記事のポイント
アルタビューティは第2四半期で9.3%増の28億ドルの純売上を記録し、第1四半期から成長率を倍増させた。
スペースNK買収や新規出店、香水・スキンケア・ウェルネス分野の伸びが成長の主要因となった。
ターゲットとのショップインショップ終了を発表したが、ロイヤルティ収益は売上の1%未満で、今後の成長戦略で補うとした。
アルタビューティ(Ulta Beauty)は8月28日の2025年第2四半期の決算で、純売上高が前年同期比9.3%増の28億ドル(約4060億円)となったと発表した。これは第1四半期の成長率4.5%を大きく上回る結果となった。
「アルタビューティのチームは、計画を大幅に上回る売上を達成し、四半期の戦略的優先事項を着実に実行することができた」とCEOのケシア・スティールマン氏は決算説明会で語り、通期見通しも引き上げた。
スティールマン氏によると、8月2日に終了した第2四半期の成長を支えたのは既存店売上の増加、スペースNK(Space NK)の買収、新規出店による寄与だったという。カテゴリー別では、香水、スキン&ボディケア、ウェルネスがけん引したが、主要カテゴリーはすべて成長したと述べた。
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記事のポイント
アルタビューティは第2四半期で9.3%増の28億ドルの純売上を記録し、第1四半期から成長率を倍増させた。
スペースNK買収や新規出店、香水・スキンケア・ウェルネス分野の伸びが成長の主要因となった。
ターゲットとのショップインショップ終了を発表したが、ロイヤルティ収益は売上の1%未満で、今後の成長戦略で補うとした。
アルタビューティ(Ulta Beauty)は8月28日の2025年第2四半期の決算で、純売上高が前年同期比9.3%増の28億ドル(約4060億円)となったと発表した。これは第1四半期の成長率4.5%を大きく上回る結果となった。
「アルタビューティのチームは、計画を大幅に上回る売上を達成し、四半期の戦略的優先事項を着実に実行することができた」とCEOのケシア・スティールマン氏は決算説明会で語り、通期見通しも引き上げた。
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香水・スキンケア・ウェルネスがけん引
スティールマン氏によると、8月2日に終了した第2四半期の成長を支えたのは既存店売上の増加、スペースNK(Space NK)の買収、新規出店による寄与だったという。カテゴリー別では、香水、スキン&ボディケア、ウェルネスがけん引したが、主要カテゴリーはすべて成長したと述べた。
同社は第2四半期中に24店舗を新規出店し、2店舗を閉鎖した。また、スペースNK買収により83店舗が純増し、スペースNK CEOのアンディ・ライトフット氏のもと子会社として運営される。
さらに、3万件のイベントを開催し、独立型ウェルネス売場を370店舗で拡大。新ブランド24種を導入し、そのなかにはモロッカンオイル(Moroccan Oil)、ハーフマジック(Half Magic)、インキーリスト(Inky List)、イシマ・バイ・シャキーラ(Isima by Shakira)、グープ(Goop)などが含まれる。
ターゲット提携終了は「売上の1%未満」
一方で、8月14日にはターゲット(Target)店舗内で展開していた600以上のショップインショップの終了を発表した。
「我々はこれまで多くを成し遂げてきた。パートナーシップ終了までゲストの購買体験を支えることに引き続き尽力すると同時に、移行期においてチームやパートナーを支援し続ける」とスティールマン氏。さらに、「2024年度におけるターゲットとのパートナーシップによるロイヤルティ収益は、純売上の1%未満にすぎなかった」と補足した。
アルタビューティは2024年度の純売上高を約113億ドル(約1兆6400億円)と報告しており、1%はおよそ1億1300万ドル(約164億円)となる。
「我々の戦略的優先事項と『アルタビューティ・アンリーシュト(Ulta Beauty Unleashed)』戦略で掲げる施策によって、成長機会を最大限に活かし、失われるロイヤルティ収益を補うことができると考えている」とスティールマン氏はいう。
さらに同氏は、パートナーシップ終了は「アルタの長期的な財務目標の見方を変えるものではない」と強調し、「今回の移行はむしろ、我々が戦略の実行により集中し、美容とウェルネス分野における成長機会を最大化する取り組みを進めるための好機になる」と述べた。
[原文:Ulta Beauty CEO: Target partnership revenue was ‘below 1% of sales’]
LEXY LEBSACK(翻訳・編集:的野裕子)