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【分割版】冬に咲く花 最終話



【分割版】冬に咲く花 最終話

ハロン冬に咲く 花原作水の 直広純色 ササ語り長谷川 清俺はお雪さんが好き だゆの顔に戸惑いの表情が浮かんだお雪 さんは俺のこと嫌い か嫌いじゃなかっ たらゆきは御すの口を塞いだそれ以上は 聞きたくない聞いてどうなるものでもない の だユの心の中でもう1人の自分が冷たく いっ たそんなに私と一緒にいたい なら私のものにして やろう他の男と同じよに優しい言葉を 投げかけ幸せのうちに食ってしまえばいい いつだってそうやって欲しいと思えば自分 のものにしてき たそしてごも他の男と同じように私を干し ている1つになりたいと望んで いるだったらそうしてやろうじゃない かユはごの首を両手で掴んだあまりの冷た さにゴスはビクッとしたがそのまま雪を 見つめてい たユはゴの顔に近づくとふっと息を入った 途端に息はレキとなりゴスの顔を撫ぜたご のまつ毛がまたたくに凍りつき下が降り たごは食われると思ったしかしなぜだく 恐ろしいとは思わなかったが望んでいる ならそれもいいとそう思っ た五助は目をそらさずただユを見つめてい たその目はユを思う気持ちで溢れていた俺 をお雪さんのものにして くれどうしてそんな目で私を 見る私には奪うことしかできない今まで ずっとそうしてきたんだ から欲しいと思えば相手が泣き叫んで 命乞いをしようと構わず奪ってきたそれが ユだったユはずっと乾いていた手に入れた そから乾いてくる止めどない乾きこの乾き は何なのか欲しい欲しくてたまらない穴が 開いているこの心を埋めるものが 欲しい しかし欲しいと思うからこそ奪ってはなら ない お前はバカだ え江戸に行っ てやりたいことがあるん だろうそれなのにこんな化け物と一緒に なりたい なんて大バだよ違うお雪さんは化け物 なんかじゃないごはまっすぐな目で雪を 見つめたお雪さんは俺の大切な人 だ何の偽りもない正直な目だっ

たユはふっと笑ってぽつりと言っ たお前の 花火見てみようか ね御すはユの手を取りそっと下ろすと 優しく抱きしめ たもそれに答えてごの背に手を回したそう してゆは御すに見られないように一筋の涙 をこぼし [音楽] た翌日昨晩の吹雪が嘘のように空は すっきりと晴れ たは新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込み雪 を見 たじゃあ行って くるユは頷いた3年後の今日必ず帰ってき てお雪のためにここに花火が あげるそれ まで待っていてくれよ な ああお前の帰りを待ってる よ御すは雪から離れがくいつまでも雪を見 ていたかったが気合いを入れると勢いよく 雪に背を向け踏み出し たそして振り返ることなく山を降りて行っ たお雪はそんな御すの後ろ姿を見送り見え なくなるまでずっと手を振ってい たごが見え とは小屋に戻った小屋の中を見回すとごが 使った湯のみや鍋がそのまま置かれていた 隅には今朝まで使っていた布団が畳まれて い た雪はそっと布団に触れた布団は冷たく すでに冷え切ってい たそう かここはこんなに も寒かったんだ ねそれから3年の月日が流れた雪の小屋は 変わらず小高い山の上にあった変わった ことといえばあれから大雪が降らなくなっ たこと山を囲む集落に住む者たちはになる に降り積もる雪に難していたが随分と 暮らしやすくなったと いう日は先ほど沈んだばかりで所々に残っ ている雪が赤色に染まりキラキラと光って い た空は雲1つなく太陽を追いかけるように 濃厚の闇が迫っていた一番星が見え始めた そんな 頃 ピューと一筋の影が上へと空を走った そして間もなくドーンと大きな音を立てて 大林の花が空に咲いた赤色から濃厚へ 変わる曖昧な夕闇にビとした美しい花が 咲いたかと思うと続いて小さな花が一際 美しく花開い

