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【分割版】冬に咲く花 第三話



【分割版】冬に咲く花 第三話

ハニ マロン冬に咲く 花原作水の 直広純色 ササ語り長川 清 うわあなんて綺麗なん だいや空なんてどこにでもあるのに初めて 見るのか いこんなに綺麗な空は初めてだよ不思議だ なあ行商で色々な場所に行ったけど空を見 てこんなに感動する なんてもしかしてお雪さんと一緒に見て いるからか な御すは自分が発した言葉に自分で びっくりした こんなことを言っちゃうなんてお雪さんは どう思うだろうと急いで雪を見た星に 照らされた雪の横側は恐ろしいほど美しく ごは心臓の音が高なるのを感じ た私 もこんなに綺麗な空を見るの は初めてかもしれない ねごと一緒に見ているからなのかね え御すは驚きさらに鼓動を早くし たユが自分と同じ気持ちなのかも知らない と思うと嬉しさで爆発しそうだっ た見てみたい ねユがぽつりと漏らし たこの空 に火の花が上がっ たらさかし綺麗だろう よ五助はそんな雪の言葉を聞いてもう一度 空を仰いだ曇りのない真っ暗の空にキーン と住み切った空気が星を美しく見せて いるここは遮るものは何もない小高い山の 頂上だったこの大きな空にどんと音を 鳴り響かせ大きな大輪の花が咲くの 御すは想像したお雪さんに見せたい御すは 力強く思い無部類が起こっ た さあ中にお入り風など引いたら大変だおき さんなんだおいらに5年いや3年 くれ3年したらこの空に大きな花を あげるそれまで 待っててくれねえ かやぶかぼにどうしたんだ おいら俺は江戸に行ったら名のある花火 職人に出入りしてたくさん仕事して経験 積んで1人前になってここに蹴ってくるそ し たらそし たら俺のお嫁さんになってくれね かユは御すを見 た星に照らされたわずかな光でも分かる

くらい御すの顔は真っ赤だっ たしかしごの目はまっすぐ雪を見つめて おりそのまさしは星の光を移したように キラキラと輝いていっ たユはごの瞳の中 に花火が上がるのを見たような気がしたは その一瞬の間にごとの未来を描いたそう なれたらどんなにいいだろうとそう思っ た私が嫁 にこんな子供の嫁 に随分とのぼせ上がっておいでじゃないか いた確かに俺はまだ頼りねえかもしれねで も必ず1人前の花火職になるなってみせる だからよしと くれ私は苦しいのは嫌いだよ言いかける 御すの言葉を遮るようにユは強く言った すまね御すは思い上がってしまって自分の 行動を恥じ たそうだこんな美しい人が俺のお嫁さんに なってくれるはずなんてねえじゃねえか なんだってここのこと言っちまったん だ御すは冷たい空気を肌に感じたさっき までは心地よいと思っていたレキが今では 肌を刺すように痛いごは大きく震え た もういいからお 入りコスはうれ小屋に入ると後に続く雪が 通しながら低く呟いた お前さんが大人になろう が1人前の職人になろう が一緒に なんて慣れやしないの さそれはどういうこと だ御すの問いかけに答えずお雪は黙った ままいりのそに座ると小枝をくすぶって いる火に入れ た おほ雪さんもう一度御すは声をかけたがユ は黙って火を見つめて いるごはなぜだかユがとても苦しんでいる ように思えたおゆ さんそう言ってユの手を取り自分の方を 向かせ顔を見る とユは最初に会った時のように無表情に なっていたそしてただ静かにじっとごを 見つめていた 御すはその美しくも冷たい視線に雪の 苦しみを感じとり言を発することができ なかっ たなぜだなぜお雪さんはこんなにも辛そう にしているん だいりの中で薪のはる音だけがやけに 大きく感じ られる御すは待っていたユが本当の胸のう を語ってくれるのを

そしてユも御すが待っているのだと感じ たユはゆっくりと御すの手を包み喋り出し た私のっ て冷たい だろそんな こと言いかけて御すはお雪の異様な手の 冷たさに気づい たこれは 手だけじゃ ないユは御すの手を自らの頬に当てがっ たどうだ い まるでまるで雪みたいに詰め て そう私は ね 雪 雪 そう 雪なの さ 雪御すはごくりと息を飲ん だ私 はこの山に迷い込んだ人間 の正規を吸いながら生きているのさそんな の嘘 だどうして嘘だと思うんだ いお前がこの山に入行った 時空が晴れていた とだから大丈夫だと山に入ったん だろう あ私はいつもそうやって人間を 誘い込むお前 が行き倒れそうになった吹雪 は私が呼んだんだえ ユは御すの驚いた顔を見て寂しそうに言っ たこんな私をお前は嫁にするというのか いそんなだっ てじゃどうして俺を助けたん だどうしてだろう ねお前はまだ子供だ しお前のような子供のせを吸うのは寝覚め が悪くなりそうだったからかも ねゴスは言葉が出なかっ た気まぐれでお前を助けた けど久しぶりに誰かと話すことができて 楽しかったよユはごを優しく見つめ言葉を 続け たそれ にお前は私を嫁にしたいとも言っ たそんな風に真剣な目で言われたの はいつぶりだろう ね懐かしく思うのは人のぬくもりを知って いたから か今となっては覚えていない

