ディズニー&ピクサーの最新長編アニメーション『星つなぎのエリオ』(8月1日公開)から、FRUITS ZIPPERメンバーと渡辺直美が共演するスペシャルパフォーマンス動画が到着した。
【写真を見る】主人公の少年エリオと気弱なエイリアンのグロードン[c]2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
本作は、この星々のどこかに自分の居場所があると信じてきたひとりぼっちの少年が、銀河を越えて星と星をつなぐ壮大な冒険と運命を変える出会いを通し成長していく姿を描く感動作。監督は、第45回アニー賞で11部門、第75回ゴールデングローブ賞でアニメーション映画賞、第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞し、日本でも大ヒットした『リメンバー・ミー』(17)でストーリーアーティストを務めたマデリン・シャラフィアンと『私ときどきレッサーパンダ』(21)で監督を務めたドミー・シー、さらに『リメンバー・ミー』で脚本、共同監督を務めたエイドリアン・モリーナの3名が務める。
このたび、FRUITS ZIPPERメンバーの早瀬ノエルがUSオリジナル版&日本版両方のカメオ声優を務めることが決定。さらにFRUITS ZIPPERから早瀬、鎮西寿々歌、櫻井優衣、真中まなとオーヴァ役のUSオリジナル版と日本版声優を務める渡辺直美が特別ユニット「カワイイエイリアンズ feat.ワタナベナオミ」を結成。5人がFRUITS ZIPPERの人気楽曲「CO-個性」にのってダンスするスペシャルパフォーマンス動画が解禁された。
映像で使用されている「CO-個性」は、楽曲に込められた「ひとりひとりが持つ、どんな個性も魅力的」というメッセージが、『星つなぎのエリオ』で気弱なエイリアンのグロードンが主人公の少年エリオにかける言葉「そのままの君が好きだよ」に象徴される「どんな“自分らしさ”も全肯定する」という本作のメッセージに共通することから選ばれた。
エリオは、唯一の理解者である両親を亡くして以来、周囲に馴染めず、ひとりぼっちだと感じている孤独な少年だが、同じく孤独を知るエイリアンのグロードンと出会い、そのままの自分を抱きしめてくれるような大切なつながりを結び始める。スペシャルパフォーマンス動画では、そんなエリオと同じように寂しそうな表情で1人うつむく早瀬に、3人のメンバーが優しく手を差し伸べ、下を向いていた早瀬もしだいに明るい表情を見せて一緒に踊りだす。そして、遠く離れた星からの信号を受信したモニターには、愉快なダンスを見せ励まそうとする渡辺の姿が。はるか遠い場所にいた早瀬と渡辺が互いに手を重ねてつながり合うシーンは、何光年も離れた星々の世界で絆を結んだエリオとグロードンの関係性を連想させる。
そして、「君の変なところが好きです わたしと違う君がいるから」と歌われる楽曲の歌詞のとおり、そばにいる誰かの“そのままの個性”を抱きしめるやさしさと、“自分らしさ”を愛する勇気をもらえる本作のメッセージをキャッチーな楽曲とクセになる“カワイイエイリアンダンス”で届けるスペシャルなコラボ映像に仕上がっている。
今回の企画が実現すると知った際の気持ちについて早瀬は「『CO-個性』は私たちにとって大切な楽曲のひとつなので、今回企画に使っていただけることがすごく嬉しかったと記憶に残っています」とコメント。SNS上で度々FRUITS ZIPPERの楽曲を歌って踊っていた渡辺と初めて共演を果たすことについて、櫻井は「私たちも(渡辺さんの)SNSの動画を見させていただいていたのです。すごく面白く、オリジナルにしていただいて、知っていてくださっていることが嬉しかったです。なので今回、ご本人とこうやって一緒にお仕事ができるのはすごく嬉しいなと思っています」と、念願のコラボ実現に喜びを噛みしめる。
また、作中のエリオとグロードンのように、自分と誰かとが“つながる”ために大切にしていることについて、真中は「私たちのことを好きでいてくださるファンの方のことを“ふるっぱー”さんと呼んでいるのですが、ふるっぱーさんと私たちの絆を守るためにはどういう行動をしたらいいのかな、ということを常に考えるようにしています」と、いつも応援してくれるファンとの繋がりに触れ、鎮西は「FRUITS ZIPPERのメンバーは、いろんな星の人間なんですよ(笑)。 やっぱり違うな、共感できないな、と感じることもみんなあると思うんです。それでも違いを受け入れ合って、一緒に歌って踊って、私たちの歌で救われる人たちのために届けるものを届ける。私たちはそれを『NEW KAWAII』って言ってるんですけど、この『NEW KAWAII』という言葉が、私の中ではいろんな人と繋がるときに大切だと思っている言葉です」とFRUITS ZIPPERらしい表現で明かした。
そして、今回の映像で披露しているダンスの振り付けについて、早瀬は「『CO-個性』という楽曲の、本来もともとのライブでやっている振り付けがあるんですが、そのオリジナルのものを交えて、今回の特別バージョンとして少し振り付けが違う部分があるので、そこに注目してみてもらえたら楽しいかなと思います」と語り、さらに「“エイリアン”っぽい、このポーズがポイントです! “エイリアンダンス“!」と、「CO-個性」と繰り返される歌詞に合わせて、両手を顔の前でリズミカルに動かす振り付けをポイントにあげた。カワイイエイリアンたちと渡辺とともに、思わず一緒に踊りだしたくなる“カワイイエイリアンダンス”にも注目だ。
さらに、オーディションを経て見事にUS版&日本版声優の両方でカメオ出演を果たすことが決定した早瀬。「マネージャーさんから『決まりました』とお電話いただいた時は、『え!?ほんとですか!?』と、自分でもびっくりするくらい大きな声が出ました!うれしかったです!」と、出演決定を知らされた当時を振り返り、ディズニー&ピクサー作品好きが多いというグループのメンバーからもその後温かい祝福があったという。緊張の中でのぞんだというアフレコについて「本国の監督たちとつないでお話しながら録ったので不思議な気持ちでした」と説明し「最初は緊張でガチガチだったんですけど、とてもフレンドリーに『やってみよう!やってみよう!』と声をかけてくれて楽しく収録ができました。日本語で話すセリフについては、監督たちから『日本語だったらどう言うのがいいかな?』と問いかけてくれたり、相談しながら一緒に作っている感覚が新鮮でした」と貴重な経験を明かした。さらにグループとしてバラエティ番組で共演していたつながりのあるマユリカの中谷が、本作で無線オタクのメルマック役の声優で出演することを知ると、「まさかこんな形でご一緒できるとは思っていなかったので、すごく嬉しいです!」と喜んだ。
ちなみに早瀬は、エリオたちがピンチを迎える場面で、彼らを助けるために力を貸す日本人女性の無線マニア役として出演しているとのこと。映画館でぜひ、彼女の熱演に触れてみてほしい。
文/スズキヒロシ