 [音楽] 私が欲しいもの。 平民らしいし。 なぜルーク様に選ばれたのかしら。 知ってはいたけど、やっぱりこの世界では平民と貴族の隔は大きい。王国魔術師という地位があっても私が平民のままではこの先不便なことも多々あるはず。レン様最初におっしゃってましたよね。 王国魔術師としてしっかり働いていれば いずれ断捨い医くらいの身分は得られるは ずって。 私は 欲しいです。 なるほど。承知しました。お任せください 。 あと遠征なんですが、スレン様とリアムもいるのならルークはいなくて大丈夫です。 え、 お2 人がいれば心強いですし、お気持ちだけいいておきません。 そうですか。 では変更しておきますね。 今は私が 1 人で成長できるチャンスかもしれない。よろしくお願いします。そのためにはいつまでも甘えてちゃだめだ。隣で胸を張って生きていく。 その目標のためにも精一杯頑張ろう。 [音楽] 地味特別美人じゃない。色気もない。 あんまり引きすりたくないけど、やっぱり モヤモヤする。 仕事だけじゃなく美容の努力もするべき。 ティンカとリア様はどんなスキンケアしてるんだろう? サラ、少しいいですか? ルーク。 はい、どうぞ。 なんか今唐突に気づいちゃったんだけど、私こんなにキラキラしたルークの前で女として気を抜きすぎでは サラ い、今の私化粧もしてないから。 それがどうかしたんですか? そうだよね。今更だよね。こないだって酔って記憶なくして多分迷惑かけたし。 さら、まだ少し髪が濡れているようです。俺が吹いても。 え、 ただでさえ今助子力の低さを思い知ってる とこなのにルークにそんなことをさせる わけにはい 大丈夫だよ。 ルークも疲れてるだろうし自分でできる から。いえ、 さらに触れるための口です。ダめですか? こんなの誰が断りきれる?本当はこうして朝から晩まで俺がさらの全ての世話をしたいくらいです。 全ての世話。 はい。 それって恋人に向ける言葉なのかな?私が昔ちっちゃいルークに対して抱いていた気持ちに近いやつでは?やっぱり屋敷でお世話をされてばかりだから女子力も生活力も低い。 どれだけ今更でも自分磨きも頑張ろう。 終わりました。 ありがとう。そういえばルーク何か私に話があったんじゃ。 ああ。 さら帰り にスレン様から討伐遠征の話を聞きました 。 俺は必要ないと言ったそうですね。 のそれはえっと スレーン様直接本人に行っちゃったの。 [音楽] さらに遠征の話が行くのと同時に俺にも話 があったんです。 それなのに急に行かなくてもいいと言われてだから理由を尋ねたんです。どうしてそんなことを言ったんですか? その必要ないなんて言ってなくてスレン様もリアムも一緒だから安心だしでこんな風にお仕事で気を使ってもらうのは良くないかなって。 [音楽] [音楽] リアムというのは最近さの周りをうろついている子供ですか?子供? [音楽] 騎士団内でも彼に対しての不満は多いです。俺も何度か討伐で顔を合わせていますが、とてもまともだとは思えません。 リエムは確かに良くない態度を取ったりし てたけどでも最近少しずつ変わってきてる んだよ。 根は悪い子じゃないし。きっとこれからも もっとリアムは変わっていくと思う。 そうですか。うん。 だからルークも安心して。 いえ、サが何と言おうと俺も必ず行きます。そのつもりでいてください。 いや、あのはい。 結局ルークに押しけて あっという間に遠征当日はやってきた。 これから向かうマリアク王国のヨガル 大森林では現在原因不明の魔獣の大量発生 が起きていると事前会議で聞いている。 よし。 [音楽] 討伐難度の高い魔獣も数多くいるらしく、 いくら優秀な精鋭部隊が向かうとしても、 かなりの危険が伴うはず。 きっと怪我人も結構出る。しっかりし なきゃ。 サラ ティンカカーティスさん。 見送りに来てくれたの?うん、もちろん。 俺も行きたかったんだけどさすがに無理って言われちゃってさ。 それは当たり前ですよ。カーティス団長にはしっかり我が国を守ってもらわないと。 責任重大だな。 さらちゃん気をつけてね。 ルークも一緒だから大丈夫だろうとは思うけど。 はい、ありがとうございます。ああ、それにしても残念。もし行くのがルークだけだったら浮気のチャンスだったのにな。 カーティッシュ団長、また何を 何をバカなこと言っているんですか?さは浮気なんてしません。 ルーク 出たな。世の中には絶対なんてないんだし。そんな余裕でいると足を救われるかもよ。もしさらちゃんが浮気したらどうすんの?相手を殺すだけです。 [音楽] 怖いよ。 そもそも私は絶対に浮気なんてしないから大丈夫だよ。 はい、分かっていますよ。ではカーティス団長、俺たちはもう行くので。 [音楽] う あ。ああ。行ってらっしゃい。 ここからマリアク王国の国境まで馬車で 5日ほどさらに問題の森まで 2 日はかかるそうだ。スレン様に聞いたんだけどルークと同じ場馬車で移動できるんだね。 はい。ここ最近準備に忙しくてサラとの時間がなかったので嬉しいです。 色々考えたけど、なんだかんだルークが いると安心して1人より頑張れる気がする 。 私も 天気も良くて絶好の出発日りだ。順調な旅 になるといいな。 隣国まで約1 週間の馬車の旅。ルーク、お尻痛くなったら言ってね。こういう時のための魔法だから。 ありがとうございます。俺は馬車移動は慣れてるので大丈夫ですよ。