
「マーケットを海外ベースで見た時にシルクやカシミヤ、またゴアテックスなどのテック素材など世界中の人が高く評価している素材を色々と調べると、レザーが日本で原材料も確保できることがわかったんです。もちろん単純にレザーが好きだったこともありますが、掘っていくと興味がどんどん湧いていきました。あと、もともと姫路の革職人さんと大阪で裁断士さんとはずっと一緒にやってきたのですが、コロナ禍で生産が減って大変な時期を一緒に乗り越えたので、その絆もあって職人さんと一緒に革ジャンを作りたいという思いもありました」(山岡)
材料が確保できるとはいえ、栃木レザーなど最近でこそ日本産のレザーが注目をされるようになったが知名度はまだまだ。不安はなかったのか訊くと「全くなったですね」と、山岡は意に介さない。
「六甲山系から姫路の方へ流れる川の水が世界でも類を見ないほどの軟水で、この水質がレザーにすごく適しているんです。あと食肉をイメージしてもらえばわかる通り日本の牛肉は根本的に柔らかい。これが日本というか、近畿地方でレザーブランドを展開する強みの一つ。魅力を国内外にアピールすべく、最初のシーズンで着物を作ったのですが、みなさん「ラムですか?」って聞いてきて。牛革と聞いてかなり驚いていました」(山岡)

レザーの表面に撥水加工を施すことで水中でも問題なく動ける機能性を実現。
水着、スポーツウェア……。レザーではあり得なかったアイテムを実現
国産レザーの魅力は柔らかく強度が高いことに加え、他にも特筆すべく魅力があるという。
