考察「乃木坂46が卒業ラッシュ」はどうなのか? 1人でも多くの方が納得できる記事を

乃木坂46の松尾美佑(21)と矢久保美緒(23)が、大みそかをもって卒業する。加入時期は違うが共に4期生。矢久保は10月21日、松尾は2日後の同23日に卒業を発表した。SNSなどでは卒業を残念がる声も上がった。ただ、2人の卒業を踏まえて「乃木坂46が卒業ラッシュ」「4期生卒業ラッシュ」などと表現して報じる媒体もあったが、個人的には多少の疑問符も浮かんだ。あらためて、乃木坂46の「定着率」の高さと、「卒業ラッシュ」という言葉の定義について、取材で触れたエピソードもまじえながら考えてみたい。


































































































































メンバー卒業は避けては通れない

乃木坂46のような大人数アイドルグループには、メンバーの卒業がつきものだ。80~90年代のおニャン子クラブや東京パフォーマンスドールにも卒業という概念はあったが、「卒業とオーディションでの新メンバー加入を繰り返していく」というシステムは、モーニング娘。の大ブレークから定着した、と言っていいのかもしれない。AKB48が社会現象となり、さらに一般的な認識となった印象だ。今思い出しても、前田敦子の卒業発表の衝撃はすさまじかった。

乃木坂46はAKB48の公式ライバルとして11年8月に誕生した。1期生オーディションに合格したのは36人。直後の同9月に2人が活動辞退して34人(さらに秋元真夏が活動休止を発表し実質33人)からスタートした。12年11月、当時の最年長メンバーだった岩瀬佑美子がグループで初めて「卒業」した。13年3月には2期生が加わった。ここで簡単ではあるが年ごとの卒業人数を振り返っていきたい。

卒業人数(活動辞退などを含めた合計脱退人数)

「ラッシュ」と表現するなら、いつなのか

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