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【分割版】冬に咲く花 第二話



【分割版】冬に咲く花 第二話

ハニ マロン冬に咲く 花原作水の 直広純色 ササ語り長川 清いいの かこんなことしかできねえけど食べて くだせ女はごからおろおろ椀を受け取ると 中を覗いた椀からは温かい湯が立ち上がり みそのいい匂いがしたごは女の口に会うか 心配だったので女をひたすら見守っていた そんな視線を感じてか女は箸を取ると静か に雑炊をすっ た おいしい一口すすって女ははそうつぶやく とさらに箸を進め た安心したゴスも輪に口をつけ勢いよく口 に入れていっ たあまり急いで口に入れたものでゴスは 勢いよくむせた女はそれを見てふっと表情 を緩め御すは照れながらゆっくりと雑炊を すするのがあっ たそういえばまだ名前言ってなかったな おいらご助けって言うんだお前さん はゆきふーんおゆきさんかいい名前だな ぴったり だお前はどうしてこの山へ来たんだ いどこに行くつもりなんだい おいら江戸に1日も早く来たくってさ近道 で山に入ったんだこのの山を通ると峠を 早く超えられるって聞いたんだ よそれは違いないが今の季節はけないよ ここで命を落としやお前の親も悲しむ だろう御すは箸を止め た おいら小さい頃に大かじにあってさおと母 はその時に死んじまっ たそうか ユは戸惑いどう言葉をかけていいかわから ず箸を止め たそんな雪を見てごはへへっと笑い勢い よく雑炊をすすっ たその後は親戚で行商やってるおじさんに 世話になってたんだけどおじさん体壊して 行商やめるっておいらに好きなように 生きろて言うん だ 好きなようにそうだからおいらは江戸に行 くって決めたん だどうして江戸に行くんだいそりゃ1日も 早く12万になって生きていくためだおい らの好きなようにねだって信じられるかい おいらこのまま親方な後ついで行商人に なると思ってたでも今のおいら自由だ もたもたしてたらもったいねえ

だろ自由 かいいね ああゴスは元気よく返事をしてそれから急 に黙り込ん だ ごけ殻になった大椀を置くと御すは先ほど までの勢いをなくしぽつりぽつりと話した でもさ実はこのまま死んでもいいかなっと 思ってた どういうことだい おいら元々家族で江戸に住んでいたそれが 7年前の大事でおいら1人になった江戸に 行ったら思い出した足がすんじゃうんじゃ ない かっておいらが住んでいた長屋近所のおじ ちゃんおばちゃんそれにおとお母を 飲み込んだ地獄みてな大きな 日思い出すと震えてきて怖くてしょうが ねえん だ御すは体を小さくして細かく震えた そしてあすまねえ会ったばかりのおさんに こんなことと深く息をつい た少しの沈黙な後ユは口を開い たそれ でお前は好きなようにどう生きるんだ 御すは背筋を伸ばすと顔つきを変え ておいら火を従える技を身につけると言っ た消しになるのかいいいや火を従えて操る それを見たみんなは手を叩いで喜ぶんだユ にはさっぱりわからなかっ た火はおっかねえけど従えて操ると美しく なるそれで見た人たちを魅了するん だ不思議そうな雪を見てゴスは照れくそう に頭をかいた行商に行った先でそれを見た 時おいらの夢は決まったんだ夜空に浮かぶ 大きな火の 花火の花ああ花火 だ 花火ユはまだ不思議そうな顔をしていた [音楽] 空 に火の花が浮かぶのかそうだよ知らねえの かいこれくらいの玉に火薬を詰めて筒に 入れるだろそれで同化に火をつつけると弾 が勢いよくつから飛び出すんだピューっ てそれで空の高いところまで上がったら 一気に爆発するんだバーンてな玉に詰まっ てたかに火がついて空に散らばるそれが まるで大林の花に見えるんだ よユはごな話を聞きながら眩しそうに目を 細め たそれ は綺麗だろう ね ああとっても綺麗だよ行商先でその花火を