けどそこから先は全て あかし今の私は あかしの中でしか生きられないの さユは寂しげに微笑むとごの寝ていた布団 を綺麗に直しもう眠るように促し た安心を しい今更お前を取って食おうとは思わ ぬもう1眠りしたら世が 開けるそうし たらお前はここから出ていき なさい五助は未だにユが人ではないことが 信じられなかった確かにユは冷たかったで も御すにかける言葉やまなざしには ぬくもりがあっ た温かい布団と安らぎを与え命を救って くれたそれに温かい雑炊まで一緒に食べた じゃない かそれからごの話を楽に目を輝かせて聞い てくれ た雪のあかしだからなんだというのだ同じ 人間じゃないかごは思いが抑えきれなく なっ [音楽] [音楽] た [音楽] [音楽]

【読み手】長谷川稀世

6歳で初舞台を踏む。
以降、映画、テレビドラマへの出演多数、商業演劇、新派、新劇(劇団青年座)を経て現在に至る。

2002年度青年座公演に於いて読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞している。
2010年には朗読「響の会」の発足、定期的に「読み語り 響の会」を上演している。
またNHKでは「蓼食う虫」(著・谷崎潤一郎)の長編を朗読。
最近の出演舞台では「ザ、ウェルキン」(劇場コクーン)、 「老後の資金がありません」(新橋演舞場)があり、現在も意欲的に舞台やテレビドラマに出演している。

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さあ!!満を持して!!!あのボケ倒しのはにまろんが!!
完全オリジナルの超大作スーパー巨編朗読に挑みます!!
最初は軽い気持ちで代表水野が飲みの席で思いついたお話しだったのですが…いつの間にやら、色んな方々が助けてくれたりして…もはや別の作品でございます(笑)
あまりにもちゃんとした作品になったので、もはや僕の名前は外してくださいと懇願したんですが、sasaさんお心遣いで原案で名前が入っております!!
しかし!!もはや文芸作品と言っても、芸術作品、いやアートそのものと言っても過言ではない作品に昇華してくれたのは、あくまでsasaさんのお力です!!そう!!まさに聴く純文学!!
耳で楽しむ芸術!!こころあらわれる文芸作品!!!
その「冬に咲く花」が好評の為、観やすくしようと短く10分前後に分けてお届けしようと、こちらの動画をご用意しました!!
そして、sasaさんのこの素晴らしい作品に、そして素晴らしい人柄に共感してとんでもない大物女優さんが参加してくれる事になりました!!
長谷川稀世さん!!!ご存知昭和の大スター!!名俳優の長谷川一夫さんのご息女で、数多くの作品に引っ張りだこの素晴らしい女優さんです。その活躍は映画にテレビに舞台にと大忙し!!
なのに!!!うちみたいな小さいチャンネルにも「いい作品だから」と快諾してくださいました!!
もはや僕も音響してくれた稲垣も緊張で手も声も震えっぱなしですよ!!
そして、残された編集作業をしながら代表みずのは悔しい思いでいっぱいでした。
これだけの作品!!こんなすごいキャスト!!!
うちではもて余す!!もったいない!!これはもうNHKとかの朗読番組おはなしのくにレベルなのに!!!
その悔しさをバネにチャンネルの成長を改めて自分に誓いました!!! 
だってですよ?長谷川一夫先生といえば、昭和を代表する二枚目の時代劇スター!!
綺羅星の如く輝く、時代劇六大スタアの一人!!
阪東妻三郎さん、大河内傳次郎さん、嵐寛寿郎さん、片岡千恵蔵さん、市川右太衛門さんと並び称され、昭和の激動のなかで輝き続け、映画銭形平次捕物控や雪之丞変化などの名作に主演され、晩年には宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」の初演で演出もされたそうです。
そんな、昭和の大スタアのご息女である長谷川稀世さんにご参加いただけるのに!!!
うちのチャンネル!!!小さすぎ!!!悔しい!!!sasaさんのシナリオもいいのに!!!
長谷川稀世さんの朗読もすごい迫力なのに!!!
でも、嘆いていても仕方ありません。ここは開き直って…

さあ!!sasaさんの良質なシナリオと、長谷川稀世さんが長年女優として積み上げ続けてきた素晴らしい珠玉の言葉の数々をお楽しみ下さい。
ある山小屋に住まう妖艶な美女と、遭難して死にかけた、まだ年端もいかぬ主人公。
少年の真っ直ぐな想いと、美女の抱える苦悩。触れ合う指、そして心。
刹那の芸術、一瞬の花火のように重なり合う二人、一夜の恋。消えぬ愛、永遠の傷。
ああ。書いていて代表みずのは涙が止まらず、パソコンのモニターが滲んでいきます!!!
こんな良作に出会えたこと、製作に関われたこと、何より編集させてもらえたことははにまろんの、そしてみずのの大きな財産になりました!!
この概要欄をかりて…潤色、そしてキャスティングからディレクションまですべてこなしたsasaさん。お忙しい中、快く出演を引き受けてくださった長谷川稀世さん。同じく忙しいのに無理やり召喚されて音響オペから整音作業まで素早く仕上げてくれた稲垣杏橘君に厚く御礼申し上げます。

sasaさんの代表作「call me」はこちら⇩⇩⇩

sasaさんのイラストが楽しめる作品「マッチ売りの少年」はこちら⇩⇩⇩

sasaさん朗読してる怖いお話し「エレベーターの花嫁」はこちら⇩⇩⇩

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