King & Prince、王道アイドルのイメージを覆す 「I Know」“陰と陽”の振り幅で見せるグループの真髄(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Moe Zine

 同曲は、8月6日に発売された通算17枚目のシングル『What We Got ~奇跡はきみと~ / I Know』の表題曲の一つ。HIPHOPをベースとしたダンスナンバーで、どこか怪しげなムードを漂わせる楽曲となっている。ビートはリズミカルだが、ベースラインはミステリアスで、従来のKing & Princeのサウンドとは一線を画した、ダークな雰囲気を放つ楽曲だ。

【画像】金髪姿がメロすぎるKing & Prince 髙橋海人

 MVは、斜めに傾く部屋の中でダンスする永瀬廉と髙橋海人の息ぴったりのパフォーマンスが印象的。不安定な空間でも身体を自在に操るバランス感覚が見事で、とりわけ後半の大勢のダンサーたちとともに交差点上で踊るシーンは圧巻の一言。歌だけでない2人の高いパフォーマンス力を見て取ることができる。映像全体にはスタイリッシュな空気感があり、彼らのこれまでのイメージが軽やかにアップデートされるような仕上がりだ。視聴者からは「ダークでクールでカッコいい」「この世界観のキンプリも大好き」といった声が寄せられている。

 King & Princeと言えば、王道のJ-POPを貫いてきた印象がある。それによって作り上げられたのが“王子様”的なパブリックイメージだが、一転してこの曲では自らそれを覆すような“闇”を感じさせる路線が面白い。

 特に、今作の両A面として同じく表題曲となっている「What We Got ~奇跡はきみと~」が、ミッキーマウスの新たなオフィシャルテーマソングなのもあって、その“陰と陽”のコントラストが余計に際立っていると言えるだろう。「What We Got ~奇跡はきみと~」ではミッキーマウスと歌う明るいアイドルに徹し、かたやこの曲ではダンスビートを華麗に乗りこなすどこか影のあるクールなヒーローを演じている。この大きな振り幅こそが、現在のKing & Princeの真髄なのだろう。

 また、この「I Know」が挿入歌として起用されているテレビドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』(TBS系)との親和性も見逃せない。謎の新型ドラッグが蔓延する近未来の日本を舞台とした同ドラマでは、メンバーの髙橋海人が麻薬取締官役として主演を務めている。歌詞には〈見え見えlie 見ればわかるeye〉〈見抜けてるフェイク〉といった、相手の嘘を見破る描写が何度も歌われる。これは、同ドラマにおける捜査官が犯人を追う鋭い洞察力を彷彿とさせる表現だ。さらに、日本語で「誰にしようかな」「どれにしようかな」といった言葉に相当する〈Eeny, Meeny, Miny, Moe〉というフレーズや、サウンド面におけるスリリングでミステリアスな音作りも、同ドラマの扱う“ドラッグ”という重いテーマ性や張り詰めた緊張感とうまくマッチしている。

 総じて、ドラマ作品に寄り添いつつ、これまでのグループのイメージを更新するような新境地に踏み込んでいるこの楽曲。King & Princeは、このシングルで王道アイドルグループの枠を本格的に飛び越え、ダークで大人な表現へと踏み出すことで、自身のイメージをより洗練されたものへとステップアップさせたと言えるだろう。

荻原梓

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