見た時なおいらに肩車してもらって見たの を思い出したんだ隣に行ったおっかが手 叩いて喜んでたっけそれでおいらも真似し て手叩いたおと母を奪った日だけど大切な 思い出をくれたのも日だっ たおいら花火職人になりたいん だユは表情をコロコロと変えて一生懸命 話す少年が面白いと思っ たお前は小さいのに偉い ね御すは急に恥ずかしくなってユに背を 向けたやめてくれよおいらもう16なんだ ぜ子供扱いはやめてくれ よ 16なんだ私はてっきりてっきりなんだ だって小さくて薄っぺらだからひどいなお らこれから大きくなるんだ よありもごかのふれつらにユは思わず 小さく吹き出したなんだ よ悪かったよそうさ ねもう数年経てばごも立派な男になる だろうよ ああ見てろ よ2人の間に和やかな空気が流れた腹も 膨れ温かい日を前に御すは雪を見ていたユ も穏やかな表情で御すを見たユのことが 知りたくなった御すは不にユに問いかけた お雪さんはいつからここにいるんだい おとっちゃんやお母さん はいつ からだろう ね気がついたらもうここにいたんだ よ生まれた時から1人 さすまねおいらの話ばかりおいらお雪さん みてな綺麗な人と話すのが初めてでつい 舞い上がっちまっ たかやしないよ御すの話は 面白いもっと続けて おくれごけは ユの境遇を想像したこんな人離れた山奥に たった1人話し合いてもおらずずっとここ で暮らしている雪寂しくないのだろうか いや寂しいに決まって いるでもそれがユにとっては当たり前の 日常なんだごは目頭が熱くなってきた雪は 物心ついた時からここでたった1人でおく 寂しいという感情もなく生きてきたの だおいらの境遇なんて鼻水みてなもん だ五助は湧き出しそうになる涙を止める ために上を向い たそして深呼吸してそっかならおいらの 親方の話を聞いてくれ よ本当におかしな人なんだと元気よく話し 始めたごが身振り手ぶりをしながら おかしな話を次から次へと喋るとユは次第 に笑い声をあげるようになったそれが御す

には嬉しくさらに話を続け たどれくらいの時が経っただろうか2人で 笑い転げふと静かになったするとさっき まで鳴っていた荒々しい風の音や揺れてい た戸の音が静まっていることに2は気が つい たどうやら吹雪が収まったよう だやれ やれ体がほてって解けそうだ よユはそう言って小屋の外に出ていった 小屋の中は十分に温まり確かに体が暑く なっていたごは雪に続いて小屋の外に出た すると目の前に飛び込んできたのは真っ暗 な空に一面に広がるたくさんの星星だっ [笑い] [音楽] [音楽] た [音楽]

【読み手】長谷川稀世

6歳で初舞台を踏む。
以降、映画、テレビドラマへの出演多数、商業演劇、新派、新劇(劇団青年座)を経て現在に至る。

2002年度青年座公演に於いて読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞している。
2010年には朗読「響の会」の発足、定期的に「読み語り 響の会」を上演している。
またNHKでは「蓼食う虫」(著・谷崎潤一郎)の長編を朗読。
最近の出演舞台では「ザ、ウェルキン」(劇場コクーン)、 「老後の資金がありません」(新橋演舞場)があり、現在も意欲的に舞台やテレビドラマに出演している。