さらこそもっとクッションを持ってこさせますか? 私も大丈夫。ルークが用意したくさんのクッション。 ルークと同じ場所を手配してくれたスレン様のおかげでも辛い長い移動時間も全然区にならない。 楽しんでくださいね。 なあ、喉乾いた。なんかないの?え、 お前さらに対してその態度は何だ? はあ。 お前に関係ないだろう。いつものことだし。だとルークリアムも落ち着いて。にならないどころか出発した瞬間からやたらこの 2 人が一速発状態なんですけど頼りにしたいスレ様は遠征のために三鉄で仕事片付けたとかで熟だし。 [音楽] うん。 出発早々問題を起こすわけにはちょっと待って。お茶ならあるから。 サはこんな雑な扱いを受けていい人ではありません。 こういう時ルークは私自身よりも私を大事 にしてくれるから素直に嬉しくなって しまう 。ありがとう。 ええ。あ、 つまんな。もういい ね。ちょっとこの度何事もなく行けるんだろうか。 こっちこっち。あ、また来たな。誰か来たよ。 [音楽] やっとついた。 [音楽] ちょっとしたことで争おうとする 2 人をなめつようやく中間地点。全く気の抜けない 3日間だった。 ルーク、リアムが本当にごめん。なんかやたらどルークに捕かってたよね。最近はいい子だったんだけどな。 [音楽] サが謝る必要なんてありません。俺もガキを相手に大人げない対応をしてしまって。 [音楽] 楽器。前は子供って言ってたのがついにそんな呼び方ってルーク相当ってる。 サの周りをうろつく子供。 後でリアムとも話しなきゃな。頭が痛い。 ルーク団長さ、 どうした? あの、この辺に詳しいやつがいい酒場を知ってるそうで、もしよければ今日の夜みんなで 1杯やれないかと。 来てくれるかな?どうします? 行きたい。美味しいご飯に癒されたい。 明日からまたしばらく馬車移動でそんな機会ないだろうしいい気分転換にもなりそう。さがそう言うなら行きましょうか。 よかった。ではみんなにもそう伝えてきます。来てくれるって。ああ、 [音楽] 楽しみだな。 強度料理みたいなのがあったりするかな? [音楽] あるといいですね。夜までにお腹ペっコペコにしておかなきゃ。 おや、楽しそうな話をしていますね。 スレン様ピカピカしてますね。馬車ではしっかり休めたようで。 [音楽] ええ、おかげ様で騎士団の人たちが夜に飲みに誘ってくれたんです。スレン様も元気になられたならどうです? [音楽] ご一緒してもいいのですか? 騎士団内にはスレ様に憧れてるものも多いです。来てくださるなら皆喜びます。 [音楽] それは嬉しいですね。ならお言葉に甘えて。 あ、みんな行くならリアムにも声かけないと。 リアムなら ん ここにけ あ、店員魔法で連れてきた。 [音楽] はあ。 なんだよ、急に。話せよ。 リアム、夜は暇ですか? たえ暇でもお前に咲く時間はねえ。 あのね、リアム、今日の夜みんなで飲みに行くんだけどリアムもどうかなって。 [音楽] 慣れ合いめんどくさい。 [音楽] そんなこと言わずに お前はいい加減話せ、おっさん。あ、でも 18歳ってお酒だめかな?私のとこじゃ 20十歳からで 飲酒は16 歳から許可されていますが、無理に誘うのはやめましょう。ガキは早めすべきです。 [音楽] ルーク はおい。 はい。 サがどうしてもって言うなら言ってやってもいい。ルーク落ち着いてね。リアムを子供って言うなら私たちが大人になろう。 どうしてもお前じゃない。 せっかくだし、みんな一緒の方が絶対楽しいよ。だからみんなで行く決定。 [笑い] さら、同じのを頼んできますか? グラスがからです。 うん。ありがとう。 あの、リアム様、 あ、 俺ひ魔法使いなんですけど、暇法を極めているアム様に憧れていて よかったな。お前ずっとリアム様と話したがってたもんな。ふーん。 よかった。ほぼ無理やり連れてきちゃったけどまんざでもなさそう。 サラどうぞ。 ありがとう、ルーク。 あまり飲みすぎちゃだめですよ。 うん、大丈夫。 2 日酔いで馬車に乗りたくないもん。セーブしてます。 [音楽] それは偉いです。 相変わらず人目を気にしない。恥ずかしいけどあんま拒否するとルークがしげちゃう。 いやあ、団長とサラ様は本当にお似合いですね。え、あ、ありがとう。 当然だ。 俺もいい出会いが欲しいな。 そうだ。お2 人はどこで知り合ったんですか?確かに気になる。えっと、あ、 子供の頃家族に見捨てられて死にかけていた俺をサが助けてくれたんだ。 それから俺がずっと猿が好きでようやく振り向いてもらえた。 ルーク団長にそんな過去があったなんて。つまりサラ様は命の御人なんですね。市団長が一に思われているのも納得です。 なんか俺暑くなってきました。サ様を助けてくれてありがとうございます。感動した。 リアム、どうかした? 別にむかつく。 俺だって。 さて、明日も早いですし、今日はこの辺りでお開きにしましょうか。ふざけんなよ。毎度毎度話せ。おっさんに抱きつかれても嬉しくないんだよ。 [音楽] 失礼な。私はまだ 28ですよ。 スレン様、リアムが可愛くて仕方ないのは分かるんだけど、完全に片思いなんだよな。悲しいことに。 [音楽] もういい。帰る。 あ、リアム。 サラさん。子供ではないですし、リアムなら大丈夫ですよ。 確かにリアムなら腕も立つし大丈夫かも しれないけど。 さっきのあの表情が気になる。 一体何を言いかけたんだろう