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マツフジ(MATSUFUJI)の2026-27年秋冬コレクションが、東京ファッションウィーク期間中の2026年3月20日(金)、東京・渋谷ヒカリエにて発表された。テーマは「DIGNITY」。

静かな強さと美しさを映し出して マツフジ 2026-27年秋冬コレクション - 社会を生き抜く人々の静かな強さと美しさ|写真13

フィンランドの映画監督アキ・カウリスマキによる「労働者三部作」、『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』に着想を得た今シーズン。物質主義社会の片隅で、貧困や孤独と向き合いながらも、ささやかな希望を胸に日々を生きる人々を描き出している。今季は、社会のどこかに必ずいる、人々の静かな強さと普遍的な美しさを衣服を通して可視化していった。

マツフジ 2026-27年秋冬コレクション - 社会を生き抜く人々の静かな強さと美しさ|写真3

コレクションの根底を成すのは、ブランドが得意とするワークウェア。ヌバック加工を施したマットな質感のレザーワークジャケットは、工場や作業場を想起させる。

マツフジ 2026-27年秋冬コレクション - 社会を生き抜く人々の静かな強さと美しさ|写真33

また、清掃員や労働者の服装からインスピレーションを得たスタイリングも。複数ポケットを配した腰エプロンを巻き、コーデュロイ生地のセットアップを着用した者、ポリエステルのアノラックパーカーにレザーのグローブをつけた者など、服装から何かしらの職業を連想することができる。

ワークウェアの機能性を取り入れたテーラリング マツフジ 2026-27年秋冬コレクション - 社会を生き抜く人々の静かな強さと美しさ|写真19

ワークウェアの構造を基盤に、テーラリングも手掛けた今シーズン。端正なテーラードジャケットは、バックスタイルがポイント。通常、ジャケットや作業着の背中や袖の後ろに設けられる、機能的な折り目“アクションプリーツ”を取り入れ、さりげなく機能性を高めた。

シワ加工やウォッシュ加工を施した素材 マツフジ 2026-27年秋冬コレクション - 社会を生き抜く人々の静かな強さと美しさ|写真9

素材は、ウールやコットンを軸に、シルクやカシミヤ混の柔らかな生地を採用。あえてシワ加工を施したシャツや、ウォッシュドデニムのジャケット、アタリのあるスエードジャケットなど、社会で揉まれながら生きる人々の痕跡も感じ取ることができる。

マツフジ 2026-27年秋冬コレクション - 社会を生き抜く人々の静かな強さと美しさ|写真20

なお足元を見てみると、レザーシューズのシューレースに挟まる“たばこ”に目が留まる。日々のちょっとした息抜きとして、休憩中に一服する姿が目に浮かぶようだった。

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