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【分割版】冬に咲く花 第一話



【分割版】冬に咲く花 第一話

ハロン冬に咲く 花原作水の 直純色 ササ語り長谷川 [音楽] 清遠い昔の 話雪深い山の中を1人の少年が歩いていた 名御すという年の頃は16体は小さくまだ 幼なさが残るあけない顔は冷たい風に当て られ頬を赤く染めて いるゴスは急ぐ足に合わせて息を吐き ながらか無両手に息を吹きかけ たあたりはゴゴと激しく風が鳴り雪は強く 御すの体を打ち付けていく 膝まで降り積もっている雪はややしめりけ を帯び歩くたにずずっと音を立てて 沈み込む足を上げるごとにまとわりつく雪 はまるでごぬ行手を阻むかのようであっ た今朝山に入った時はあんなに晴れていた のにごはそれを見上げた灰色の分厚い雲が 空を覆いにむ気配がない 急げ日が落ちる前に山を降りなければなら ないごは焦っていた吹雪のせいで目の前は 真っ白になり進むべき道も方角も分から なくなっていたの だやっとここまで来たのにこんなところで 死ぬのは嫌 だごは幼い頃に両親をなくし行商人である 仕方の親戚に世話になってい た数年は行商を手伝い食いついできたが ほどなく親方が行商を辞めることになり 五助は行場を失っ た親方は御すに好きなように生きろと言っ たそう言われて御すは江戸に行こうと決め たその時まで漠然と夢見ていたことを 叶えようと思ったからだ親方はそれならば と江戸に行った先でごが困らないように ひとまず食い物を稼ぐための方向先を用意 してくれ た元々五助は江戸の生まれであった幼い頃 家族で暮らした江戸でまた暮らせるように なるのはごにとって感慨深いものであった し希望を持った旅立ちだっ たところがこの吹雪一歩進むのはやっとに なり体はどんどん重くなっていく見渡す 限り真っ白な世界が続いておりもう右に 行けばいいのか左に行けばいいのか登って いるのか下っているのかも分からなくなっ てき た御すの体はどんどんこりさらに重くなっ ていっ たそして次第に意識が遠のく感覚に襲われ てき た おらここで死んでしまうの

かドスがとうとう眠るように降り積もる雪 の上に倒れ込ん [拍手] だそれからいかほどの時が立った か心地よい温かさにごの意識は呼び戻され 吹いていた雪や冷たい風は感じ ないもしあの世に来てしまったのだろう か おげん目を開けると不 に気がついたかいと女の声がしたその声に 驚きごは身を起こし声のする方へ顔を向け たそこには1人の女がい たは無表情のままこちらを見ているごは やはり自分は死んでしまったのだと思った なぜなら女はこの世のものとは思えない ほど美しい姿をしていたからで あるごはまじまじと女を見た女の肌は雪の ように白く陶器のような艶やかさを持ち目 は切れ長で涼しげながらも瞳は大きく そしてでいた現実とは思えないほど美しい 女をごは夢心地で見つめてい た お前話せぬのか い女はいぶかしそうにごの布団を直した そこで御すは初めて自分が布団に寝かされ ていたことに気がつい た辺りを見てみるとそこは6畳ほどの 小さな小屋で真ん中にはこじまりとした いりが温かく火を灯しておりくべられた薪 がパチパチと音を立てていっ た強い風が小屋のとをガタガタと鳴らし 屋根が吹き飛ぶのではないかと思うくらい 小屋は古かったそして外はまだ吹いてい たおお前さん はここはおら一体どうしてここに 女はゆっくりと 立ち上がりいりにかかる土瓶から湯のみに 温かい湯を注いでゴスケと手渡してやっ たまずはこれを飲みゆっくりとね御すは女 から湯呑みを受け取るとその温かさに ほっとしゆっくりと湯呑みを口につけ た湯は暑すぎずちょうどよくゴスの喉を ゆっくりと通っていった思わず深く息を 吐い た生き返った御すはちらりと女の顔を見た がその表情からは何も読み取れず変わら ない無表情でゴスのそばに座っていた時間 をかけてゆをの見干し気持ちが落ち着くと 御すは改めて女に向き直ったしかし何かを 言おうと口を開きかけたところで美しい女 にじっと見つめられると途端に言葉を失い ただ口をパクパクさせるしかなかっ たそんなごを構うことなく女はごから 湯呑みを取りもういぱ温かい湯を注いで やっ

た お前吹の中で倒れておった私が通りかかっ て良かったのあのままでおったら来年の 春先まで氷付けじゃ確かにあの時死ぬかも しれないと思ったいやあのままだったら 死んでいた御すは先ほどまでのいてつく寒 さを思い出すとぞっとしたおいら急いでい たもんで山に入るまで晴れていたしそのろ な支度もしねえで山に入っちまった おまさんは命の音人だありがとうござい ます御すは布団を跳ねのけ床に頭を こすり付け霊を言っ たもういいさほら頭を 上げありがとうございます本当に ありがとうござい ます分かったからほらちゃんと布団をお かけあ はいゴスが布団に入ろうとしたところで ぎると御すの腹がなった女はきょとんとし た顔で御すを見た御すは途端に顔を赤くし て謝ったすまねおいら安心したら急に腹が 減っ て御すは恥ずかしさと気まずさで体を 小さくすると女はうんと頷いて口を開いた 弱ったね えここには食べられるものが何もないんだ よどうしようかねそそんな助けてもらった だけで おいらとここまで言うと御すは思い出し た今朝宿を出る際に握り飯を2つ持たされ ていたのだった1つは山に入る前に食べて しまったがまだ1つある 御すは少し考えると女に鍋はあるかと尋ね た女は不思議そうに鍋を取り出しごに渡し た御すは鍋に胃を入れ握り飯をほぐして 煮込み始め た握り飯は味噌で握られており持たされた 漬け物を細かく切って入れるとちょうど 良い塩けになったクツクツと煮込むと次第 に水分が米に座れ柔らかくなが出てきたご は2つのお椀にるとさあ食べましょうと女 にお椀を渡し [音楽] た [音楽] で

