大阪ファッションLOVER──Vol6. アサギ | GQ JAPAN - Moe Zine

ヨーロッパヴィンテージの奥深さは、メンズだけでなくレディースアイテムにも表れている。例えば、教会で使われていたと思われるアンティークのチャーチスモックやコットンのワークドレスなど、一つひとつに物語がある服が並ぶ。

「とにかくお客様が見たことのないような服を買い付けるようにしています。喜ぶ顔が見たくて買い付けています。デザインが複雑すぎる『これどないして着んねん(笑)!』みたいな服を買ってくることもあるんですけど、そういう不思議な服を喜んで買ってもらった時は、本当に嬉しくてあの瞬間こそバイヤー冥利に尽きます」

2階のレディースフロアは、白を基調とした内装で武骨なメンズフロアとは異なる印象。

2階のレディースフロアは、白を基調とした内装で武骨なメンズフロアとは異なる印象。

最近の大阪の古着シーンについて感じることについて聞くと。

「ずっとアメリカ古着ひと筋だった方が、ヨーロッパものとミックスで着たりして、そういう部分は大阪らしいと思います。特に若い世代のお客さんでそういう方が多いです。あと最近はお客さんの偏りがなくなってきていルように感じます。アメリカもヨーロッパもデザイナーズも、とにかくジャンルや値段に関係なく、自分で気に入ったものを自由に着こなすっていう。個人的には90年代の頃のミックスカルチャーに似ていると感じています」

創業から20年、買い付け先や仕入れるアイテムなどを少しずつ変え、顧客の要望に応えながら進化を遂げてきた「アサギ」。目の肥えた大阪古着ラバーを唸らせる不思議な服探しは、これからも続くのだ。

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