た次から次へと上がる花はどれも美しく 住み切った空によく 星星が輝き始めると咲き誇る花がさらに 華やかに見え たこんな田舎の山奥で見事な花火が上がっ たもんだと山の麓に住む村人たちは空を 見上げて喜ん だしばらくして闇の 中山を上がっていくごの姿があった背も 伸び仕事をしてきたであろう肩や背中の 肉づきもよく炭聖な顔立ちは一目見て1人 前の青年と認められる御すははあはあと息 を切らして雪の小屋へと向かっていた ようやく帰ってこれたお雪が待っていて くれてるだろう か御すは生える気持ちに胸を膨らませ ながら急ぎ山を登っていったもうすぐつく もうすぐお雪に 会えるようやく登り切りゴスは星明かりに 照らされた雪の小屋を見つけ た途端に御すはまっすぐに走り出した お雪御すは生いよく小屋の戸を開けた しかしそこにユの姿はなかった御すは小屋 を出ると周りを探したもしかしたらまだ外 にいるのかもしれないおゆき俺だゴスだ 蹴ってきた ぞ御すは山中に声を響かせて雪を探した 輝く星星のわずかな明かりでは遠くまで 見渡すことができず生き物の気配を感じ られないことに不安を感じた御すは小屋に 戻っ た小屋の中は暗くカと誇りの匂いがした星 のわずかな光が入り口から差し込み目が 慣れてくるといりのそばに湯呑みとひびた 鍋と椀が2つ置いてあるのが見えたまるで あの日のままのよう に視線をずらすと隅に畳まれた布団が見え そして見覚えのある着物が不自然に落ちて いるのに気がつい たその着物は着ていた人間が突然消えたか のような形で落ちてい た御すにはその着物を着ていた人間が まるで布団のぬくもりを確かめているよう に見え た ほ そしてふと3年前の晩を思い出したお雪と 2人でこの布団に入って身を寄せ合い ながら過ごしたあの 晩冷たかったユの体が御すの体温で だんだんと温かくなっていく御すにとって それは嬉しく幸せな一晩だっただ がユにとっては命をかけた一晩だったの だ五助は全てを悟っ た五助は着物を手にしあるわけのない雪の

ぬくもりを探し たしかし着物からは雪のぬくもりを 見つけることができなかった五助は着物を 抱きしめると声にな叫びをあげたそして 一晩中泣き続け たそれから数年 後江戸ではある花火職人の話題で持ち切り になったその職人は花火を冬にしかあげ ないという花火といえば夏の風物師だが 珍しいものが好きな江っこたちはこぞって その冬の花火を見たがっ た流行りに乗ったとある大臣が通い詰めて いる吉原の乱のために冬に花火をあげて ほしいと職人に依頼をしたそうして江戸中 が待ちかねた話題の職人の花火が冬の冷え た空に咲いたその花火は夏に上がるような 派手さはなく見たものによっては物足り なく感じるものもいたそうだが繊細な美し さに物がしさと切なさを感じ取り涙を流す ものもいたと いう冬の住み切った空気によく生える花火 だと金を持て余している者たちはこぞって その職人を抱え込みとしたが職人は首を横 に振り続け たその後職人は各地を巡りながら冬になる と花火を至るところであげ続け た何のために誰のためにあげるのか知る ものはいなかっ たただ職人は命尽きるまで冬に花を咲かせ たと [音楽] いう [音楽] T

【読み手】長谷川稀世

6歳で初舞台を踏む。
以降、映画、テレビドラマへの出演多数、商業演劇、新派、新劇(劇団青年座)を経て現在に至る。

2002年度青年座公演に於いて読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞している。
2010年には朗読「響の会」の発足、定期的に「読み語り 響の会」を上演している。
またNHKでは「蓼食う虫」(著・谷崎潤一郎)の長編を朗読。
最近の出演舞台では「ザ、ウェルキン」(劇場コクーン)、 「老後の資金がありません」(新橋演舞場)があり、現在も意欲的に舞台やテレビドラマに出演している。

