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グラビアタレント、そしてフォトグラファーとしても活躍している南雲るいさん。念願だったという北海道・知床での流氷クルーズや、野生動物の撮影を終えたばかりの彼女に、旅の思い出や撮影のエピソードをたっぷりとお聞きしました。尽きることのない野生動物への愛を感じてください。

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズ

カメラを深掘りしてもらえるのが新鮮でした

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズ

── CAPA CAMERA WEBでは2度目の登場となります。前回の記事は、かなりの反響があったそうですね。

はい、読んでくれた方が多くて、本当に嬉しかったです! 普段の活動を知ってくださっている方は多いんですけど、あんなに深掘りしてカメラや写真のことをお話ししたり、記事にしていただいたりすることって今まであまりなかったので、「新鮮だった」という声を多くいただきました。最近ではカメラ誌の記事も書かせていただいたり、名だたるカメラマンの方々と並んでお仕事ができたりして、自分でも驚いています。

念願の流氷クルーズは感動の連続!

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズ

── 今回は、知床の「流氷クルーズ」で撮影された写真をお持ちいただきました。初めての体験だったとか。

そうなんです! 念願の流氷クルーズでした。実は昨年も乗りたかったんですけど、流氷が全く来なかったり、風が強くて船が出なかったりで、知床まで行ったのに断念したんです。 だから今年は「やっと乗れる!」という感じでした。

今回の旅は、まず中標津 (なかしべつ) 空港に降りて、そこからレンタカーで野付 (のつけ) 半島に寄ってから羅臼 (らうす) に向かうというルートでした。クルーズには2日間乗ったんですけど、北海道自体には10日間くらい滞在していました。

── 10日間! かなりじっくり撮影されたんですね。機材は何を持っていかれたんですか?

メイン機材はニコンの「Z9」に、レンズは「ヨンニッパ (NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S)」と「Plena (NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena)」を持っていきました。以前はドアップの写真を撮ることが多かったんですけど、最近はPlenaを使って少し引いた、背景を含めた写真も撮るようになって。でも引きの写真って、動物同士の絡みとか背景の整理とか、考えることが何倍にも増えて、余計に難しくなりました (笑)。

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズ

── 真冬の北海道、相当寒かったですよね。

それが、意外と「寒くない!」って感じたんです。もちろん−10℃くらいにはなるんですけど、沿岸部は内陸に比べるとまだ暖かいんですよ。内陸だと−20℃とかいっちゃうので。それでも、朝5時の出港時は真っ暗で凍えますけど、撮影に夢中になっている間は寒さを忘れていて、終わった瞬間に「あ、寒い!」って気づく感じでした (笑)。

オオワシの迫力と意外なかわいさにギャップ萌え

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズ

── お持ちいただいたオオワシの写真、ものすごい迫力です。撮影時の様子を教えてください。

もう、すごい光景でした! 翼を広げたら2~2.5mある大きい鳥が、すぐ近くまでやってくるんです。羅臼で獲れたスケトウダラを船から撒いているので、それを目がけてオオワシやオジロワシがワサワサと集まってくるんですよ。餌は凍らせてあるから海に浮くので、それをめがけてガーっとダイブして掴むんです。それがすごくカッコいいんですよ。

オオワシって、飛んでいる姿は本当にカッコいいんです。特に黄色くて大きな爪は迫力満点! でも、実は顔がすごくかわいらしいんですよ。氷の上をヨチヨチ歩いたり、ちょっと「ん?」って首を傾げているような表情を見せたりして。「氷上のハンター」みたいなイメージを持っていましたけど、実際はすごくチャーミングな鳥だなって思いました。

── 一番お気に入りのカットはどれですか?

やっぱり、朝焼けの中で撮った一枚ですね。本当は成鳥で狙いたかったし、もっと朝日が昇る瞬間に撮りたかったんですけど、雲があったり、ちょうどいい位置に鳥がいなかったりで……。自然が相手なので思い通りにならないことも多いんですけど、だからこそ「また来年もチャレンジしよう!」って思えるんですよね。

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズこちらが南雲るいさんお気に入りの一枚

── ご自身のYouTubeチャンネルでもかなり詳しく説明されていますね。

「動画を見たから実際に行ってみたよ」という声をたくさんいただいて。少しでも役に立てるように、ちゃんと正確に伝えないといけないなと思いました。現地で聞いた話だけでなく、詳しく調べるようにしたりしています。

「流氷クルーズ」は、北海道の知床まで行くのは大変ですが、野鳥や野性動物の撮影に慣れていない初心者の方にもオススメだと思います。オオワシが船にたくさん寄ってきてくれて、シャッターチャンスも多いです。あと、動きの速い小鳥と違って、体も大きくて動きがゆったりしているので、飛ぶ前の予備動作もわかりやすいから、水面でのキャッチシーンなんかもバッチリ撮れて楽しめると思います。

とにかくかわいいエゾクロテン

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズ

── 知床のほかにも、北海道各地で撮影されたそうですが、どんな動物に出会えましたか?

キタキツネやユキホオジロ、コミミズク、ギンザンマシコといった野鳥にも会えました。でも、今年の冬の主役はなんといっても「エゾクロテン」でした! 今年は当たり年だったみたいで、各地で目撃情報があったんです。

流氷クルーズの後、ほかの地域にも行く予定だったんですが、私はもう、クロテンを求めて後の予定を全部変更して、エゾクロテン撮影に集中しました (笑)。イタチ科の動物で、市街地の公園とか、民家のすぐ近くに現れることもあるんですよ。雪の中からひょこっと顔を出す姿が、もうたまらなくかわいくて……。

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズ「めっちゃかわいいですよね!」
いつかCP+のステージに立てるように!

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズ

── これから春、そして夏へと季節が変わります。次に撮りたいものは決まっていますか?

春は、動物たちの赤ちゃんを狙いたいです! 子ギツネやフクロウ、エゾリスの赤ちゃん。昨年も撮りましたけど、やっぱり毎年撮りたいですね。あとは、4月下旬からは知床でシャチも見られるようになるので、それも撮りに行きたいなと計画中です。

── 最後に、2月末に開催された「CP+2026」では、CAPAブースにも立ち寄ってくださいました。CP+で気になったものや、刺激を受けたことがあれば教えてください。

ニコンの新しいレンズ「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II」は、やっぱり気になりました。あとは、いろいろな写真家の方の講演をたくさん聴きに行きました。半田菜摘さんや井上浩輝さんなど、北海道を拠点に活動されている大先輩たちのお話は、技術的なことはもちろん、「何を伝えたくて写真を撮るのか」という部分ですごく勉強になりました。私もいつか、あんなステージでお話しできるよう、もっともっとすてきな写真を撮っていきたいです!

南雲るい×流氷クルーズ南雲るい×流氷クルーズ