果たしてスキニーパンツはリバイバルするか?スキニーパンツ

イザベル・マラン 2025-26年秋冬コレクション

プラダ 202526年秋冬メンズコレクション

プラダ 2025-26年秋冬メンズコレクション

「スキニーパンツ復活!」というのはファッショントレンド界のクリシェとして、十数年前に細身のパンツが下火になって以降、世界中のメディアでたびたび繰り返されてきた。これまで実際に大きなムーブメントには至らなかったが、いま現在着実にその勢いを取り戻し、来年には再燃するかもしれないという。

当然、ウィメンズ・メンズ両方のランウェイでタイトなボトムが登場する機会が増えたのがひとつのきっかけだけれど、2025年にはインディースリーズ、すなわちスキニーシルエットを象徴的に提示したエディ・スリマンのデザインとも共鳴する、インディーロックやクラブカルチャー由来の2000年代後半〜10年代初頭のアメリカやイギリスにおけるムーブメントがストリートあるいはSNSを中心に再興したことが、このムードをよりいっそう後押ししている。

ディオール スキニーシルエット

ディオール オム 2005-06年 秋冬コレクション

ディオール オム 200506年 秋冬コレクション

ディオール オム 2005-06年 秋冬コレクション

2025年を通して『VOGUE』ではスキニーパンツや、US版『VOGUE』の2000年代のディオール オム(DIOR HOMME)を思わせるスリムなスカーフを取り上げた記事を公開。他のメディアでもタイトフィット回帰やこのトレンドにまつわる記事を目にし、インスタグラムのインディースリーズをまとめたアカウント(@indiesleaze)や“エディ・ボーイ”を特集したTikTokのショート動画、そしてエディ・スリマン本人の過去のスタイルや彼が手がけたコレクションを眺めているうちに、気づけば、この懐かさのあるシルエットに興味が沸いてきた──。

私が最後にスキニーパンツを手に取ったのは、ラグジュアリーストリートが勃興した2010年代半ばごろ。やはり10年ほど期間が開いてしまうと、いきなり脚にギュッと密着するパンツを復活させるのはややハードルが高い。そこで、まずは久々にタイトフィットのトップを着たいと思い立ち、ピッティ・ウオモ取材の前に滞在した、イタリア・トリノ郊外のリサイクルショップで手に入れたゴスムード漂うジャスト カヴァリ(JUST CAVALLI)のカットソーを着はじめたのが2024年の夏。そこから1年以上が経ち、満を持して実家のクローゼットの奥底から(今はもう存在していないデザイナーズブランドの)スキニーパンツを引っ張り出したところ、自然と今の気分にフィットしてくれた。

スキニーパンツ最盛期の十年以上前は、脚の血流に悪そうなウィメンズの26インチをピタピタに穿いていたが、今回はストックの中から無理のないメンズサイズをチョイス。今年の3月に公開されたUK版『VOGUE』の記事では、「オーバーサイズのジャケットでバランスを取る」といったスキニーパンツの着こなしが紹介されているが、やはり今穿くならインディーなスタイルが気になるところ。

2026年のトレンドを先取り スキニーパンツをいま、穿いてみて(Reona Kondo)2026年のトレンドを先取り スキニーパンツをいま、穿いてみて(Reona Kondo)

インディーテイストを少しなぞるようなロングジャケットやロングブーツにグレーのデニムを合わせたモノトーンルックや、前述の着こなしにならったオーバーサイズのトップを取り入れたスタイルにもトライしてみた。近年バギーシルエットばかりを穿いていたせいか、体に密着するスキニーはやや肌寒く感じ、防寒という面では心許ない。

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