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シュガーヒル(SUGARHILL)は、2026-27年秋冬メンズコレクションを東京・大久保の淀橋教会にて2026年2月6日(金)に発表した。

ブランド10周年を経て“進化”に挑む次の10年へ シュガーヒル 2026-27年秋冬コレクション、大きく羽ばたく進化に挑む|写真1

ミラーボールの光が空間を巡る中、緩やかだったジャズのBGMはエッジの効いたロックサウンドへと変わった。ショーの幕開けとともに空気が一変し、緊張感が教会の中を駆け抜けるようにして広がっていく。

シュガーヒル 2026-27年秋冬コレクション、大きく羽ばたく進化に挑む|写真3

シュガーヒルの今季は、ブランド設立10周年を記念した前シーズンの2026年春夏コレクションから大きく踏み出して歩みを進め、次の10年を見据えたシーズンとなった。

シュガーヒル 2026-27年秋冬コレクションの愛称は「モス(Moth)」。幼虫から成虫へと成長する際に姿を変え、大きく羽ばたいていく“蛾”にシュガーヒルの未来を重ね合わせた。これまで積み重ねてきた美意識と技術を強みに、「進化」という不可逆な変化に挑む。

日本のアーカイブの生地やクラフトに着目 シュガーヒル 2026-27年秋冬コレクション、大きく羽ばたく進化に挑む|写真65

次の一歩を進めるにあたり、あらためてシュガーヒルが着目したのは、日本の服飾史の中で紡がれてきたアーカイブの生地やクラフトの思想だ。たとえば、着物に見られるような植物柄を配したファーのガウンや幾何学模様のニット、更紗模様をデフォルメした柄のベストやスカートなどが登場している。螺鈿細工を思わせるビーズ刺繍のベルトも目を引いた。

シュガーヒル 2026-27年秋冬コレクション、大きく羽ばたく進化に挑む|写真69

また、細かく並行して線を引いていくように、切り裂くようなダメージを施したデニムシャツやパンツ、綿密にステッチが施されたペイズリー柄キルティングのコートなど、丁寧なクラフトの温もりを感じられるような加工や素材使いが散見されている。

シュガーヒル 2026-27年秋冬コレクション、大きく羽ばたく進化に挑む|写真79

ボリュームのあるファーのガウンやストールは染めによる陰影や色のコントラストをつけることで、目を引き付けるような華やかさとともに力強い風格を加えている。存在感を放ちながらも、どこか影があり静謐さをまとっているのが印象的だ。

鋭利なロックテイスト シュガーヒル 2026-27年秋冬コレクション、大きく羽ばたく進化に挑む|写真15

全体を通して、シュガーヒルの持ち味であるロックテイストが全面に表れていた。タフなムートンやレザーのジャケット、分厚いヘリンボーンのロングコートといった分量感のあるアウターは無骨さを強調し、一方でルーズにまとった不均一な造形のシャギートップスや、しなやかな落ち感の総柄ブラウスは退廃的な繊細さを漂わせる。ハードなレースアップのパンツや、フリンジを配したストイックなセットアップもまた、鋭利な佇まいを形作っていた。

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