
2024-25年秋冬コレクションより。
Spotlight
では、この新メイクアップラインはパット マクグラス ラボとどう違うのか? 両者は共存できるのか? 「もちろんよ!」と彼女は即答する。「『La Beauté Louis Vuitton』は、究極のクラフツマンシップを追求しています。私は常に細部へこだわり、テクスチャーの完璧さ、ピグメントの発色、塗り心地などあらゆるクオリティに執着して作っています。そして、フォーミュラの革新性や感覚的な探求を突き詰めることが、私自身のブランドのDNAでもあります。今回のプロジェクトでも、それはまったく変わりません」
この話を聞くと、ルイ・ヴィトンがこれまで招いたクリエイターたちの流れが見えてくる。故ヴァージル・アブローは、自身のブランド、オフホワイト(OFF-WHITE)を続けながらルイ・ヴィトンのメンズウェアを手がけ、ファレル・ウィリアムスも音楽活動と並行してメンズ部門を率いている。マクグラスの起用も、その延長線上にあるのだ。
「驚く準備はできてる?」と、ミラノとパリのコレクションの合間にVOGUEの取材に応じたマクグラスは笑う。「これは単なるメイクアップラインではなく、クラフトマンシップの精神を込めたコンセプトなんです。ルイ・ヴィトンの伝統と歴史を基盤に、フランスの最高峰のラボ技術を駆使しています」
彼女は、メゾンの豊かな歴史を振り返りながら、今回のプロジェクトのためにルイ・ヴィトンのアーカイブが完全に開放されたことを明かした。そこには、1854年のヴァニティケースや、1920年代のパウダーコンパクト、ブラシ、ミラーが収められていた。「ルイ・ヴィトンのDNAには、もともとビューティーの要素が組み込まれていました。ただ、メイクアップだけが欠けていただけなのです」と語る。