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さあ!!満を持して!!!あのボケ倒しのはにまろんが!!
完全オリジナルの超大作スーパー巨編朗読に挑みます!!
最初は軽い気持ちで代表水野が飲みの席で思いついたお話しだったのですが…いつの間にやら、色んな方々が助けてくれたりして…もはや別の作品でございます(笑)
あまりにもちゃんとした作品になったので、もはや僕の名前は外してくださいと懇願したんですが、sasaさんお心遣いで原案で名前が入っております!!
しかし!!もはや文芸作品と言っても、芸術作品、いやアートそのものと言っても過言ではない作品に昇華してくれたのは、あくまでsasaさんのお力です!!そう!!まさに聴く純文学!!
耳で楽しむ芸術!!こころあらわれる文芸作品!!!
その「冬に咲く花」が好評の為、観やすくしようと短く10分前後に分けてお届けしようと、こちらの動画をご用意しました!!
そして、sasaさんのこの素晴らしい作品に、そして素晴らしい人柄に共感してとんでもない大物女優さんが参加してくれる事になりました!!
長谷川稀世さん!!!ご存知昭和の大スター!!名俳優の長谷川一夫さんのご息女で、数多くの作品に引っ張りだこの素晴らしい女優さんです。その活躍は映画にテレビに舞台にと大忙し!!
なのに!!!うちみたいな小さいチャンネルにも「いい作品だから」と快諾してくださいました!!
もはや僕も音響してくれた稲垣も緊張で手も声も震えっぱなしですよ!!
そして、残された編集作業をしながら代表みずのは悔しい思いでいっぱいでした。
これだけの作品!!こんなすごいキャスト!!!
うちではもて余す!!もったいない!!これはもうNHKとかの朗読番組おはなしのくにレベルなのに!!!
その悔しさをバネにチャンネルの成長を改めて自分に誓いました!!! 
だってですよ?長谷川一夫先生といえば、昭和を代表する二枚目の時代劇スター!!
綺羅星の如く輝く、時代劇六大スタアの一人!!
阪東妻三郎さん、大河内傳次郎さん、嵐寛寿郎さん、片岡千恵蔵さん、市川右太衛門さんと並び称され、昭和の激動のなかで輝き続け、映画銭形平次捕物控や雪之丞変化などの名作に主演され、晩年には宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」の初演で演出もされたそうです。
そんな、昭和の大スタアのご息女である長谷川稀世さんにご参加いただけるのに!!!
うちのチャンネル!!!小さすぎ!!!悔しい!!!sasaさんのシナリオもいいのに!!!
長谷川稀世さんの朗読もすごい迫力なのに!!!
でも、嘆いていても仕方ありません。ここは開き直って…

さあ!!sasaさんの良質なシナリオと、長谷川稀世さんが長年女優として積み上げ続けてきた素晴らしい珠玉の言葉の数々をお楽しみ下さい。
ある山小屋に住まう妖艶な美女と、遭難して死にかけた、まだ年端もいかぬ主人公。
少年の真っ直ぐな想いと、美女の抱える苦悩。触れ合う指、そして心。
刹那の芸術、一瞬の花火のように重なり合う二人、一夜の恋。消えぬ愛、永遠の傷。
ああ。書いていて代表みずのは涙が止まらず、パソコンのモニターが滲んでいきます!!!
こんな良作に出会えたこと、製作に関われたこと、何より編集させてもらえたことははにまろんの、そしてみずのの大きな財産になりました!!
この概要欄をかりて…潤色、そしてキャスティングからディレクションまですべてこなしたsasaさん。お忙しい中、快く出演を引き受けてくださった長谷川稀世さん。同じく忙しいのに無理やり召喚されて音響オペから整音作業まで素早く仕上げてくれた稲垣杏橘君に厚く御礼申し上げます。

sasaさんの代表作「call me」はこちら⇩⇩⇩

sasaさんのイラストが楽しめる作品「マッチ売りの少年」はこちら⇩⇩⇩

sasaさん朗読してる怖いお話し「エレベーターの花嫁」はこちら⇩⇩⇩

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