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さあ!!満を持して!!!あのボケ倒しのはにまろんが!!
完全オリジナルの超大作スーパー巨編朗読に挑みます!!
最初は軽い気持ちで代表水野が飲みの席で思いついたお話しだったのですが…いつの間にやら、色んな方々が助けてくれたりして…もはや別の作品でございます(笑)
あまりにもちゃんとした作品になったので、もはや僕の名前は外してくださいと懇願したんですが、sasaさんお心遣いで原案で名前が入っております!!
しかし!!もはや文芸作品と言っても、芸術作品、いやアートそのものと言っても過言ではない作品に昇華してくれたのは、あくまでsasaさんのお力です!!そう!!まさに聴く純文学!!
耳で楽しむ芸術!!こころあらわれる文芸作品!!!
その「冬に咲く花」が好評の為、観やすくしようと短く10分前後に分けてお届けしようと、こちらの動画をご用意しました!!
そして、sasaさんのこの素晴らしい作品に、そして素晴らしい人柄に共感してとんでもない大物女優さんが参加してくれる事になりました!!
長谷川稀世さん!!!ご存知昭和の大スター!!名俳優の長谷川一夫さんのご息女で、数多くの作品に引っ張りだこの素晴らしい女優さんです。その活躍は映画にテレビに舞台にと大忙し!!
なのに!!!うちみたいな小さいチャンネルにも「いい作品だから」と快諾してくださいました!!
もはや僕も音響してくれた稲垣も緊張で手も声も震えっぱなしですよ!!
そして、残された編集作業をしながら代表みずのは悔しい思いでいっぱいでした。
これだけの作品!!こんなすごいキャスト!!!
うちではもて余す!!もったいない!!これはもうNHKとかの朗読番組おはなしのくにレベルなのに!!!
その悔しさをバネにチャンネルの成長を改めて自分に誓いました!!! 
だってですよ?長谷川一夫先生といえば、昭和を代表する二枚目の時代劇スター!!
綺羅星の如く輝く、時代劇六大スタアの一人!!
阪東妻三郎さん、大河内傳次郎さん、嵐寛寿郎さん、片岡千恵蔵さん、市川右太衛門さんと並び称され、昭和の激動のなかで輝き続け、映画銭形平次捕物控や雪之丞変化などの名作に主演され、晩年には宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」の初演で演出もされたそうです。
そんな、昭和の大スタアのご息女である長谷川稀世さんにご参加いただけるのに!!!
うちのチャンネル!!!小さすぎ!!!悔しい!!!sasaさんのシナリオもいいのに!!!
長谷川稀世さんの朗読もすごい迫力なのに!!!
でも、嘆いていても仕方ありません。ここは開き直って…

さあ!!sasaさんの良質なシナリオと、長谷川稀世さんが長年女優として積み上げ続けてきた素晴らしい珠玉の言葉の数々をお楽しみ下さい。
ある山小屋に住まう妖艶な美女と、遭難して死にかけた、まだ年端もいかぬ主人公。
少年の真っ直ぐな想いと、美女の抱える苦悩。触れ合う指、そして心。
刹那の芸術、一瞬の花火のように重なり合う二人、一夜の恋。消えぬ愛、永遠の傷。
ああ。書いていて代表みずのは涙が止まらず、パソコンのモニターが滲んでいきます!!!
こんな良作に出会えたこと、製作に関われたこと、何より編集させてもらえたことははにまろんの、そしてみずのの大きな財産になりました!!
この概要欄をかりて…潤色、そしてキャスティングからディレクションまですべてこなしたsasaさん。お忙しい中、快く出演を引き受けてくださった長谷川稀世さん。同じく忙しいのに無理やり召喚されて音響オペから整音作業まで素早く仕上げてくれた稲垣杏橘君に厚く御礼申し上げます。

sasaさんの代表作「call me」はこちら⇩⇩⇩

sasaさんのイラストが楽しめる作品「マッチ売りの少年」はこちら⇩⇩⇩

sasaさん朗読してる怖いお話し「エレベーターの花嫁」はこちら⇩⇩⇩

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1 Comment

  1. 長谷川稀世さんの「冬に咲く花」の朗読
    本当に素晴らしかった〜!
    本当に感動しました。

    稀世さんの朗読で、まるで実際に
    舞台を観ているような感動を覚えました。

    これからも、稀世さんの朗読を楽しみに致しております。

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