【読み手】長谷川稀世

6歳で初舞台を踏む。
以降、映画、テレビドラマへの出演多数、商業演劇、新派、新劇(劇団青年座)を経て現在に至る。

2002年度青年座公演に於いて読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞している。
2010年には朗読「響の会」の発足、定期的に「読み語り 響の会」を上演している。
またNHKでは「蓼食う虫」(著・谷崎潤一郎)の長編を朗読。
最近の出演舞台では「ザ、ウェルキン」(劇場コクーン)、 「老後の資金がありません」(新橋演舞場)があり、現在も意欲的に舞台やテレビドラマに出演している。

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さあ!!満を持して!!!あのボケ倒しのはにまろんが!!
完全オリジナルの超大作スーパー巨編朗読に挑みます!!
最初は軽い気持ちで代表水野が飲みの席で思いついたお話しだったのですが…いつの間にやら、色んな方々が助けてくれたりして…もはや別の作品でございます(笑)
あまりにもちゃんとした作品になったので、もはや僕の名前は外してくださいと懇願したんですが、sasaさんお心遣いで原案で名前が入っております!!
しかし!!もはや文芸作品と言っても、芸術作品、いやアートそのものと言っても過言ではない作品に昇華してくれたのは、あくまでsasaさんのお力です!!そう!!まさに聴く純文学!!
耳で楽しむ芸術!!こころあらわれる文芸作品!!!
その「冬に咲く花」が好評の為、観やすくしようと短く10分前後に分けてお届けしようと、こちらの動画をご用意しました!!
そして、sasaさんのこの素晴らしい作品に、そして素晴らしい人柄に共感してとんでもない大物女優さんが参加してくれる事になりました!!
長谷川稀世さん!!!ご存知昭和の大スター!!名俳優の長谷川一夫さんのご息女で、数多くの作品に引っ張りだこの素晴らしい女優さんです。その活躍は映画にテレビに舞台にと大忙し!!
なのに!!!うちみたいな小さいチャンネルにも「いい作品だから」と快諾してくださいました!!
もはや僕も音響してくれた稲垣も緊張で手も声も震えっぱなしですよ!!
そして、残された編集作業をしながら代表みずのは悔しい思いでいっぱいでした。
これだけの作品!!こんなすごいキャスト!!!
うちではもて余す!!もったいない!!これはもうNHKとかの朗読番組おはなしのくにレベルなのに!!!
その悔しさをバネにチャンネルの成長を改めて自分に誓いました!!! 
だってですよ?長谷川一夫先生といえば、昭和を代表する二枚目の時代劇スター!!
綺羅星の如く輝く、時代劇六大スタアの一人!!
阪東妻三郎さん、大河内傳次郎さん、嵐寛寿郎さん、片岡千恵蔵さん、市川右太衛門さんと並び称され、昭和の激動のなかで輝き続け、映画銭形平次捕物控や雪之丞変化などの名作に主演され、晩年には宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」の初演で演出もされたそうです。
そんな、昭和の大スタアのご息女である長谷川稀世さんにご参加いただけるのに!!!
うちのチャンネル!!!小さすぎ!!!悔しい!!!sasaさんのシナリオもいいのに!!!
長谷川稀世さんの朗読もすごい迫力なのに!!!
でも、嘆いていても仕方ありません。ここは開き直って…

さあ!!sasaさんの良質なシナリオと、長谷川稀世さんが長年女優として積み上げ続けてきた素晴らしい珠玉の言葉の数々をお楽しみ下さい。
ある山小屋に住まう妖艶な美女と、遭難して死にかけた、まだ年端もいかぬ主人公。
少年の真っ直ぐな想いと、美女の抱える苦悩。触れ合う指、そして心。
刹那の芸術、一瞬の花火のように重なり合う二人、一夜の恋。消えぬ愛、永遠の傷。
ああ。書いていて代表みずのは涙が止まらず、パソコンのモニターが滲んでいきます!!!
こんな良作に出会えたこと、製作に関われたこと、何より編集させてもらえたことははにまろんの、そしてみずのの大きな財産になりました!!
この概要欄をかりて…潤色、そしてキャスティングからディレクションまですべてこなしたsasaさん。お忙しい中、快く出演を引き受けてくださった長谷川稀世さん。同じく忙しいのに無理やり召喚されて音響オペから整音作業まで素早く仕上げてくれた稲垣杏橘君に厚く御礼申し上げます。

sasaさんの代表作「call me」はこちら⇩⇩⇩

sasaさんのイラストが楽しめる作品「マッチ売りの少年」はこちら⇩⇩⇩

sasaさん朗読してる怖いお話し「エレベーターの花嫁」はこちら⇩⇩⇩

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