7月3日(現地時間)、クリスチャン・ディオール・クチュール(Christian Dior Couture)とユネスコ(UNESCO)は、両者による共同プログラム「Women@Dior & UNESCO」の第5回グローバル・カンファレンスを、パリのユネスコ本部にて開催した。

カンファレンスでは、若年層の職業的未来、教育への公平なアクセス、そして女性ロールモデルの育成といった、現代社会における重要テーマが取り上げられた。

壇上には、世界各国から選抜された次世代の女性人材であるメンティーたちが登壇し、卓越性、寛容性、オープンネス、共有といったディオールの価値観を体現した。また、LVMHグループ、ディオール、ユネスコの幹部によるメンターたち、さらにビジネス、芸術、スポーツ分野で活躍する著名人も登壇し、多角的な視点から女性のエンパワーメントについて活発な意見交換が行われた。

Women@Dior & UNESCOWomen@Dior & UNESCO

Women@Diorは、2017年の発足以来、140の国籍を持つ2,500人以上の女性たちを支援してきた国際的なメンタリングおよび教育プログラムである。

参加対象となるのは、ビジネス、ファッション、エンジニアリング、ホスピタリティ、国際関係、コミュニケーションなどの分野を学ぶ大学生や若手人材。彼女たちは、ディオールの社員によるメンタリングに加え、オンライン講義や特別講演を通じて、ジェンダー平等、女性リーダーの育成、そして持続可能な社会づくりといったグローバルな課題に対して多角的に学びを深めていく。

プログラムの中核には、以下の5つの価値観が据えられている:

セルフケアと自己認識:自己理解を通じた内面の成長と自信の醸成
自立性:自由と責任を自らの手に取り戻す力
創造性:持続可能な未来を形づくる革新的思考
インクルージョン:多様性を創造性と社会的責任へと昇華させる視座
持続可能な開発:教育と文化を基盤に据えた未来社会の構築

プログラムを修了したメンティーたちは、最後のステップとして「Dream for Change(夢をカタチにする)」というプロジェクトに取り組む。このプロジェクトでは、学んできたことを活かして、自分の地域の女性たちをサポートするためのアイデアを実際に形にしていく。知識だけでなく、行動につなげることで、現実の社会にポジティブな変化を生み出すことを目指す、プログラムの中でも特に重要な取り組みである。

またディオールは、2020年に「World Youth Skills Day(世界青年技能の日)」にユネスコの「グローバル教育連合(Global Education Coalition)」へ参加し、ナイジェリア、ケニア、ガーナ、タンザニア、ジャマイカ、パキスタン、フィリピン、スリランカの若手女性200名以上に同プログラムを無償提供した。こうした取り組みを通じて、教育機会の格差を是正し、世界中の困難な環境にある若い女性たちが教育を受ける機会を得るための、力強いコミットメントを示している。

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